「こいつら、しれっと呼びかけて来てるぜ」ヤマダは吐き捨てるように言った。
「いや・・・この事を知っているのは、ストルムグレンとか上の数人だけだろう。呼びかけてる下っ端は何も知らないよ、多分」とヨシュア。
本当はミサイルの発射20秒後にロシナンテ号は自爆するはずだった。しかし作業員がいい加減で、爆発しなかったのだ。所詮テロリスト集団。酒を飲みながら適当に付けたのだ。その事をストルムグレンが知った時、その作業員は殺される。
それを知らない今は、地球への核攻撃が成功してストルムグレンは満足していた。早々に、録画してあった地球への宣戦布告メッセージが、あらゆる周波数帯で流された。
地球側は好都合とばかりに火星に攻撃を仕掛けた。元々攻撃するつもりだったのだから。しかし今は、不意打ちを食らわせた卑劣な火星に、正義の戦争を仕掛けるのだ。
地球合衆国大統領の動きは素早かった。
「火星側の何者かが核攻撃を仕掛けた。」理由はそれだけで十分だったのだ。確証も持たないのに、火星への核攻撃が実施された。
火星への核ミサイルは迎撃衛星によって少しは防がれた。
しかし、迎撃衛星自体も核によって破壊されていた。降り注ぐ核弾頭に焼かれる火星。
地表への核弾頭着弾を徐々に許しつつある。火星近辺に戦艦もいたがいたが、全てを防げない。
戦艦を広範囲に分散させすぎていたのだ。 火星の大統領は戦争などしないつもりだった。火星側は油断していたのだ。ストルムグレンは最良のタイミングで戦争を引き起こした。

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