カテゴリー: 小説

  • 天使の翼 悪魔の影62

    天使の翼 悪魔の影62

    ・・・はいった!!・・・地面にめり込み、怪物の腹部から内蔵が少し出た。でも、そんなことは意に介さず怪物は口から光線を発射した。

    ・・!!・・光線はカイトにあたったかに見えたが・・・・顔の前にかざした手からホログラムのようにうっすらと光が出ていた。それは銀色の鏡のような楕円の縦を作っている。怪物の光線はそのまま怪物に跳ね返った。

    「ぐぴゃーーー」怪物はのたうちまわっていた。

    「え?何?」カイトはまじまじと自分が作っている銀色の縦を見た。

    「すげえ!便利!!」

    「・・・何と!光線の発射の直前に手をかざしましたよ??・・・」

    「・・・あいつは達人?なのか??それにあの能力。・・エルサレムにいったせいか??・・」

    「・・・そうなのでしょうね・・・もし悪魔が気づいたら自分の怪物を向かわせるでしょう、エルサレムへ・・」

    「・・・そうなるとやっかいだな・・・」

    カイトはのたうちまわる怪物を踏みつけた。そして首をつかんだ。力いっぱい引っ張る。

    「ぐ・・ぐ・・・ぎ・・・」そのままねじ切るようにカイトは首を引きちぎった。ちぎれた傷の部分を指差した。光線は首から入り内部を焼きそして怪物は爆発した。血まみれになるカイト。内蔵の破片のようなものが顔についている。

    「・・・勝ったようですね・・・」

    「・・・そのようだな・・・」

    「なんか・・・ごめんな・・」首だけはまだ生きているようだ。口が開こうとしている。カイトは開きかけた口に光線を発射した。串刺しになる首。そして首は完全に動きが止まった。

    戦いの巻き添えで大阪の被害は甚大だった。廃墟のなかに佇むカイト。

    ・・・ホント疲れた・・・血まみれじゃん・・・

    首をねじ切る時、傷付けられた怒りがあったのは確かだが、なんとも言えない不快感があった。気味の悪い怪物だったが、なんだか、ただ暴れているだけの動物にひどいことをしてしまったような嫌な感じがした。激怒もあるが今はただ疲れていた。 しかし・・・・怪物は再生し始めた。破片が・・・みるみる再生してゆく。首からは体が、体からは首が生えている。再生しているところに攻撃しようとしたが、それぞれの怪物の体から複数の光線が発射される気配があった。とっさに盾をつくり、カイトは逃げた。光線の乱れ

  • 天使の翼 悪魔の影60

    も地面をなぞった。一回発射して終わりではない。光の柱となって市街地を丹念に焼き払っている。

    「どうしたんだね?カイト君・・」湯沢首相はいぶかしんだ。カイトは目を開いているが、心ここにあらずという感じだ。カイトは今応接間のようなところに居る。湯沢首相から感謝の言葉を送られているのだ。

    そこに女性が入ってきた。

    「お話中すみません。また怪物が現れました。」湯沢首相は無表情に近い感じでむっとした。

    明らかにやれやれ顔だ。少しうつむき深呼吸をした。

    「聞いたの通りだ・・・カイト君・・・また戦ってくれるかね?」

    カイトはうわのそれから少し戻り、

    「あ、出たんすね・・わかってます・・・」官邸を出て変身するカイト。

    第三の怪物は強力だった。二人の人間を合体させたのだ。カイトの光線の効きが悪い。あまりダメージを受けていないようだ。

    ・・なんだよ・・あいつ・・・

    カイトはさらに出力を上げた光線を発射した。命中するものもあり、多少怪物の表面は焼かれているようだが・・・しかし・・怪物の動きは、今までのものよりずっと速かった。なかなか当たらない。そうこうしているうち怪物の手の平からいくつもに別れた光線を発射した。

    「わっ」カイトは避けようとしたが足にその光線が当たった。激痛が走る。そのまま飛び、距離を取りながら足を見ると出血していた。表面も裂けている。

    「いってええ!!」それでもカイトは飛びつづけた。音速を超える速度で逃げている。

    ・・・やべえよ血い出てんじゃん・・とにかくいてえ・・・

    そこから上空にあがり宇宙空間に向かう。カイトは震えていた。

    ・・・このまま逃げちまおうか・・月にでもとりあえず行って・・・

    「・・・どういたしましょう・・・・形成が不利なようです。」ガブリエルが言った。嫌な予感がする。今度の怪物は少し違う。それはミカエルも感じているようだった。しばらく考え込んでいる。

    そして言った。

    「・・ヨシヒロに力を与えてみようと思う・・・」

    「・・・!できるんですか?・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影58

    天使の翼 悪魔の影58

    「・・・」ヨシヒロは沈黙を察した。多方、カイトを攻撃もできるような広い場所なんだろう。無駄なミサイルとか用意して。

    「こちらに向かっているそうです」中村からの連絡を漆原は湯沢に伝えた。

    「ここに直接なのか?」湯沢首相は仮眠を取ったあと食事をしている最中だった。

    「中村達が到着した時にはもういなかったそうです・」と漆原。

    ・・・まただ、多分激怒してるな・・・

    「漆原くん!カイトは発見できないのか!」

    「それは・・・」漆原は何も言わず監視衛星などの情報が集まる指令センターに連絡を入れた。

    スクリーンに司令室が写った。

    「・・カイトはこの官邸に向かっているとの情報があったが、彼を補足できていますか?」

    「いえ、軽井沢上空から官邸まで監視を始めていますが・・雲が多く・・まだ補足できていません。それに・・以前の様に姿を消していると思われます。」

    カイトは空を飛んでいた。カモフラージュで衛星からも偵察機からもわからない。音速は出していないが着くまでにそう時間はかからないだろう・。

    「奴が直接来る。ここにミサイルを用意しろ!」

    「待ってください!勝目なんてないんですよ。それに協力するためって言うじゃないですか」

    「信用できるのか?お前保証できるのか?!」漆原は、ほんと嫌な人だなあと思った。

    ・・・いるんだ・・こういう言い方する人。カイトは信用できそうじゃん。そんな全面的にじゃなくても。・・・

    漆原はカイトが自分たちを攻撃するとは思えなかった。それならとっくにしてるんじゃないか?とも思っていた。

    「とにかくミサイルだ!」

    「承知しました・・・」

    ・・・仕方がない。ミサイルランチャーぐらいは用意しよう・・・

    官邸にミサイルランチャーが向かっている途中だった。突然カイトは官邸上空に現れた。カモフラージュを解いたのだ。官邸の人々は大騒ぎだ。無意味に走っている者もいた。いや・・首相に出現を知らせようとしているのか。冷静なものは無線で伝えていた。

    ゆっくりと官邸の正面に着地する。

    「あのう・・・俺に用があるんですよね?」誰も答えない。皆黙りこくっている。

  • 天使の翼 悪魔の影53

    でもなる」カイトは真剣な顔をしていった。

    「やべえ・・・ラーメンのこと忘れてた・・・」伸びたカップラーメンのところにいくカイト。椅子に座りそのまま食べ始めた。

    「美味しいの?それ?」ヨシヒロは不思議そうに言った。

    「結構いけるよ」カイトはもそもそと食べている。それらを食べ終わると「眠いから寝るよ、起きたら遠いところにまた買い出しな」

    「うん。分かった」ヨシヒロも疲れていた。カイトより少し起きていたが彼も眠りに落ちた。

    警察ではカイトたちの行方を追っている。漆原も昨日から家に帰っていない。

    「クレジットカードもキャッシュカードも使われません。今のところ」官邸にいる漆原は警察からの報告を聞いていた。

    「テレビ放送の情報提供はどうですか?」と篠原。

    「情報は大量に来ています。しかし今のところガセネタばかりです。」刑事らしき男が言った。

    「まいったな・・・首相になんて言えば・・」TV電話を切ったあとため息をつきながら漆原は言った。

    「そのまま言うしかないなんじゃないですか?」中村は篠原を補佐している女性だ。モノをはっきり言うタイプ。

    「そのままって・・・怒るんだよな・・理不尽に」と篠原。

    「おどおどしてるからですよ」中村は言った。

    「おどおどって・・・そんなことはないですよ」

    「そうですか?そう見えますけどね」彼女はそう言うと自分の仕事に戻った。ここは戦争やテロに対応するために作られている場所。日本の核武装に伴い設置されたのだ。

    ・・・いますぐ報告に行くべきか・・・どうだろう??もう少し待つべきか・・

    漆原はこの期に及んでもそんなことを考えてしまう。昔からそうなのだ。変わっていない。

    人工知能からの警報がなった。画面に警報表示がされる。

    「有力な情報です。顔認証にヨシヒロが引っかかりました。軽井沢です。街頭に設置されている監視カメラで発見されました。」中村が言う。

    照合率90%という文字とともに、自転車に乗っているヨシヒロがそこには映っていた。秘密にはされているが日本全国に配置された監視カメラのうち、かなりの数が人工知能につながっている。自動的に顔認証して危険人物が映れば警報が出るようになっているのだ。

    「軽井沢・・のどこかは?」漆原が中村に聞いた。 「今調べています。」そう言うそばから、次々とカメラをリレーして、自転車で移動するヨシヒ

  • 天使の翼 悪魔の影51

    めて言ったがカイトには伝わっていないようだ。

    「すげえ眠い・・」既に目をつぶっているカイト。

    ・・こりゃあずっと寝ちゃうな・・・ヨシヒロは思った。そしてそのとおりカイトは30分たっても起きなかった。

    コンビニへ向かうヨシヒロ。カイトはしばらく起きそうにない。自分もお腹がすいたし、何故か大丈夫だろうという気もしたから、一人自転車で駅の近くのコンビニへ向かっている。

    今のところ数人位しかすれ違ったりしていない。夏の夜とはいえ散歩している人はそんなに多くはない。コンビニでさっさとカップラーメンやサンドイッチ。おにぎりや冷凍食品を買い別荘に戻った。

    「何食べてんだよ?」不機嫌な顔でカイトが言った。

    「何って・・・・起きたの?だってお腹すいちゃって、一人で買ってきたよ。カイトの分もあるよ、沢山買って来たから」思ったより早く起きたカイトに驚きながらもヨシヒロは言った。

    「ん・・・」ぼーっとしながらテーブルの上のコンビニ袋をゴソゴソと探るカイト。

    取り出したのはカップラーメンとおにぎりだ。

    「典型なんだね。ひきこもりゲーマーのチョイスって感じ」ヨシヒロが言うとカイトは苦々しい顔をしてヨシヒロを睨んだ。「お湯は?」

    「そこにあるよ、電気ケトル」ヨシヒロは流しの隣のケトルを、ほれそこにある、という感じで指示して言った。のそのそとお湯を注ぎ、待っている間おにぎりをほおばるカイト。

    「でさあ、どうするの?これから僕もとばっちりだしねえ・・・」今度は嫌味と解釈してくれる事を期待してヨシヒロは言った。

    「だからごめんて・・」とカイト。

    「嘘、ごめんちょっと言ってみた。なんとかはなるんじゃない?ちょっと協力するのはどお?」とヨシヒロ。

    「誰に?」

    「政府の人に」とヨシヒロ。

    「・・・・・」カイトは黙った。

    「だってさ、実験動物扱いはされないじゃん。いざとなったら変身して逃げればいい。それに漫画みたいな人体実験しないよ?多分。生かしておいて、それで調べるんだよ。せいぜい採血とかじゃない?それでdnaだって調べられるんだし。漫画とかだとさ、無用に切り刻んだりするけど、まああれは演出というかなんというか・・・」とヨシヒロ。

    [html]<table border=”0″ cellpadding=”0″ cellspacing=”0″><tr><td><div style=”border:1px solid #95a5a6;border-radius:.75rem;background-color:#FFFFFF;width:504px;margin:0px;padding:5px;text-align:center;overflow:hidden;”><table><tr><td style=”width:240px”><a href=”https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/41da3dc9.e4593c6c.41da3dca.e425ad6c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fgeneless%2F01-0031ir%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D” target=”_blank” rel=”nofollow sponsored noopener” style=”word-wrap:break-word;”><img src=”https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/41da3dc9.e4593c6c.41da3dca.e425ad6c/?me_id=1334588&item_id=10000739&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fgeneless%2Fcabinet%2Fshouhin01%2F01line%2Fbrs_01%2F01-0031-000.jpg%3F_ex%3D240x240&s=240×240&t=picttext” border=”0″ style=”margin:2px” alt=”[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]” title=”[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]”></a></td><td style=”vertical-align:top;width:248px;display: block;”><p style=”font-size:12px;line-height:1.4em;text-align:left;margin:0px;padding:2px 6px;word-wrap:break-word”><a href=”https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/41da3dc9.e4593c6c.41da3dca.e425ad6c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fgeneless%2F01-0031ir%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D” target=”_blank” rel=”nofollow sponsored noopener” style=”word-wrap:break-word;”>シャツ メンズ 綿麻 長袖 七分袖 7分袖 夏 涼しい ストレッチ エアリー シンプル 無地 オフィス 仕事 スーツ きれいめ おしゃれ カジュアル チェック ストライプ 全13色 M L LL XL 大きいサイズ 51205 51206 ジェネレス</a><br><span >価格:2,998円(税込、送料無料)</span> <span style=”color:#BBB”>(2024/11/12時点)</span></p><div style=”margin:10px;”><a href=”https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/41da3dc9.e4593c6c.41da3dca.e425ad6c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fgeneless%2F01-0031ir%2F&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ%3D%3D” target=”_blank” rel=”nofollow sponsored noopener” style=”word-wrap:break-word;”><img src=”https://static.affiliate.rakuten.co.jp/makelink/rl.svg” style=”float:left;max-height:27px;width:auto;margin-top:0″ ></a><a href=”https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/41da3dc9.e4593c6c.41da3dca.e425ad6c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fgeneless%2F01-0031ir%2F%3Fscid%3Daf_pc_bbtn&link_type=picttext&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJwaWN0dGV4dCIsInNpemUiOiIyNDB4MjQwIiwibmFtIjoxLCJuYW1wIjoicmlnaHQiLCJjb20iOjEsImNvbXAiOiJkb3duIiwicHJpY2UiOjEsImJvciI6MSwiY29sIjoxLCJiYnRuIjoxLCJwcm9kIjowLCJhbXAiOmZhbHNlfQ==” target=”_blank” rel=”nofollow sponsored noopener” style=”word-wrap:break-word;”><div style=”float:right;width:41%;height:27px;background-color:#bf0000;color:#fff!important;font-size:12px;font-weight:500;line-height:27px;margin-left:1px;padding: 0 12px;border-radius:16px;cursor:pointer;text-align:center;”> 楽天で購入 </div></a></div></td></tr></table></div><br><p style=”color:#000000;font-size:12px;line-height:1.4em;margin:5px;word-wrap:break-word”></p></td></tr></table>[/html]

  • 天使の翼 悪魔の影48

    「・・・あんなこと言わなくっても良いのになあ。あの写真どうやって手に入れたんだ・・・」カイトは言った。

    「・・・マスコミとはあんなものだろう・・・というより当たり前ではないのか?その人間がどんな人間か知る一環だろう?・・・」ミカエルは不思議そうだ。

    「・・・そりゃまあそうだけどさ・・・・」理屈では分かっていても感情では不愉快なカイト。

     

    今カイトは日本へ向かっている。まだ日が出ているがヨシヒロの家の上空で待つつもりだった。

    「・・・ヨシヒロの家は見張られているぞ。気づかれずに入るのはまず無理だろうな・・」とミカエル。

    「・・・どうしたらいい?このまま行くか・・・」カイトは言った。

    「・・・!!変身したまま?・・・」とミカエル。

    「・・・ああ、パンツとタンクトップで、のこのこ玄関に行けねえよ・・・・」カイトは言った。

    「・・・しかし・・・」ミカエルはなるべく変身後の姿をさらしてほしくはない。

    「・・・もうバレてるんだろ?だったら構わねえよ・・・」とカイトは言った。

    夜になった。カイトはそのままヨシヒロの家の上空に降りていった。

    「カイトと思われるの怪獣が・・・ヨシヒロの自宅上空に現れました!」見張っていた私服警官は慌てた様子で報告した。言葉の通りゆっくりと、変身したままのカイトは降りていった。

    「ヨシヒローいるー?」かなりの音量だ。

    「何!」窓を開けるヨシヒロ。

    「うわあ!!何してるのカイト!」窓の外に、斜め横になったカイトの顔があった。足が道路に入らないため、ほとんど逆立ち状態だ。

    「ああ良かったよ、居て。ちょっとさー付き合ってくんねえ?」とカイトは言った。

    「えええ??今?」ヨシヒロは言った。

    「そうだよ。ほら警官とかきちゃうじゃん、早くしないとさ」カイトは言った。

    「ちょっとまってよ。すぐだからさ・・・」ヨシヒロはカバンに財布と携帯を入れ金庫の方へ向かった。こういう時は現金なのだ。彼の家は不動産業を営んでいた。今はヨシヒロが一人でやっている。銀行に大部分はあるが、リスク分散?のつもりで家の金庫にも現金を用意していた。札束をカバンに入れ、カイトの手のひらの上に乗った。

    「じゃあ飛ぶからな。捉まってろよ」ゆっくりの地上から遠ざかるカイト。そのまま加速してゆく。

  • 天使の翼 悪魔の影47

    「さてと・・もう帰るよ・・」エルサレム上空のカイト。

    「・・そうか・・・くれぐれも正体がバレないようにな・・・」とミカエル

    「・・・わかったよ・・まあ一応考えてるよ・・・」そう言うとカイトはエルサレム上空を離れた。

    各国首脳の会議は終わっていた。しかしカイトの動きは偵察衛星が監視し続けている。

    「・・・・見られていますね・・・人間に・・・」とガブリエル。

    「・・そうだな・・我々がもっと助けられたら良いのだが・・カイト気づいているか?偵察衛星がお前を見ている・・・」ミカエルは言った。

    「・・・だろうな・・・わかってたよ・・やべえなあ・・でも夜だし雑木林ならわかんねえだろう・・」カイトは言った。

    「・・・ミカエル様・・・ヨシヒロの家に政府関係者が来ました。警官と共に」他の天使がヨシヒロのことを報告した。

    「・・・・カイト・・お前の友達・・・ヨシヒロのところへ政府関係者が行ったようだ。もうお前は疑われている。と言うよりバレているようだ。」ミカエルは言った。

    「そりゃあそうだろうなあ・・家で変身しちまったし」カイトは言った。

    テレビにカイトの画像が映っている。コメンテーターが

    「この人があの・・・ヒーローと呼ばれている人なんですね。怪獣を倒している?」

    「そうです。」もう一人の眼鏡の男、司会者が答えた。

    「どんな人物なんでしょう?」番組司会者はカイトの年齢や、ひきこもり気味なことなどを説明し、コメンテーターは意見を言った・・そして協力の呼びかけ。

    「・・・・この人物を見かけた方は警察に連絡してください。番号は・・・」番組司会者が読み上げたテロップに電話番号やメールアドレスが表示された。

    ニュースは今や、怪物と核爆発によって巻き上げられたチリが引き起こす、寒冷化のことばかりだ。今のところは植物が全滅してしまうほどのチリではない。しかしかなり太陽光は弱まっている。

    天使はテレビ映像をカイトに見せた。

    「恥ずかしい・・なんだよ、同級生のインタビューとかやっぱやるんだ・・」カイトは大学中退が放送されたことを恥ずかしがった。

  • Artemis 2-2

    Artemis 2-2

    Takashi thinks that no matter how much he smiles and talks to them, they are somehow different from the humans who do not have supernatural powers.

    And above all, Takashi thinks that the people over there think so too, that they feel that way.
    He can’t get rid of that feeling.

    Artemis drinks Coca-Cola. It is still there. A constant drink.
    From the large window in the room, the moon and stars that go on forever. Really beautiful, Artemis thought. Across the large table are Rikto and Takashi.

    ‘Don’t you ever sit down? You always don’t sit down though, do you?’ Artemis said. ‘Orions don’t get tired like humans do. But if Artemis said so, Orion slowly sat down.

    ‘I don’t get tired, do I? Besides, aren’t butlers supposed to sit down?’ At these words, Artemis said in surprise: ‘You are my friend. Far more than the others…’

    Neither Artemis nor Takashi and his friends have ever forgiven humans. If relations with them deteriorated even slightly, they would be treated as monsters, or so they thought deep down.
    Artemis was relieved to hear that line, as there were no normal humans nearby.

    Translated with DeepL.com (free version)

    タカシは、例えどんなに笑顔で話していたとしも、超能力を持たない人間達のことを、どこか違うと思ってしまう。

    そして何より、向こうの人間もそう思っているのだ、そう感じているのだと、タカシは思う。
    彼はその思いを払拭できない。

    アルテミスはコカ・コーラを飲んでいる。未だにあるのだ。不変の飲みもの。
    部屋にある大きな窓からは、ずっと続く月面と星。本当に美しい、アルテミスは思った。大きなテーブルの向かいにはリクトとタカシ。

    「座らないの?あなたはいつも座らないけど?」アルテミスは言った。オリオンは人間の様に疲れたりはしない。しかしアルテミスがそう言うならと、オリオンはゆっくりと腰掛けた。

    「私は疲れませんよ?それに執事は座らないものでは?」その言葉にアルテミスは驚いたように言った「あなたは友達よ。ほかの人より遥かに・・」

    アルテミスもタカシ達も、決して人間に心を許してはいない。少しでも関係が悪くなれば、化物扱いされてしまうのだ、心の底でそう思っていた。
    近くに普通の人間はいないので、アルテミスは安心してそのセリフを口にした。

  • 天使の翼 悪魔の影45

    「お友達の・・・カイトさんのことについてお聞きしたいことがございまして・・お邪魔してもよろしいですか?」と捜査員。

    「え?家にあがるってことですか?」ヨシヒロは露骨に嫌な顔をした。

    「できれば・・」捜査員は笑顔のままだ。

    「警察の方も?」ヨシヒロは、後ろになんとなく控えている制服を着た警官も見ながら言った。

    「いえ。私たちだけです。」捜査員は言った。彼のほかにもう一人スーツの男が居た。

    「そうですか・・・まあ・・いいです。どうぞ」とヨシヒロ。

    応接間のソファーに座る二人。適当にヨシヒロも腰をかけた。

    「今カイトさんがどこにいらっしゃるかご存知ですか?」

    「それって、そちらこそ、知ってるんじゃないんですか?あ、違いますね、爆発で、亡くなったんじゃないですか?」とヨシヒロ。

    「何故、そう思われるんですか?」と捜査員は少し優しそうに言った。

    「何故って・・・あんな爆発・・・テレビで見ましたよ。爆発後の光景ですが、もうメチャメチャですよね?あれで、生きてるとは思えません。」ヨシヒロは言った。

    「そうですが、母親の遺体しか、発見されていないんですよ。カイトさんの遺体は、ないんです」と捜査員。

    「そうなんですか。それはまあ・・良かったと言っていいのか分からないですが。その・・・カイトがやったと思ってるんですか?」とヨシヒロ。

    「それは未だわかりません。調べているところです。なので、カイトさんからもお話を伺いたくて・・」捜査員はとても丁寧だ。もっと高圧的かと思っていたヨシヒロは拍子抜けした。

    「もしかしたら・・こちらにいらっしゃるとか?カイトさんが。」と捜査員。

    「ここに?いえ・・それはないです。僕も心配してるんです。携帯には出ないし・・もちろん連絡があったらお知らせしますよ」とヨシヒロ。

    「家の中を見ていいでしょうか?」捜査員は笑顔だが、決意のようなものをヨシヒロは感じた。

    「えっ!家を・・それは・・断れるんでしょうか?」

    「見られてはいけないものでも?」と捜査員。

    「・・・だってエロ雑誌とか放置してたらどうするんです。恥ずかしいじゃないですか?」ヨシヒロは言った。

    「それは気にしません。」と捜査員。

    「でしょうね。でも気にするのは僕なんですが・・・」ヨシヒロは言ったが、捜査員の笑顔は消えず、何も答えない。しかし目は真剣に見える。

  • Artemis2-1

    ‘I missed you too. Glad to see you. Welcome to the Tsiolkovsky Lunar Base,’ Orion said as Artemis hugged him.

    Yo, Orion, you look good!’ Rikto said this. He is grinning. What’s so funny?

    ‘Good day, Rikto. You look good too.’ Orion said, not moving slightly while being hugged by Artemis, and only turning his face towards Rikto.

    ‘Hello Takashi. I’m glad to see you’re doing well too.’ Orion said. ‘Thanks, Orion. I missed you too.’ Takashi said quietly.

    They seemed to have a special bond. At least that’s what Takashi thought.

    Translated with DeepL.com (free version)

    「私も寂しかった。会えて嬉しい。ようこそ。ツィオルコフスキー月面基地へ」オリオンはアルテミスに抱きつかれながら言った。

    「よっ、オリオン元気そうじゃん。」こう言ったのはリクト。ニヤニヤしている。何がおかしいのだろう?

    「ごきげんよう、リクト。あなたも元気そうですね。」アルテミスに抱きつかれながらも微動だにせず、顔だけリクトの方に向けてオリオンは言った。

    「こんにちはタカシ。あなたもお元気そうで良かった。」とオリオン。「ありがとオリオン。僕も会いたかった。」タカシは静かに言った。

    彼らは特別な絆で結ばれているようだ。少なくともタカシはそう思っていた。