アルテミス28

「恐れるのは、ごもっともです。でも・・彼女たちが我々に歯向かうなんて・・何故、思うんです?」ミンチン博士は、恐れるのが当たり前だと、実は分かっていた。納得のゆく説明など出来ない。ここは誤魔化そう。

思うだけで、自分の脳を、破壊できる人間を恐れないなど、普通の人間には出来ないだろう。しかし彼女は敢えて言ったのだ。

「何故?本気で言っているのですか?恐れるのが当たり前、だと思っていましたが・・」議員は言った。

「恐れることは・・ないと思いますが。彼女達は、そんな事はしません。事実、私は生きていますよ?」ミンチン博士は言った。

「しかし、あなたは良好な関係を築いています。が、彼女達と、そりの合わない人間は?彼女たちが嫌って、憎む人間にはどうでしょう?例えばあのパイロットのような」と議員。

うるさい男だ・・・ミンチン博士は思った。

「彼女達は、普通の人間である私達より、遥かに穏やかな人間です。私達のように残忍ではない。パイロットは、とても良くない事をしたのでは?あなたは、もしあんな事をされても、黙っているのですか?」ミンチン博士はしまった、と思った。

「アルテミスは、さっき戦艦を破壊し、数百人を殺しましたよ?」と議員。「命令だからです。命令したのはどなた?」ミンチン博士は言った。

議員はため息をつき「さっきのパイロットは・・確かに良くないでしょう。私がされたら?激怒しますね、でも触れずに心臓を圧迫するなんて、私にはできない。違いますか?そして・・やり過ぎです。」と議員。

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