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  • 天使の翼 悪魔の影103

    「・・すげえ・・瞬間移動までできるのか・・。できそうな気がしたんだよ・・なんとなく・・でも何故できるのか自分でもわからない・・・」

    「・・何と!・・瞬間移動まで・・一体ヨシヒロは何者なのだ?・・我々が知らないことがある・・・」ミカエルは言った。

    「・・そのようですね・・・・」その疑問がガブリエルも感じていた。

    首相の実家はすぐにわかった。

    「・・・じゃあ行くか・・」ここからならそう遠くない。首相はお坊ちゃんだった。代々政治家だ。いわゆる高級住宅街にその実家はある。

    「・・・今度は僕たちが瞬間移動するよ・・・」カイトの体は薄くなってゆく。出現したのは同じ空中だ。

    「・・・あと二回くらい必要だね。」

    結構な豪邸だ。カモフラージュしたままその豪邸の上空に浮かんでいる。家の中には誰もいないようだ。使用人さえ。湯沢の両親はなくなっている。首相は夫人共々官邸の中の住居に住んでいた。

    「・・・やっぱり・・金庫発見・・・四百万円くらいかあ・・・」殺風景な金庫の中身だった。家の権利書、とかそういったものと一緒にダイヤの原石らしいもの、それだけだった。

    ヨシヒロは現金を瞬間移動した。

    「・・・ダイヤの原石らしきものはどうしよう?・・多分品質のいい奴なんだろうけど、換金がめんどいよね?。・・・とりあえず現金だけでいいんじゃねえの?・・スゲエ怪盗ルパンじゃん。完全犯罪だ。・・・そうだね、超能力は存在していないってことだから、自供しても信じてもらえない?ってことになるよね?。まあバレること自体ねえだろ?・・・」

    カイトは東京から飛んで帰った、そして別荘で休んでいる時、

    「・・・そういえば・・瞬間移動ができるなら・・食料を直接盗めばいいんじゃない?・・

    ・・あ!・・・なんで気づかなかったんだ?・頭悪すぎだ・・」二人は不思議に思った。コンビニから盗むのはいけない。そんな意識があった。しかし湯沢首相なら良いのだろうか?

    「・・結局買いにいかなきゃなんねえし・・・どうする?消えたまま買うことはできねえよ?・・」

    「カモフラージュをもっと精巧にして別人に見せられるかな?・・やってみるか・・・」カイト達はカモフラージュの進化版、光を操作して別人に見せる、ということを試してみた。しかし歪んだ光の中に浮かぶのはとても人とは思えない恐ろしげな姿ばかり。おまけにゆらゆ

  • 天使の翼 悪魔の影102

    「・・・やっぱ盗みか・・・あんまやりたくねえな・・・」

    「・・・でも、どうすることもできないしねえ・・・あ、日本銀行からとっちゃえば?・・」

    「・・・すぐわかるだろう??それ。」

    「でも僕たちだってことは分からない・・」

    「そうだけどさ・・・・大騒ぎになるぜ?政府内で。で俺らの力のことは知らなくても、あんな金庫から証拠も残さず盗めるのって、俺に関係する何かだって思われねえ?」

    「わかりゃしないよ。だって僕の力のことは知らない筈。・・・それかさ、政治家は?

    結構現金を隠してそうだ。それを少しもらおう・・・湯沢・・・あいつから・・・もらおうよ。早速行く?」二人は楽しい気持ちになっていた。

    盗みを正当化は出来ないだろうが、湯沢はカイトを殺そうとしたのだ。そいつから、お金を盗むことに復讐の喜びを感じていた。おまけに殺さないでおいてあげるのだから・・・そんな風にも思っていた。

    カイトは別荘から湯沢の家に飛んでいる。別荘は富士山近辺の湖のすぐそばにあった。

    「・・・二百キロくらいかな・・・そのくらいなら飛べるようになったね、僕たち・・。融合ってすげえな・・・こんなに力が強まるなんて・・・」会話が融合によって混じってきていた。

    首相官邸に湯沢はいた。まだ仕事があるようだが。カモフラージュしたままカイトは彼を透視している。

    「・・・まだ家には帰らないんだな・・・」あたりはすっかり夜だ。

    「・・・いろいろ面倒なことをしてるねえ・・・家に現金としてあるといいんだけど・・」

    「・・・スマホがあれば家がわかるんじゃねえの?・・・」

    「・・首相の家?実家ってこと?」

    首相は名家と言われる家の出だ。家もニュースで見たことがある。

    「じゃあスマホ拝借しようか・・・ちょっと試してみたいこともあるしね・・」

    ヨシヒロは湯沢首相の服を透視した。上着が透けてみえる。そしてシャツ、皮膚を通り越して内臓・・がうっすら透けて見えた。

    「・・スマホ発見。持ったまま仕事してる・・・いいのかな?」

    「・・・いいんじゃねえの?別に・・・そっか・・別にいいのか・・・」ヨシヒロはスマホを目の前の空間に出現させようと意識した。スマホがゆっくりと現れ始めた。まだどちらの空間にも存在している状態だ。

    そしてある瞬間。ヨシヒロの目の前に存在が確定した。質量が完全に移動し、静かな状態なら湯沢首相はわずかに上着が軽くなったことを感じたはずだった。しかし何やら真剣に話をしている首相は気づかない。

  • ウクライナに戦闘機100あげたら?どうでしょう?笑

    トランプになって、ウクライナ支援はダメになりそうですね。

    ですので、ヨーロッパが戦闘機100機供与! ダメかしらん?

    核戦争を怖がっているのでしょうが・・・でもねえ・・・

    ゼレンスキー大統領とトランプの会談はダメになりましたね。

    いやあ、、何げにトランプのディール?にゼレンスキーは乗った方が良かったかも?てか、乗るしか無い状況と言うか、、。

    トランプって安全保障の話はして欲しく無かったみたいですね。

    それはヨーロッパがやれと! だからとにかく鉱物資源開発をアメリカとやっておけば自ずとロシア再侵略は防げる!って意味なのでしょう。

    あなたにカードがない!って繰り返してましたもんねー。

    だから、何故素直に乗らないかなぁ!💢って事でしょう。

    トランプってもしかして、ロシアからお金助けて貰ったの?

    少し前テレビで、トランプ大統領は破産した時、ロシアの裏社会?から金銭的援助を受けたって言っていたけど

    ロシアをあんなにヨイショするのはその為?

    もしかしたら、アメリカは権威主義国家の仲間入り?

    大統領の任期を後8年!とか言い出しそう笑。

  • 天使の翼 悪魔の影101

    カイト(ヨシヒロ)は力でテーブルの埃を集めた。小さな丸い塊になるホコリ。そのまま少しあけた窓から埃を捨てる。そして床やTV、ちょっとした棚の上の誇りも部屋の中央に集めた。直径3センチ程のボールになる埃。

    「・・・すごいねこんなボールになった・・・」ヨシヒロはそれを窓の外から捨てた。

    「・・・かなりすっきりした・・・ここでずっと暮らせるかな??・・」

    「・・・金はどうする??マフィアから盗むとか・・・・マジで?やばくねえ?・・

    ・・・バレやしないよ・・それにもしバレても勝てるでしょう??・・いや・・でも・・それは・・」カイトの意識の部分はまだ道徳的な抵抗があるようだ。

    カイトは天使たちの存在と、何よりその上にいる存在のことを気にかけていた。それこそ地獄のようなところに行くことになるのではないかと。

    「・・ああ・・死後の裁きかー・・そうだね確実にあるみたいだし・・なんてったって神がほんとにいるって分かっちゃったしね・・・怖いかな・・さすがに・・・でもちょっとまって・・ほんとに盗みが悪いのかな?・・・」

    「ってお前・・悪いんじゃねえの??やっぱ・・」

    「だって人間が決めただけじゃない??」カイトは黙った。聖書などに、いけないと書いてはある。しかし物理的に書いたのは人間だ。しかしOKという気持ちにもなれない。

    「・・・まあ・・わかるよその感覚、今は感覚も共有してるから、そういう意味でもわかるけど。そうだね・・僕も実は怖いし・・じゃあどうしよう?後の案は・・政府に協力して働く。」

    「・・・・それいいんじゃね??」カイトの意識にはそのプランが直接ながれこんだ。地球の警察のようなものだ。その代わりに各国は武器を全て破棄するのだ。

    「武器を放棄ってのが無理だろ?・・・」

    「・・そうだね、絶対捨てないよね・・・じゃあまあ破棄はしないでいい。ただ紛争を解決できなかったらカイトが出て行って・・」

    「・どうすんの?」

    「・・・殺しちゃえば??・・」

    「・それは・・・やめとくよ・・人類全部殺さないと、いけなくなりそうじゃね?・・・」

    「・・そっか・・そうかも。訳わかんない・・戦争しないでいいように、してあげようってのに・・でも多分否定されるね、このプラン。」彼らは地球の用心棒のような仕事をすることを断念した。確かに大部分の国の指導者は受け入れないだろう。

    「・・・見つかるまでここにいようよ。湖には魚もいるよ・・・」カイトとヨシヒロは笑った。

    「・・お金がなくては・・・」ずっと焼き魚を食べ続けるのも嫌だった。

  • 天使の翼 悪魔の影100

    そも地上からの映像はほとんどない。生き残った人のビデオ映像。そして偶然にも機材を持っていたTV関係者の動画。後は宇宙空間での出来事で結末を人類ははっきりとは知らない。

    ここは日本。民家の上に浮かんでいるのだ。以前のようにテレビを透視している。

    「・・特に変わったことは放送してないね。一応カイトが人類を救ったことになっててよかった・・・」

    「・・・でも普通には暮らせねえよな・・・」その時テレビではアメリカの軍事基地などを破壊したのはカイトではないか、との話題に移った。

    「・・・あ・・やってるじゃん・・・」アメリカが水爆を軽井沢に打ち込み、そのことでも大問題になっているのだ。死者は数百万人にのぼっている。

    しかしアメリカはそのことを、ごまかそうとしているようだ。はっきりとした声明を出していない。だだ、大統領の頭がおかしくなったらしい、との噂が出ていた。

    政府はまだ把握していないが、日本でも怪物によって4千万以上の犠牲者が出ていた。

    「・・・・カイトのことには触れてないね・・てっきりスケープゴートにされてるのかな?って思ってたんだけど・・・」

     カイトとヨシヒロは別荘地の上空をゆっくり飛んでいた。カイトとの融合で、かなり力は強まっている。南米から日本へ一気に飛ぶことはできないが、日本国内程度なら休みながら飛んでいられた。

    「・・・いい感じのところがないね・・大抵人がいる感じのばっかりだ・・・」今は夏のため別荘は使用されているものが多かった。でも、かなり古びた小さな別荘を二人は見つけた。

    「・・・中には使用感がまるでない・・荷物も食材も・・・あ・・冷蔵庫電気ついてないよ・・・ここでよくない?・・そうだな・・きたねえけど・・・」カイトはカモフラージュしたまま玄関先に降りた。鍵がかかっているが、開けて中に入る。

    「・・透視できる範囲に人はいない・・・見られている気配もないよ・・・」ここはかなり奥にある別荘だ。道も舗装などされてはいない。

    ただ場所はいい。少し歩けば湖があるし、高いところにあるからリビングからは湖がみえるだろう。

    「・・景色はいいねえ・・結構掘り出し物かもね・・・」

    「・・俺らのじゃねえよ?・・」カイトは笑った。

    「・・・そりゃわかってるけどさ・・何年も使われてない雰囲気だよ?・・」比較的片付いている。以前使った人は一応片付けるタイプようだった。

    だが飲んだあとのビール瓶が一つテーブルにある。そのほかは埃がかなり溜まっていた。ヨシヒロはそのビール瓶を台所に運んだ。宙を浮いてビール瓶が移動する。ビール瓶を動かすと埃のない丸い形を表した。

    「・・・このビール瓶・・なんだろね。出かけ際に飲んで、そのままおいて行ったみたいだ・・」

  • 天使の翼 悪魔の影99

    天使の翼 悪魔の影99

    んです?・・」

    悪魔は答えることができなかった。

    アマゾンの密林。伐採が進んでいるが、まだカイトを覆い隠すだけの森は残っている。

    「・・・ここなら変身を解いてもいい・・・」カイトは変身を解いた。しかし浮かんでいる。

    「・・・便利だな・・お前がいると・・・」ヨシヒロの力で浮いているのだ。

    「・・・念の為に木の上に出ないでしばらく移動しよう・・木々が隠してくれる・・・」カイト達?は木々の中を飛んで移動した。

    ヨシヒロは川から魚を取り、熱を加えた。煙はほとんで出ていない。油は下に落ちている。それにヨシヒロが煙を分解しているのだ。

    「・・・腹減った・・」焼きあがったそばからかぶりつくカイト。

    「・・・あんま旨くねえ・・・」

    「・・・贅沢は言えないよ。でも確かに生臭い・・・」彼らは二人共魚が好きではない。

    「・・・これからどうする??・・お前はいつか、いなくなっちゃうけどさ・・俺はまだ、物を食わねえと生きていけねえし・・・」カイトはポツリと言った。

    「・・・だねえ・・・とりあえず日本に帰らないと・・・カモフラージュしてとりあえず日本に帰ろう・・・一応お腹には魚肉が入ったし・・・体力も少しは戻った見たいだしね。・・

    ・・・僕の別荘はなくなっちゃたからそこが問題・・・」

    「・・そういえば・・・爆発のことは覚えてないんだな・・・」

    「・・・訳も分からない内に死んでたよ・・・でもカイトすごいことしたんだね。・・結構殺したんだ・・・」

    「・・・ああ、どうでもよくなったしな・・・カモフラージュして攻撃したけど多分俺だと思われてるだろうな・・。顔は知られちまってるし、どこで生きていったらいいのかわかんねえよ・・・」

    「・・とりあえず日本に帰ろう。山奥ならバレないし水も何とかなる・・・」カイトの目の前に10センチ程の水の玉が浮いていた。

    「・・・殺菌はしたよ・・・って、わかってるね・・・」

    「知ってるよ。俺の喉の渇きでもある・俺?俺たち?・・混ざってるとよくわからなくなるな・・・」

    二人の意識が融合してしまったため、二人の会話、というのもが成り立たなくなりつつあった。

    カイトの意識はヨシヒロの、ヨシヒロの意識はカイトのものだからだ。

    カイトは浮かんでいる水に口を近づけた。水は適量口の中に入っていった。TVでは壊滅状態のモスクワ、北京、デリーからの中継が放送されていた。生き残った人々への支援が各国から送られている。カイトの戦いは途中までしか把握されていなかった。そも


  • 天使の翼 悪魔の影98

    天使の翼 悪魔の影98

    「・・そんなすごいことなんですか??・・優しかったけどな・・・融合しちゃうと記憶をかなり共有するのが怖かったけど、背に腹は代えられないし・・・あ・・カイト、融合は解くことができるから安心して。僕もずっとはいられないしね。・・・」とヨシヒロ

    「・・・やっぱそうなのか?ずっと融合しててもいいんだけどなあ・・」何故かカイトは残念そうだ。

    「・・・・みたいだね・・・でも嬉しいよ。期間限定でも。そもそも、本来は助けられないはずなんだよ・・・」ヨシヒロは言った。二人の意識が融合しているため、それぞれがかなりの部分の記憶を共有した。

    「・・・お前があんなことにムカついてたのは知らなかったよ。悪かったな無神経だった・・」カイトの無神経は大抵ヨシヒロは平気だった。しかしタイミングと、丁度ヨシヒロのツボに入る無神経さは、友達をやめようと瞬間思うほどの時もあったのだ。

    「・・・まあ別に・・それにカイトはあのことを怒ってたのかーごめんね・・・」ヨシヒロはヨシヒロでカイトにムカつくことをしていた。カイトたちはお互いが隠していた事をかなり知った。人間が普通に隠していることを。

    「・・・はっきりと期間を言われてないんだな・・」カイトは言った。融合しているから部分的にではあるがヨシヒロの記憶はカイトの記憶なのだ。

    「・・・そうなんだよね・・・どのくらいなのか教えてくれなかった・・・」

    「・・・いいんじゃねえ??しばらくこのままでいれば・・」

    「・・・そうだね・・悪いもんじゃないし・・・」

    ミカエルは訝しんだ。人間同士にこんなことがあるのだろうかと。お互いに記憶を、全てではないにしても共有して、それでも好意をもち続けることなどできるのだろうか?

    「・・・また・・・負けた・・・」悪魔は落ち込んでいた。最後の手段もダメだったのだ。

    「・・・どうします??・・これから・・」リリスが言った。

    「・・・どうするって・・彷徨うだけだ・・また力をつけて今度は人類を・・・」と悪魔

    「・・そんなことはやめたらどうです??・・・」リリスが言った。

    「・・!!何を言う??・・・」

    「・・・だって、残ったのは私とあなた。そして力を貸すことを拒んだあいつだけですよ?・・」

    「・・・力を貸さないで良かったよ・・消えたやつらは、とんでもないところへ行ったんじゃないですか??・・・創造主の支援を得られなかったということでしょう。この結果は・・」

    「・・・お前は他人事のように・・・」悪魔が睨みつけた。

    「・・・他人事ですよ。私は人類などどうでもいい。あらゆる意味で。何故そんなにこだわる


  • 天使の翼 悪魔の影97

    などなかったのだ。不安と同時に、勝てるような気がしていたことにも気づいた。甘かったのだ。

    ・・・やっぱ天使が味方だからって、何の役にも立たなかったのか・・・俺甘かったな・・・

    「・・・カイト・・・カイト・・・」聞き覚えのある声がした。

    「・・・何だ?ヨシヒロ??・・・」

    「・・・良かった。やっと通じた。今は急ぐから要件だけ・・僕の意識と融合してよ。助けるにはそれが必要なんだ。君が受け入れてくれなければ、できないんだ。・・・」

    「・・助ける?なんでもいいからやってくれ・・追いつかれそうだ・・・」ヨシヒロはすぐ実行した。二人の意識がある程度混じってゆく。記憶をお互いに知ることになる。全てではないが隠しておきたい恥ずかしい記憶も。

    「・・・お前こんなこと考えてたのか??・・」

    「・・・カイトだって。ちょっとその考えはどうかと思うよ・・・」そんなことを言っているそばから、ヨシヒロは、お得意の内部への攻撃を実行した。

    輪切りの怪物の中にある、脳と思われる臓器を焼き始める。怪物は何も叫ばない。しかし、のたうちまわるようにジグザグに飛び始めた。同時にほかの五つの輪切りの脳も焼き始めるヨシヒロ。再生をしているが、追いついていない。

    「・・・カイト、力をもっと使わせてもらうよ・・再生を上回る速度で焼かないといけないから・・・」

    「・・・あ、ああ、構わねえよ・・焼いちまえ・・・」もはや逃げる必要はないようだ。

    怪物はめちゃめちゃな方向へ飛んでいる。しかしだんだんと動きが鈍くなっていった。中が焼き尽くされ、表面に青白い光が漏れてきている。なおも力を加え続けるヨシヒロ。そして、力が届く範囲を怪物が出ないように、その場所に怪物を押さえ込んだ。もはや振り切る力は怪物に残っていない。温度は1万5千度ほどだろうか。青白い光は、外に広がってゆく。酸素がないため燃えないが、灰になってゆくようだ。

    「・・・もうすぐ全部灰になる・・・でも脳は人間のものにそっくりだね。あと心臓も。他の臓器は全く人とは違うのに・・・・」

    「・・スゲエなお前のちから・・・内部からやられたらどうしようもねーしなー・・」

    「・・・ヨシヒロ!!何故お前が!・・」ミカエルが割って入った。

    「・・・頼んだんです。多分あなたより上位?の天使に。・・・」

    「・・・上位の!!!!?・・ほんとに!!・・」

    「・・・ミカエル様・・・驚きすぎです。・・・いらっしゃるでしょう?我々の上司が・・・」ガブリエルは呆れ気味に言った。

    「・・・いや・・しかし・・一介の人間が??・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影96

    歪むような模様が表面に現れた。

    すると一つの粒にほかの全てが集まった。歪みが極限に達しシールドが破られ、怪物の表面で強烈な光が発生した。怪物を焼いているのだ。カイトは逃げ続けているため気づいていない。

    「・・・カイト効いているぞ!!・・・」

    「・・え?・・」振り向くと輪切りの一つの表面が焼け爛れたいる。

    「・・・やった!あれは効くのか・・」カイトはさらに光の粒を発生させた。カイトを取り囲むように無数の光は発生し、輪切りの怪物たちに突進してゆく。しかし、怪物も光線を発射しながらカイトに向かってくる。

    ・・・やべえことに変わりはないじゃん・・・あいつら焼けても構わねえみたいだ・・

    カイトはさらに加速した。光の粒は怪物のシールドの一番弱いところを探して、そこに集まり突き破ろうとしている。うまくいく場合もあるが、怪物を止めることはできていない。

    ・・・このまま逃げ続けるしかねえのかーー・・・いつまでもつかな・・疲れてきたぞ・・

    追いつかれるわけには行かない。あの光線に近距離で当たればチリになってしまう。カイトはすでに宇宙空間にいる。

    ・・・まだ追って来る・・その時だった。怪物の光線が狭く集束した。カイトにそれが当たる。カイトのシールドが中和され、足が少しチリになった。

    ・・・いってええ!!・・彼の足からは、血が粒となって宇宙空間に漂った。

    ・・・やべえ、範囲を狭めて撃ってきた!!・・・怪物の光線は、今までは広い範囲に広がっていたため、あまり遠くには届かなかった。が、今それを細く狭めて、破壊できる距離を伸ばしたのだ。

    カイトはジグザグに飛んだ。光線は外れることが多くはなったが、次に怪物は、光線の範囲を広げたり絞ったりを繰り返した。絞れば破壊できる距離が伸び、広げればその分、破壊できる距離が縮まった。

    ・・あいつ結構頭いいじゃん!!なんだよ・・。怪物もダメージは受けていた。それぞれの輪切りは、光の粒に、シールドを何回かは破られ、表面を焼かれている。しかしお構いなしにカイトを追っ来ていた。

    「・・・痛いとかねえのか!!あいつ・・・しつけー!!・・・」カイトは逃げるために力を使わなければ、ならなくなりつつあった。光の粒の数が減ってゆく。

    「・・・これは、まずいのでは?しつこい。あまりにも・・・カイトの力もそう長くは持たない。・・・」とガブリエル。

    ・・・逃げるつもりだったけど・・・逃げれねえ・・カイトは死を予感した。必ず勝てる保証

  • 天使の翼 悪魔の影95

    ミカエルは答えない。しかしガブリエルは勝手にカイトに話しかけた。

    「・・・カイト、お前が言うとおり我々は力を貸せない・・済まない・・嘘をついたのだ。もしできればだが・・戻って戦ってくれないだろうか?」

    「・・・やっぱりそうなんすね・・嘘とかやめてくれないすか?・・・」

    「・・そうだな・・すまない・・」

    「・・まあいいっすよ・・一応やってみます。で、もしだめなら逃げますよ?それでいいすよね?・・・」

    「・・・ああ、そうだな逃げていい・・・私たちは何も言えない・・」カイトの服?にあたるものは回復していた。何故か恐怖心も薄れてきたようだ。カイトはロシアへ向かって飛び始めた。

    「・・・怪物は移動してますか?・・」カイトは天使に聞いた。

    「・・一つはゆっくりとだが移動している。しかしさっきいた場所からさほど離れてはいない・・」

    「・・・へえ・・・何でですかね??・・・」

    「・・・それだけ丹念に破壊しているということだ。スタミナも凄いらしい。長時間、例の光線を発射し続けている。休みをあまり取らない・・・怪物が通った後は生存者はゼロだ。・・あとの怪物は世界の各都市を破壊して回ってる・・」。

    モスクワ上空。カイトはもう一度攻撃した。今度は光線を極端に細くしたのだ。針のように。怪物を切り裂くイメージで。怪物のシールドが光り輝いた。シールドは光線に押されるかのようにわずかに歪むが、カイトの光線は跳ね返されてしまう。

    ・・・やばいなーこっちに跳ね返って来たらこっちが切られる。・・・

    怪物からは例の柔らかい光がカイトに向かって発射された。カイトは直前に逃げた。あの光は大きな範囲に広がるため迂闊に近づけない。

    「・・・近づくこともできねえよ・・どーしたらいいと思う?・・・」期待はできないが天使たちにカイトは聞いてみた。

    「・・・それは・・・とりあえずモノでも投げてみたらどうだろう??・・」

    「・・・やっぱりなーあてになんねえ・・・」

    モスクワの怪物が招集をかけたのか、他の輪切りも世界各地から戻ってきた。icbm並みの速度だ。そしてカイトに向かって光線を発射する。

    逃げるカイト。しかし輪切りはおってくる。

    ・・スピードは俺の方が上みたいだ・・輪切りの怪物は追いつけない。カイトは光る粒を周りに発生させた。粒は怪物に突進してゆく。シールドに阻まれ止まる粒。それでも突き破ろうとしてシールドを押し続ける。シャボン玉が