「なんか・・嫌な感じがするんだよな・・」貨物船に乗り込む前、宇宙服を着ながらヨシュアは言った。これから彼らは捨て駒としての任務に向かうのだ。
ストルムグレンは、あわよくば死んで欲しいと思って送り出す。
「なんで?大した任務じゃねえじゃん。地球から曰くつきの奴を連れてくるだけだろ?」ヤマダは言った。
しかしヨシュアは「俺はそういうの、あるんだよ。結構当たるんだぜ。」
彼には僅ながら未来を予知する力があった。ただ、何もかも分かる訳ではない。もっと分かるならば、こんな所でくすぶってはいないだろう。しかしこの予感は当たっているのだ。ヨシュア達は知らないけれど・・・。
「ロシナンテ号。発進を許可する。気をつけて」管制官は言った。ヨシュア達の船はあくまでも貨物船。オンボロだ。中に武器が仕込んであることも、エンジンに手を加えてあることも表面からは分からない。
植民島の宇宙港から、ゆっくりと発信するロシナンテ号。
「急加速するなよ。」ヤマダは、いらないところで、粋がるところがある為、ヨシュアは言った。
「分かってるよー。重要な任務があるんだろー」ヤマダはそう言ったが、いきなりエンジンの出力を上げた。
強い加速度が二人に掛かる。
「お前・・いいかげんにしろよ!」ヨシュアは言った。気絶するほどではないが、かなりの加速度。
「やべえ・・やりすぎた・・」ヤマダはそう言いながらも大笑いしている。

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