月: 2024年12月

  • 天使の翼 悪魔の影70

    ・・・透視出来るところまで来たぜ・・・

    ・・・僕にも見せて・・・カイトはヨシヒロの透視能力より遠くが見える。

    ・・・攻撃しまくってるんだね・・・とヨシヒロ。

    今怪物はインドの都市を破壊している。疲れてきているのだろうか、蹴ったりしている。光線の威力も前より弱いようだ。

    ・・・このまま近づく・・アイツ馬鹿なんだぜ・・だた壊すだけなんだ・・

    ・・・ほんとに大丈夫?罠とかない?・・・

    ・・罠??何の??・・・

    ・・・いや・・・分からないけど・・・

    ・・・大丈夫だろ・・・・カイトはあまりそういう事は考えない。

    ・・じゃあ俺が一気に近づくよ・・で、お前を一キロ弱でいいか?そのくらいの所に下ろす。俺はやつを違う角度から攻撃する・・・

    ・・・分かった・・・

    1キロ弱の場所にヨシヒロを下ろし、カイトはすぐに飛び立った。ヨシヒロは既に銀色のシールド自らを覆っている。

    カイトは飛びながら光線を怪物に浴びせた。表面が真っ赤になり怪物の肉が焼けた。レーザーメスのようだ。

    「ギャーー」何もない丸い顔に、口が開き怪物は叫んだ。そして口から光線を発射した。

    カイトはそのまま飛び続け、真上から攻撃した。脳天に光線が直撃する。

    「ピー!!」少しかわいそうに思える声を出す怪物。

    ・・・あれがちょっとかわいそうなんだよな・・・動物いじめてるみたいだ・・

    そう思っても、カイトは光線を発射したまま怪物を、ヨシヒロの降りた場所とは、違う場所に蹴り飛ばした。崩れたビルをなぎ倒しながら怪物は転がっていく。

    その時ヨシヒロは既に攻撃を仕掛けていた。脳と思われる場所を焼いているのだ。

    「ピーピー・・・!!!ガー・・・」のたうちまわる怪物。内部から怪物を焼きながら近づくヨシヒロ。力はさらに強まった。

    「ガー・――――!!!」怪物はのたうち回り続けた。

    「ピー」声が弱くなっていく。

    「ピー・・」のたうちまわりも弱くなっていく。脳や心臓と思われるところは焼かれて炭のようになっている。再生しても間に合わない。そして・・

    「ぴ・・ぴ・・」怪物は動かない。もやは体の中の半分は焼かれてしまって機能していない。

  • 天使の翼 悪魔の影69

    「・・ほんとか?・・・じゃあ熱のテストもするか・・・」

    「・・熱って・・・」

    「・・光線を当てるよ・・・」

    ヨシヒロは少し怖くなった

    「・・・あのさ・・加減できる??・・」とヨシヒロ

    「・・・できるよぉ・・」カイトは楽しくなってきたようだ。

    カイトは指先からほんのちょっとだけ光線を出した。光線は光速でカイトに跳ね返った。

    「・・・アツ!・・・・」

    「・・・あ、跳ね返った・・・そっか、鏡になってるんだ・・・」

    「・・・やべえ・・ちょっとでよかった。・・・」

    ヨシヒロはシールドを解いた。

    「これなら大丈夫そうだね。それにもし内部への攻撃が通じないようなら、悪いけど一旦逃げてよ。てか逃げよう、。だって勝てないかもしれないでしょう?」

    「ああ分かった。すぐ逃げるよ。俺も、あんなの嫌だ。」

    「・・・どうする?・・行く?」ヨシヒロが言った。この期に及んでだが行かなくてもいい道、なんてものが現れてくれないものか、なんて気持ちも浮かんでしまったのだ。

    「ん・・・行くか・・・」二人は上空へ速度を上げ飛び去った。

    「・・勝てますかね?・・・」とガブリエル。

    「・・・賭けだな・・違う種類の力を与えたのが吉と出るか、凶と出るか・・」

    「・・・同じ力の方がよかったかも・・とか考えてませんか?・・」

    「・・それは・・考えてない・・・何故か・・これで良かったのだ。とまだ思っているよ・・」ミカエルは言った。

    「・・そうですか・・・」

    カイトの手のひらに乗ってヨシヒロたちは飛んでいる。音速を少し超えたくらいのスピードだ。

    ・・・すごい速度な気がするけど・・

    非言語の通信で二人は話している。

    ・・そうか?慣れてきたのかな?簡単にスピード出せるようになった。疲れにくくなってるし・・

    カイトははっきり気づいていないが、彼の力は天使の予想を超えて増大していた。

    とんでもない速度をだせるのだ。カイトは少し馬鹿なので、かなり短い時間で静止軌道までを行ったり来たりしていることに気づいていない。静止軌道??多分その言葉をカイトは知らない。

  • 天使の翼 悪魔の影68

    「・・・では、カイトとヨシヒロを合体させたらどうなるのでしょう?・・・」

    「・・自由意思を失う可能性が高い。どうする?合体した後、ただ虐殺をするだけだったら?・・・今は彼らの意思も重要に思える・・・事実ヨシヒロは保身からとは言え戦う気だ・・・・」とミカエル

    「・・・そうですね・・・悪魔の目的はただの破壊ですしね。・・いや・・あれはあれで人類のため?のつもりのようですが・・・」とガブリエルは言った。

    「・・・らしいな・・しかし、わけがわからないがね・・やつの考えは・・」・

    軽井沢の別荘にカイトは着地した。

    「ホントにいいのかよ?出来る限る守るけど守りきれねえかもよ?」

    「・・・・」ヨシヒロは答えずニマニマしながら中に浮きカイトの顔の前で止まった。

    「すげえな・・飛んでんじゃん」

    「なんとかね。それに内部を破壊するつもりだよ。外から破壊できるほど、すごい力はないんだ。」とヨシヒロ

    「そっか・・・で、どのくらい離れたところから攻撃できるんだ?」カイトは心配だった。近づきすぎは危険だ。

    「それはねえ・・多分だけど・・・一キロくらい離れところから攻撃できるよ。」

    「一キロ!あのさあ・・やっぱやめておいておいたほうがいいんじゃねえか?。すげえ爆発だぜ?核爆発くらいの時あるんだぜ?」

    「・・・さっと近づいてよ。一キロまで。僕はカイトの背中とかに隠れてるよ。で、力が働く距離になったらすぐ攻撃する。あ、あと僕も一応丸い?球体の壁を作れるよ」そういうとヨシヒロは銀色の球体に包まれた。

    「・・・触ってみてよ・・叩いてもいいよ・・・」

    「・・じゃあ・・」カイトは球体に触れてみた。とても硬い。試しに指で弾いてみる。球体ははじかれたが中のヨシヒロはなんともないようだ。

    「・・・僕は大丈夫だったよ。どのくらいの衝撃や熱に耐えられるかは、まだわからないけど、結構いけそうな気がするんだよね。・・・もっと強く叩いてみてよ。」

    「・・・わかった・・・」カイトはもう少し強く叩いてみた。さっきより速くはじかれる球体。しかし中のヨシヒロは大丈夫なようだ。

    「・・・さっきよりは衝撃は感じるよ。でも大丈夫だ。・・・」

    「・・・拳でやってみるか?・・・」

    「・・・ぐーで??あ・・加減はしてよね・・・」

    「・・・わかってるよ・・」カイトは今までよりは力を入れて殴ってみた。強い衝撃。十メートル程飛ばされる球体。

    「・・・大丈夫だ・・・僕にはあまり衝撃こない・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影67

    「・・・随分と上達が早いなお前は・・・」とミカエル。

    「・・・そうなんですか?・・これは早い方?・・・」とヨシヒロ

    「・・そうだ、結構な・」

    「・・過去にも僕みたいなのがいたんですか?」

    「・・まあな・・少ないが・・・ほんのわずかだ・・・」とミカエル

    「・・・もっと練習したほうがいいと思います?・・・」ヨシヒロは不安になり聞いた。

    「・・そうだな、そのほうがいいだろう・・・・・戦い方はどうするつもりだ・・・」

    「・・・さっきも言いましたが、内部から破壊しようかと思います・・脳とか心臓?にあたるものを壊せばいくら強い怪物でもいけるんじゃないかと思うんですが・・」とヨシヒロ

    「・・多分・・それは有効だろう・・・」

    「・・・カイト僕は準備できたよ・・・力は回復した?・・・」とヨシヒロ。

    「・・・えええっと・・ああっとお・・」カイトは答えたくない時こうなる。

    「・・まだなんだね・・・」ヨシヒロは笑った。

    「・・・まだ宇宙にいるの?・・・」

    「・・・そうだよ。ずっとここにいようかな・・・」とカイト

    「・・・まあ。ありだと思うけどね。それも。・・・」

    しかし、カイトはそう言いながらも、地球へ向けて移動を始めていた。行きたくはないがしょうがない。

    例の怪物は今、日本海を超え中国で暴れている。何故か人のいるところがわかるようだ。上海の上空から地上を焼き払っている。二人のつるんとした怪物が口から何本もの光線を発射している。火災により上海は火の海だ。

    もはや人類は諦めてしまったようだ。核も通じない、そう思っている。テレビのキャスターはカイトの出現を待ち望んでいた。

    すると怪物は一つに合体した。そして西に向かってスピードを上げ始めた。

    「・・・これはインドの方向ですね・・・」ガブリエルは行った

    「・・また・・・・人口の多いところを・・・しかし人類が核兵器をこれ以上使わないでよかった・・これ以上使われると存続に関わる・・ただでさえ少し核の冬なのだ・・・」

    「・・・しかし・・二人分とはいえあのスタミナはなぜでしょう?単純に二倍ではないような・・・」とガブリエルは言った。

    「・・・そこだ!基本性能にもなにか利点があるようだ・・・自由意思はないが、スタミナの利点があったんだな。・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影66

    ・・・このぐらいの高度だとまだ下から見えちゃうかな・・・中には気づく人もいるかもしれない。しかしこの状況だ。もう人間が飛んでいても誰も不思議に思わないだろう。

    「カモフラージュって出来ないかな・・」ヨシヒロはカイトも使ったような、光がヨシヒロを迂回して進むような方法を試そうとした。

    ・・・光を曲げて・・・するとヨシヒロは急降下した。

    「わ、わ、わ、わ・・・」パニクりそうなのを抑えて落下を止めるヨシヒロ。

    「やばい・・これは地上でじっくりやろう・・」まだ飛びながら光を曲げるなんてことは早かったのだ。

    駅前の駐車場にこっそりと降りる。そして試しに車を浮かせてみた。比較的簡単に車は浮き上がった。

    「こんな感じか・・・抵抗は感じるんだ・・疲れのような・・」次にもっと重そうなバンに挑戦してみる。

    ・・お!結構辛いかも・・これは・・・これ以上は無理なのかな・・・じゃあ・・このまま僕も浮いてみよう・・・車とヨシヒロは二mほど空中に浮き上がった。

    ・・・そうかこんな感じか・・・あたりを見渡す。今は誰も駐車場にはいない。面白くなってきた彼は、もっと上昇してみた。バンと一緒にそのまま20mほどの高さに浮かんでいる。

    ・・・人にみられたら・・大変だ・・ふと右斜め後ろを見ると呆然と空中のヨシヒロとバンを見上げる親子連れが見えた。モールで買ったのか沢山の袋を持っている。

    「あ、やばい・・・」途中までほどんど落下するようにバンを下ろして、地上から2mほどのところからゆっくりと地上に着地させた。彼は地上に降りずそのまま飛びさった。

    「結構楽しいな。慣れてきた。」彼はどんどんスピードを上げた。地上の景色の移動も速くなってゆく。かなりのスピードに達した。時速80キロほどだろうか。彼は少し苦しくなってきた。

    ・・風を防いでみよう・・さっきのことが少し不安だったが、できるような気がしていた。じょじょに風が弱くなってゆく。さらにスピードをあげる。

    「このまま飛んでいこうか?・・でもなんだか疲れのようなものを感じる・・」気のせいではない。疲れのようなものはどんどんひどくなってゆく。

    「そうか・・力には限界が・・・当たり前か・・・」ヨシヒロはスピードと高度を下げた。

    「クラクラする・・」地上に降り、休むヨシヒロ。

    「あまり距離は飛べないんだな・・」しばらく休んでから、ヨシヒロはカイトがやっていたカモフラージュを試してみた。徐々にヨシヒロを迂回する光。そして外から見てもヨシヒロが見えなくなった。

    ・・・なんとか出来るな・・ちょっと集中しないとダメみたいだけど・・・

  • 天使の翼 悪魔の影65

    「・・・言われなくてもそうしますよ・・・」

    逃げているそばからカイトの怪我は回復してゆく。しかしエネルギーが足りない。

    「・・・体の回復力は怪物と同じくらいだ・・・しかしスタミナが違う・・・向こうの怪物は元が二人分だけにスタミナがある・・・・」ガブリエルが言った。

    もう一方、ミカエルはヨシヒロに力のことを教えている。

    「・・・ヨシヒロ・・・お前は短い距離なら飛べるし、車位の重さなら持ち上げることもできる。その力でカイトを助けるのだ・・・」

    「・・・助ける・・・直接攻撃すればいいですよね?・・・」

    「・・・そうだな、怪物の内部を攻撃すればいい・・・カイトと回線をつないでいる・・・直接カイトと話せ・・・」

    「・・・大丈夫?・・」とヨシヒロ。

    「・・・ああ、体は治ったよ。でも力が足りない・・・」

    「・・・今はどこにいるの?・・・」

    「・・・ええっと、地球から結構離れたよ・・・3万キロちょっと・・・かな・・」

    「・・・僕も力をもらった・・・でももう少し休みたいんだよね?・・・・それもいいとは思うけど・・・なんか地球大変みたいだ。・・・一応僕も戦うよ。どのみち怪物がここに来たら死んじゃうし・・・今は琵琶湖にいるらしい。ヒーローはどこへ行ったってテレビで騒いでる。負けちゃったんだって?・・・」

    「・・・ああ、負けちゃったよ・いや、負けそうだった・・・」

    怪物も力は減っていた。だから比較的弱めの光線で地上を焼き払っている。大阪は怪物の攻撃でほぼ廃墟になってしまった。今は琵琶湖の周辺を破壊して回っている。

    「じゃあちょっと休んでてよ。僕も力の練習しないとね」ヨシヒロはその場で中に浮き庭に出た。もっと高度を上げてみる。やはりかなり怖い。もし力がいきなり消えたらどうしよう、という気持ちが払拭できない。

    「いやあ・・怖いね・・」かなりの高さにまで登っている。3~40mだろうか。

    「このまま駅前にでも行ってみようかな・・・」ヨシヒロはスピードと高度を上げ駅の方へ飛んだ。

    一キロ程の高度まで上がっただろうか。

  • 天使の翼 悪魔の影64

    「・・・ヨシヒロは変身より超能力のほうが好きそうですね・・・わかってらっしゃったのですね・・・」ガブリエルは珍しく感心したようだ。

    「・・・ま、まあ・・・そうだな・・・」ガブリエルは本気でミカエルが全部承知してやっていると思ったが、実は適当だった。

    「・・・では・・」ミカエルはヨシヒロに力を加えた。予想のとおりヨシヒロに干渉できる。多少の壁はあるらしいが、力は十分に伝わってるようだ。

    ・・これは?・・・・

    宇宙空間に光が見える。

    ・・あれはなんだろう?・・その光がどんどん近づきヨシヒロは光に飲み込まれた。気がつけばさっきいた別荘にいる。

    「何か?変わったのかな・・」

    「・・・試しになにか動かしてみるがいい・・・」

    「動け・・・?」テーブルの乗っているコップは動かない。

    「動け・・・」やはり動かない。

    「・・・言葉ではない・・動かすのだ・・」天使たちはカイトの時と同じ人間にはわかりにくい説明をした。

    「いや・・だから動かすために・・今努力中でして・・」

    「・・・動かす・・だけなのだがな・・・」小馬鹿にしたようなミカエル。

    「・・・ミカエル様、人間の思考ではそこはわかりにくいかと・・・」

    「・・お前は既に動かせるのだよ・・・その感覚だ・・」

    「・・???既に?・・・・・」その時だった。コップは浮き上がった。

    「あ!!そうか!既にできるのか・・」

    「・・・飲み込みは早いな・・・」

    「・・・元々その感覚をうっすらとは感じていたのでしょうか?・・・」

    「・・・人間の世界にもそれを暗示する言葉はあるしな・・・」

    カイトは宇宙空間に逃げきった。怪物は追ってこない。

    「・・・甘いな・・・自由意思をもたない怪物でよかった・・・今追ってこられたら厄介だからな・・・カイト・・そのまま逃げるのだ。もっと地球から離れるのだ・・・」ミカエルは言った。自由意思がない怪物はカイトを見失って追うのを止めた。

  • 天使の翼 悪魔の影63

    うちだ。

    攻撃しながら、怪物はみるみる再生してゆく。カイトは近づけない。再生した怪物は飛び上がりカイトを追ってきた。

    「嘘だろお!!」もはやカイトに力は余り残っていない。逃げるしかなかった。残った力で光線を発射し、次に手のひらを怪物に向けた。すると丸い淡く光る球体がいくつも空間に現れ怪物に向かって突進してゆく。それは怪物に当たると大爆発を引き起こした。

    その間もカイトは上空へスピードを上げ逃げてゆく。

    「・・・カイト、ここは逃げろ・・・」

    「・・・逃げてるよ・・光の玉が出せたぜ・俺・・」

    「・・・前の怪物が作ったやつだな・・・・」

    「・・やべえ・・・飛ぶのがすげー疲れる・・・」

    「・・・地球から離れるのだ・・・意識を保て・・・・」

    「・・・ヨシヒロはどうしている?・・・」カイトが逃げている時・・ミカエルはヨシヒロに力を与える計画を実行しようとしていた。

    「・・ヨシヒロ・・・お前がカイトを助けるのだ・・・カイトは負けそうだ・・・このままでは彼が危ない・・・」

    「・・・わっ!カイトと話してた天使・・・ですか?・・・」ヨシヒロは突然の天使の声に驚いた。

    「・・・そうだ・・・」

    「・・・あのう・・・変身とかはちょっと・・・」

    「・・・変身ではない。違う種類の力だ・・・物を手を使わずに動かせる。・・」

    「・・・念力ってやつですね・・・」

    「・・・そう・・それだ・・・」

    「・・・断れますか?・・」ヨシヒロは不安を感じていた。ひどい目に会うような気がしたからだ。

    「・・・それは・・・可能かもしれない・・が・・我々は多分、強制もできる。・・その場合逆らうと苦しいかもしれないな・・・」

    「・・・へえ、結構怖いんですね・・・」

    「・・・まあ、天使だしな。・・・言っておくがお前たち人間より上なのだ・・・」

    「・・・カイトが危険なんですよね?・・・」

    「・・・そうだ・・・」

    「・・・なら仕方がない。ちょっと面白そうな気もしますしね・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影62

    天使の翼 悪魔の影62

    ・・・はいった!!・・・地面にめり込み、怪物の腹部から内蔵が少し出た。でも、そんなことは意に介さず怪物は口から光線を発射した。

    ・・!!・・光線はカイトにあたったかに見えたが・・・・顔の前にかざした手からホログラムのようにうっすらと光が出ていた。それは銀色の鏡のような楕円の縦を作っている。怪物の光線はそのまま怪物に跳ね返った。

    「ぐぴゃーーー」怪物はのたうちまわっていた。

    「え?何?」カイトはまじまじと自分が作っている銀色の縦を見た。

    「すげえ!便利!!」

    「・・・何と!光線の発射の直前に手をかざしましたよ??・・・」

    「・・・あいつは達人?なのか??それにあの能力。・・エルサレムにいったせいか??・・」

    「・・・そうなのでしょうね・・・もし悪魔が気づいたら自分の怪物を向かわせるでしょう、エルサレムへ・・」

    「・・・そうなるとやっかいだな・・・」

    カイトはのたうちまわる怪物を踏みつけた。そして首をつかんだ。力いっぱい引っ張る。

    「ぐ・・ぐ・・・ぎ・・・」そのままねじ切るようにカイトは首を引きちぎった。ちぎれた傷の部分を指差した。光線は首から入り内部を焼きそして怪物は爆発した。血まみれになるカイト。内蔵の破片のようなものが顔についている。

    「・・・勝ったようですね・・・」

    「・・・そのようだな・・・」

    「なんか・・・ごめんな・・」首だけはまだ生きているようだ。口が開こうとしている。カイトは開きかけた口に光線を発射した。串刺しになる首。そして首は完全に動きが止まった。

    戦いの巻き添えで大阪の被害は甚大だった。廃墟のなかに佇むカイト。

    ・・・ホント疲れた・・・血まみれじゃん・・・

    首をねじ切る時、傷付けられた怒りがあったのは確かだが、なんとも言えない不快感があった。気味の悪い怪物だったが、なんだか、ただ暴れているだけの動物にひどいことをしてしまったような嫌な感じがした。激怒もあるが今はただ疲れていた。 しかし・・・・怪物は再生し始めた。破片が・・・みるみる再生してゆく。首からは体が、体からは首が生えている。再生しているところに攻撃しようとしたが、それぞれの怪物の体から複数の光線が発射される気配があった。とっさに盾をつくり、カイトは逃げた。光線の乱れ