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  • 天使の翼 悪魔の影65

    「・・・言われなくてもそうしますよ・・・」

    逃げているそばからカイトの怪我は回復してゆく。しかしエネルギーが足りない。

    「・・・体の回復力は怪物と同じくらいだ・・・しかしスタミナが違う・・・向こうの怪物は元が二人分だけにスタミナがある・・・・」ガブリエルが言った。

    もう一方、ミカエルはヨシヒロに力のことを教えている。

    「・・・ヨシヒロ・・・お前は短い距離なら飛べるし、車位の重さなら持ち上げることもできる。その力でカイトを助けるのだ・・・」

    「・・・助ける・・・直接攻撃すればいいですよね?・・・」

    「・・・そうだな、怪物の内部を攻撃すればいい・・・カイトと回線をつないでいる・・・直接カイトと話せ・・・」

    「・・・大丈夫?・・」とヨシヒロ。

    「・・・ああ、体は治ったよ。でも力が足りない・・・」

    「・・・今はどこにいるの?・・・」

    「・・・ええっと、地球から結構離れたよ・・・3万キロちょっと・・・かな・・」

    「・・・僕も力をもらった・・・でももう少し休みたいんだよね?・・・・それもいいとは思うけど・・・なんか地球大変みたいだ。・・・一応僕も戦うよ。どのみち怪物がここに来たら死んじゃうし・・・今は琵琶湖にいるらしい。ヒーローはどこへ行ったってテレビで騒いでる。負けちゃったんだって?・・・」

    「・・・ああ、負けちゃったよ・いや、負けそうだった・・・」

    怪物も力は減っていた。だから比較的弱めの光線で地上を焼き払っている。大阪は怪物の攻撃でほぼ廃墟になってしまった。今は琵琶湖の周辺を破壊して回っている。

    「じゃあちょっと休んでてよ。僕も力の練習しないとね」ヨシヒロはその場で中に浮き庭に出た。もっと高度を上げてみる。やはりかなり怖い。もし力がいきなり消えたらどうしよう、という気持ちが払拭できない。

    「いやあ・・怖いね・・」かなりの高さにまで登っている。3~40mだろうか。

    「このまま駅前にでも行ってみようかな・・・」ヨシヒロはスピードと高度を上げ駅の方へ飛んだ。

    一キロ程の高度まで上がっただろうか。

  • 天使の翼 悪魔の影64

    「・・・ヨシヒロは変身より超能力のほうが好きそうですね・・・わかってらっしゃったのですね・・・」ガブリエルは珍しく感心したようだ。

    「・・・ま、まあ・・・そうだな・・・」ガブリエルは本気でミカエルが全部承知してやっていると思ったが、実は適当だった。

    「・・・では・・」ミカエルはヨシヒロに力を加えた。予想のとおりヨシヒロに干渉できる。多少の壁はあるらしいが、力は十分に伝わってるようだ。

    ・・これは?・・・・

    宇宙空間に光が見える。

    ・・あれはなんだろう?・・その光がどんどん近づきヨシヒロは光に飲み込まれた。気がつけばさっきいた別荘にいる。

    「何か?変わったのかな・・」

    「・・・試しになにか動かしてみるがいい・・・」

    「動け・・・?」テーブルの乗っているコップは動かない。

    「動け・・・」やはり動かない。

    「・・・言葉ではない・・動かすのだ・・」天使たちはカイトの時と同じ人間にはわかりにくい説明をした。

    「いや・・だから動かすために・・今努力中でして・・」

    「・・・動かす・・だけなのだがな・・・」小馬鹿にしたようなミカエル。

    「・・・ミカエル様、人間の思考ではそこはわかりにくいかと・・・」

    「・・お前は既に動かせるのだよ・・・その感覚だ・・」

    「・・???既に?・・・・・」その時だった。コップは浮き上がった。

    「あ!!そうか!既にできるのか・・」

    「・・・飲み込みは早いな・・・」

    「・・・元々その感覚をうっすらとは感じていたのでしょうか?・・・」

    「・・・人間の世界にもそれを暗示する言葉はあるしな・・・」

    カイトは宇宙空間に逃げきった。怪物は追ってこない。

    「・・・甘いな・・・自由意思をもたない怪物でよかった・・・今追ってこられたら厄介だからな・・・カイト・・そのまま逃げるのだ。もっと地球から離れるのだ・・・」ミカエルは言った。自由意思がない怪物はカイトを見失って追うのを止めた。

  • 天使の翼 悪魔の影63

    うちだ。

    攻撃しながら、怪物はみるみる再生してゆく。カイトは近づけない。再生した怪物は飛び上がりカイトを追ってきた。

    「嘘だろお!!」もはやカイトに力は余り残っていない。逃げるしかなかった。残った力で光線を発射し、次に手のひらを怪物に向けた。すると丸い淡く光る球体がいくつも空間に現れ怪物に向かって突進してゆく。それは怪物に当たると大爆発を引き起こした。

    その間もカイトは上空へスピードを上げ逃げてゆく。

    「・・・カイト、ここは逃げろ・・・」

    「・・・逃げてるよ・・光の玉が出せたぜ・俺・・」

    「・・・前の怪物が作ったやつだな・・・・」

    「・・やべえ・・・飛ぶのがすげー疲れる・・・」

    「・・・地球から離れるのだ・・・意識を保て・・・・」

    「・・・ヨシヒロはどうしている?・・・」カイトが逃げている時・・ミカエルはヨシヒロに力を与える計画を実行しようとしていた。

    「・・ヨシヒロ・・・お前がカイトを助けるのだ・・・カイトは負けそうだ・・・このままでは彼が危ない・・・」

    「・・・わっ!カイトと話してた天使・・・ですか?・・・」ヨシヒロは突然の天使の声に驚いた。

    「・・・そうだ・・・」

    「・・・あのう・・・変身とかはちょっと・・・」

    「・・・変身ではない。違う種類の力だ・・・物を手を使わずに動かせる。・・」

    「・・・念力ってやつですね・・・」

    「・・・そう・・それだ・・・」

    「・・・断れますか?・・」ヨシヒロは不安を感じていた。ひどい目に会うような気がしたからだ。

    「・・・それは・・・可能かもしれない・・が・・我々は多分、強制もできる。・・その場合逆らうと苦しいかもしれないな・・・」

    「・・・へえ、結構怖いんですね・・・」

    「・・・まあ、天使だしな。・・・言っておくがお前たち人間より上なのだ・・・」

    「・・・カイトが危険なんですよね?・・・」

    「・・・そうだ・・・」

    「・・・なら仕方がない。ちょっと面白そうな気もしますしね・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影62

    天使の翼 悪魔の影62

    ・・・はいった!!・・・地面にめり込み、怪物の腹部から内蔵が少し出た。でも、そんなことは意に介さず怪物は口から光線を発射した。

    ・・!!・・光線はカイトにあたったかに見えたが・・・・顔の前にかざした手からホログラムのようにうっすらと光が出ていた。それは銀色の鏡のような楕円の縦を作っている。怪物の光線はそのまま怪物に跳ね返った。

    「ぐぴゃーーー」怪物はのたうちまわっていた。

    「え?何?」カイトはまじまじと自分が作っている銀色の縦を見た。

    「すげえ!便利!!」

    「・・・何と!光線の発射の直前に手をかざしましたよ??・・・」

    「・・・あいつは達人?なのか??それにあの能力。・・エルサレムにいったせいか??・・」

    「・・・そうなのでしょうね・・・もし悪魔が気づいたら自分の怪物を向かわせるでしょう、エルサレムへ・・」

    「・・・そうなるとやっかいだな・・・」

    カイトはのたうちまわる怪物を踏みつけた。そして首をつかんだ。力いっぱい引っ張る。

    「ぐ・・ぐ・・・ぎ・・・」そのままねじ切るようにカイトは首を引きちぎった。ちぎれた傷の部分を指差した。光線は首から入り内部を焼きそして怪物は爆発した。血まみれになるカイト。内蔵の破片のようなものが顔についている。

    「・・・勝ったようですね・・・」

    「・・・そのようだな・・・」

    「なんか・・・ごめんな・・」首だけはまだ生きているようだ。口が開こうとしている。カイトは開きかけた口に光線を発射した。串刺しになる首。そして首は完全に動きが止まった。

    戦いの巻き添えで大阪の被害は甚大だった。廃墟のなかに佇むカイト。

    ・・・ホント疲れた・・・血まみれじゃん・・・

    首をねじ切る時、傷付けられた怒りがあったのは確かだが、なんとも言えない不快感があった。気味の悪い怪物だったが、なんだか、ただ暴れているだけの動物にひどいことをしてしまったような嫌な感じがした。激怒もあるが今はただ疲れていた。 しかし・・・・怪物は再生し始めた。破片が・・・みるみる再生してゆく。首からは体が、体からは首が生えている。再生しているところに攻撃しようとしたが、それぞれの怪物の体から複数の光線が発射される気配があった。とっさに盾をつくり、カイトは逃げた。光線の乱れ

  • 天使の翼 悪魔の影61

    「やってみなければはっきりとはしないが・・・どうやら・・・出来そうだ・・」とミカエル

    「・・・どのような力を与えるつもりで?・・・」

    「・・・手を使わずにモノを動かす力を与えようと思う・・」

    「・・・それは!まだ人間には早すぎるのでは?・・・」ガブリエルは怪訝な顔をした。

    「・・そうかもしれない・・・しかし・・・」とミカエル

    「・・・カイトのような力で良いのでは?・・」

    「・・・しかし同じタイプの力では効果はあまりないかもしれない。それにこれからも怪物は現れるだろう。ただ同じタイプの力で対抗することに違和感を感じるのだ・・・・どうやら悪魔は二人の人間を合体させたようだ・・ではこちらも二人ががりで行けば勝てる、気がする・・・・」ミカエルは自信なさげだ。

    「・・・それは・・・そうかもしれませんが・・・しかし・・それでも勝てなかったら?・・」

    「・・・それは・・・」口ごもるミカエル。

    「・・・違う力の方がいいような気がするのだ・・・その組み合わせの方が・・・単純に同じもの二つよりも・・・」

    「・・・実際にやるのはあなたです。力を与えるのは・・・」

    ミカエルは迷った。単純にヨシヒロに同じ力を与えることに、何故だか不安を感じた。その不安の正体はわからなかった。

    「・・・カイト・・・逃げるのか?」

    「やべえよ。すげえいてえし血が出てるし・・・」カイトがふと足を見ると傷はかなり治っていた。

    「・・・あれ??あんまいたくねえかも・・・」

    「・・・回復力はかなりのものだぞ?・・・」

    傷の回復とともにカイトの恐怖心は薄れていった。

    「・・いける・・かな?・・・」カイトはまた怪物と戦う気になっていた。

    「・・・よし・・・」怪物の元に向かうカイト。怪物は大阪を破壊している。カイトはさらに出力をあげた光線を発射した。怪物の腹部が溶け内蔵が見えた。

    しかし怪物は声を上げない。でも苦しそうに首をかしげめちゃくちゃに飛んだ。断末魔のハエのようだ。間を置かずカイトは光線を浴びせつづけた。外れるものもあるが、カイトは怪物に近づいていく。めちゃくちゃに飛びつつ怪物も光線をカイトに発射した。両方共相手の光線を避けながら、光線を発射している。

    ・・埒があかねえ・・・カイトはめちゃくちゃに飛び回る怪物に徐々に近づいた。

    ・・今だ!!・・カイトは怪物にケリを入れた。地面に叩きつけられる怪物。間髪いれず踏み潰すようにもう一度ケリを入れた。

  • 天使の翼 悪魔の影60

    も地面をなぞった。一回発射して終わりではない。光の柱となって市街地を丹念に焼き払っている。

    「どうしたんだね?カイト君・・」湯沢首相はいぶかしんだ。カイトは目を開いているが、心ここにあらずという感じだ。カイトは今応接間のようなところに居る。湯沢首相から感謝の言葉を送られているのだ。

    そこに女性が入ってきた。

    「お話中すみません。また怪物が現れました。」湯沢首相は無表情に近い感じでむっとした。

    明らかにやれやれ顔だ。少しうつむき深呼吸をした。

    「聞いたの通りだ・・・カイト君・・・また戦ってくれるかね?」

    カイトはうわのそれから少し戻り、

    「あ、出たんすね・・わかってます・・・」官邸を出て変身するカイト。

    第三の怪物は強力だった。二人の人間を合体させたのだ。カイトの光線の効きが悪い。あまりダメージを受けていないようだ。

    ・・なんだよ・・あいつ・・・

    カイトはさらに出力を上げた光線を発射した。命中するものもあり、多少怪物の表面は焼かれているようだが・・・しかし・・怪物の動きは、今までのものよりずっと速かった。なかなか当たらない。そうこうしているうち怪物の手の平からいくつもに別れた光線を発射した。

    「わっ」カイトは避けようとしたが足にその光線が当たった。激痛が走る。そのまま飛び、距離を取りながら足を見ると出血していた。表面も裂けている。

    「いってええ!!」それでもカイトは飛びつづけた。音速を超える速度で逃げている。

    ・・・やべえよ血い出てんじゃん・・とにかくいてえ・・・

    そこから上空にあがり宇宙空間に向かう。カイトは震えていた。

    ・・・このまま逃げちまおうか・・月にでもとりあえず行って・・・

    「・・・どういたしましょう・・・・形成が不利なようです。」ガブリエルが言った。嫌な予感がする。今度の怪物は少し違う。それはミカエルも感じているようだった。しばらく考え込んでいる。

    そして言った。

    「・・ヨシヒロに力を与えてみようと思う・・・」

    「・・・!できるんですか?・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影59

    ・・・へんだな・・・

    「用があるって聞いたんすけど・・」とカイト

    「ご同行をお願いします」走って漆原が官邸から出てきて言った。大声で怒鳴っている。

    「どこに行くんですか?」とカイト

    「茨城の筑波です!」

    「研究所・・みたいなところですか?まさか実験とかするんじゃないですよね?」

    「実験?ああ、血液検査くらいはさせてください。それより変身をといてもらえますか?話しづらい!」

    「分かりました。」そう言うとカイトは光った。光が小さくなり人の形、カイトが現れた。

    来ていたスウェットのままだ。

    「すんません。こんな格好で。」カイトは言った。

    「全く構いませんよ。」

    ・・・今度こそ勝たなくては・・・

    悪魔は人間二人を使おうとした。しかし力はそう多く残ってはいない。最後に近い。失敗すれば終わりだ。一人にしておくべきか・・・それなら失敗してももう一体できるかもしれない。

    しかし・・・悪魔は覚悟を決めた。標的となる人間二人を、一つの怪物に変身させた。光が収まると、今までより小型のつるんとした感じの人形の怪物が現れた。だだし手が四本ある。そして目のような黒い点が顔に四つ。口も鼻もない、体は濃い青色。

    ・・・どうだした・・・動け??・・・何故か怪物は無反応だ。しかし次の瞬間とんでもないスピートで飛び上がった。そのまま西の方へ飛んでゆく。

    地上に光線を発射しながら。次々と焼かれてゆく地面。何もなかった丸い顔にパックリと口のような裂け目が現れ、そこからの光線で市街地も焼きながら飛んでゆく怪物。

    「・・・カイト・・・また怪物が現れた・・・」とミカエル。

    「・・・ええ、今俺、話ししてるんだけどなあ・・」カイトは不服そうだ。

    「・・・今度のはちょっと雰囲気が違う・・・」

    「・・・違うって??・・」

    「・・・なんとなくだが凶暴そうだ・・・」

    「・・えっ凶暴??・・・」引くカイト。

    「・・・ミカエル様!!・・・」ガブリエルがたしなめた。

    「・・あ・・いや、早く行ってくれないかな・・被害がもう出ているのだ・・・」 怪物はまっすぐ飛んではいない。市街地を狙っているようだ。仙台上空へつくと光線が何回

  • カスタマーハラスメント お客さんからの嫌がらせ

    条例ができるそうですね。まあ、良い事・・・仕方のない事でしょうね。

    nhkで放送していました、土下座を強要されて精神を病んだ管理会社の人。

    アパートのオーナーからされたみたいですが、しかし・・・オーナーも無駄な事を・・・・

    多分お金が、絡んでいたのでしょう。お金が絡むと、どうしたって余裕なくなりますよね人間て・・・

    しかしねえ・・・畳を舐めろとか土下座とか・・・それで損失が埋め合わされるわけもなし・・・

    まあ。。そりゃあ感情、でしょう。そこはまあ、わかりますよ、所詮感情の動物人間・・・

    でもねえ・・・泣こうが喚こうが、どうにもならない事もある笑。

    感情的に我慢ならない事もある・・・どうしましょうね、どうにもならない事がゴッツンコしちゃってますね。

    これでお金の損失とかでもないのに畳舐めろ!とか言う人だったら・・・いけない事でしょうが

    「バカじゃない??」ってつい思ってしまう・・・いけない!悪い言葉ですね!

    「隣人を白痴と言うものは衆議所に引き渡され、愚かと言うものは地獄の炎に投げ込まれる」

    聖書にも書いてある笑。でもねえ、ついねえ・・・バカじゃないって思っちゃう笑。。大学も出てないから言う資格はないんだけどね・・・でもねえ・・・ついねえ・・・ついついねえ・・笑。

    そう言えば

    「どうしてーどうしてー!」って言うのもいましたね・・・笑。

    しかし多分、自分が不幸?給料なり何なり凄い不満?があって既に怒りがあるのでしょうね・・・

    そう言う人は。

    マイナンバーカードをもらう時って身分証明書のコピーが必要年ですね。それが気に食わなかったのか

    どうしてー連呼・・・もううんざり・・じゃあ貰わなければいいのに・・・笑。

    あんたの不幸はあんたが原因・・人に当たらないでよ・・まあ当たっちゃうのも人間。ですけどね・・そういう思考だから不幸なんじゃないのかしらん??オカルトみたい??でもちょっとある気がする・・・

    嫌だなあって思って、その人を「バカじゃないの?」と思っちゃうのもまた人間。。

    少し不気味・・と思ってしまった・・・これも地獄行きの考えかしらん??笑。

  • 天使の翼 悪魔の影58

    天使の翼 悪魔の影58

    「・・・」ヨシヒロは沈黙を察した。多方、カイトを攻撃もできるような広い場所なんだろう。無駄なミサイルとか用意して。

    「こちらに向かっているそうです」中村からの連絡を漆原は湯沢に伝えた。

    「ここに直接なのか?」湯沢首相は仮眠を取ったあと食事をしている最中だった。

    「中村達が到着した時にはもういなかったそうです・」と漆原。

    ・・・まただ、多分激怒してるな・・・

    「漆原くん!カイトは発見できないのか!」

    「それは・・・」漆原は何も言わず監視衛星などの情報が集まる指令センターに連絡を入れた。

    スクリーンに司令室が写った。

    「・・カイトはこの官邸に向かっているとの情報があったが、彼を補足できていますか?」

    「いえ、軽井沢上空から官邸まで監視を始めていますが・・雲が多く・・まだ補足できていません。それに・・以前の様に姿を消していると思われます。」

    カイトは空を飛んでいた。カモフラージュで衛星からも偵察機からもわからない。音速は出していないが着くまでにそう時間はかからないだろう・。

    「奴が直接来る。ここにミサイルを用意しろ!」

    「待ってください!勝目なんてないんですよ。それに協力するためって言うじゃないですか」

    「信用できるのか?お前保証できるのか?!」漆原は、ほんと嫌な人だなあと思った。

    ・・・いるんだ・・こういう言い方する人。カイトは信用できそうじゃん。そんな全面的にじゃなくても。・・・

    漆原はカイトが自分たちを攻撃するとは思えなかった。それならとっくにしてるんじゃないか?とも思っていた。

    「とにかくミサイルだ!」

    「承知しました・・・」

    ・・・仕方がない。ミサイルランチャーぐらいは用意しよう・・・

    官邸にミサイルランチャーが向かっている途中だった。突然カイトは官邸上空に現れた。カモフラージュを解いたのだ。官邸の人々は大騒ぎだ。無意味に走っている者もいた。いや・・首相に出現を知らせようとしているのか。冷静なものは無線で伝えていた。

    ゆっくりと官邸の正面に着地する。

    「あのう・・・俺に用があるんですよね?」誰も答えない。皆黙りこくっている。

  • 天使の翼 悪魔の影57

                                                                                                                    

    「ああ、やっぱいくよ。ゲームもねえし、テレビもつまんねえし。」

    「・ん・・頑張って・・・なのかな。でも人間に君は殺せないしね。そこは心配してないけど」

    「それよりお前だよ。ホントごめん。巻き込んで。」

    「ああ、それはほんとに大丈夫。何故かちょっと面白くて。自分が痛い目にあってないからだろうけど」

    「ん・・じゃあ」そういうとカイトは玄関に向かい外へ出た。まだ外は暗い。しばらく離れたところで変身し浮き上がった。さりぎわに手を振ったカイト。

    警察が中村と共にがヨシヒロの家に向かっている。ヨシヒロの別荘の外に数台のパトカーが停まった。ドアの閉まる音がする。

    「あ・・・来たかも・・すごいな対応のスピード。」

    そしてインターホンがなった。

    「はい」

    「警察の者ですが・・・よしひろさんですね」玄関には警官が二人、そして中村が警官のすぐ後ろにいた。車は見えるだけで二代。車の外にも他の警官が出てきていた。薄暗い中をパトカーの点滅が生垣とかを照らしている。

    「はい・・そうです。ちょっと待ってください。」ヨシヒロは玄関に向かった。

    「・・・カイトさんもいらっしゃいますね?」

    「いないですよ。ええっと首相官邸に向かってます」黙ったまま警官は驚いたようだ瞬時に険しい顔になった。

    「それは本当ですか?」中村が進み出ながら言った。

    「私は危機対策本部の中村と申します。カイトさんをお迎えに上がったのですが。官邸に向かったんですか?」

    「本当です。」

    「では家を調べさせていただきます」

    「いいですよ」

    中村と警官は家の中を調べた。そしてカイトがいないことと、首相官邸に向かっていることを官邸に伝えた。

    「ホントですよ居ないのは。それに・・・協力するために官邸に向かったんですよ?」

    「しかし・・いきなり官邸はどうかと・・何故ですか?」

    「だめ・・なんですか?・・じゃあどこに連れて行くつもりだったんですか?」

    「それは言えません」

    「何故ですか?」