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  • 天使の翼 悪魔の影68

    「・・・では、カイトとヨシヒロを合体させたらどうなるのでしょう?・・・」

    「・・自由意思を失う可能性が高い。どうする?合体した後、ただ虐殺をするだけだったら?・・・今は彼らの意思も重要に思える・・・事実ヨシヒロは保身からとは言え戦う気だ・・・・」とミカエル

    「・・・そうですね・・・悪魔の目的はただの破壊ですしね。・・いや・・あれはあれで人類のため?のつもりのようですが・・・」とガブリエルは言った。

    「・・・らしいな・・しかし、わけがわからないがね・・やつの考えは・・」・

    軽井沢の別荘にカイトは着地した。

    「ホントにいいのかよ?出来る限る守るけど守りきれねえかもよ?」

    「・・・・」ヨシヒロは答えずニマニマしながら中に浮きカイトの顔の前で止まった。

    「すげえな・・飛んでんじゃん」

    「なんとかね。それに内部を破壊するつもりだよ。外から破壊できるほど、すごい力はないんだ。」とヨシヒロ

    「そっか・・・で、どのくらい離れたところから攻撃できるんだ?」カイトは心配だった。近づきすぎは危険だ。

    「それはねえ・・多分だけど・・・一キロくらい離れところから攻撃できるよ。」

    「一キロ!あのさあ・・やっぱやめておいておいたほうがいいんじゃねえか?。すげえ爆発だぜ?核爆発くらいの時あるんだぜ?」

    「・・・さっと近づいてよ。一キロまで。僕はカイトの背中とかに隠れてるよ。で、力が働く距離になったらすぐ攻撃する。あ、あと僕も一応丸い?球体の壁を作れるよ」そういうとヨシヒロは銀色の球体に包まれた。

    「・・・触ってみてよ・・叩いてもいいよ・・・」

    「・・じゃあ・・」カイトは球体に触れてみた。とても硬い。試しに指で弾いてみる。球体ははじかれたが中のヨシヒロはなんともないようだ。

    「・・・僕は大丈夫だったよ。どのくらいの衝撃や熱に耐えられるかは、まだわからないけど、結構いけそうな気がするんだよね。・・・もっと強く叩いてみてよ。」

    「・・・わかった・・・」カイトはもう少し強く叩いてみた。さっきより速くはじかれる球体。しかし中のヨシヒロは大丈夫なようだ。

    「・・・さっきよりは衝撃は感じるよ。でも大丈夫だ。・・・」

    「・・・拳でやってみるか?・・・」

    「・・・ぐーで??あ・・加減はしてよね・・・」

    「・・・わかってるよ・・」カイトは今までよりは力を入れて殴ってみた。強い衝撃。十メートル程飛ばされる球体。

    「・・・大丈夫だ・・・僕にはあまり衝撃こない・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影67

    「・・・随分と上達が早いなお前は・・・」とミカエル。

    「・・・そうなんですか?・・これは早い方?・・・」とヨシヒロ

    「・・そうだ、結構な・」

    「・・過去にも僕みたいなのがいたんですか?」

    「・・まあな・・少ないが・・・ほんのわずかだ・・・」とミカエル

    「・・・もっと練習したほうがいいと思います?・・・」ヨシヒロは不安になり聞いた。

    「・・そうだな、そのほうがいいだろう・・・・・戦い方はどうするつもりだ・・・」

    「・・・さっきも言いましたが、内部から破壊しようかと思います・・脳とか心臓?にあたるものを壊せばいくら強い怪物でもいけるんじゃないかと思うんですが・・」とヨシヒロ

    「・・多分・・それは有効だろう・・・」

    「・・・カイト僕は準備できたよ・・・力は回復した?・・・」とヨシヒロ。

    「・・・えええっと・・ああっとお・・」カイトは答えたくない時こうなる。

    「・・まだなんだね・・・」ヨシヒロは笑った。

    「・・・まだ宇宙にいるの?・・・」

    「・・・そうだよ。ずっとここにいようかな・・・」とカイト

    「・・・まあ。ありだと思うけどね。それも。・・・」

    しかし、カイトはそう言いながらも、地球へ向けて移動を始めていた。行きたくはないがしょうがない。

    例の怪物は今、日本海を超え中国で暴れている。何故か人のいるところがわかるようだ。上海の上空から地上を焼き払っている。二人のつるんとした怪物が口から何本もの光線を発射している。火災により上海は火の海だ。

    もはや人類は諦めてしまったようだ。核も通じない、そう思っている。テレビのキャスターはカイトの出現を待ち望んでいた。

    すると怪物は一つに合体した。そして西に向かってスピードを上げ始めた。

    「・・・これはインドの方向ですね・・・」ガブリエルは行った

    「・・また・・・・人口の多いところを・・・しかし人類が核兵器をこれ以上使わないでよかった・・これ以上使われると存続に関わる・・ただでさえ少し核の冬なのだ・・・」

    「・・・しかし・・二人分とはいえあのスタミナはなぜでしょう?単純に二倍ではないような・・・」とガブリエルは言った。

    「・・・そこだ!基本性能にもなにか利点があるようだ・・・自由意思はないが、スタミナの利点があったんだな。・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影66

    ・・・このぐらいの高度だとまだ下から見えちゃうかな・・・中には気づく人もいるかもしれない。しかしこの状況だ。もう人間が飛んでいても誰も不思議に思わないだろう。

    「カモフラージュって出来ないかな・・」ヨシヒロはカイトも使ったような、光がヨシヒロを迂回して進むような方法を試そうとした。

    ・・・光を曲げて・・・するとヨシヒロは急降下した。

    「わ、わ、わ、わ・・・」パニクりそうなのを抑えて落下を止めるヨシヒロ。

    「やばい・・これは地上でじっくりやろう・・」まだ飛びながら光を曲げるなんてことは早かったのだ。

    駅前の駐車場にこっそりと降りる。そして試しに車を浮かせてみた。比較的簡単に車は浮き上がった。

    「こんな感じか・・・抵抗は感じるんだ・・疲れのような・・」次にもっと重そうなバンに挑戦してみる。

    ・・お!結構辛いかも・・これは・・・これ以上は無理なのかな・・・じゃあ・・このまま僕も浮いてみよう・・・車とヨシヒロは二mほど空中に浮き上がった。

    ・・・そうかこんな感じか・・・あたりを見渡す。今は誰も駐車場にはいない。面白くなってきた彼は、もっと上昇してみた。バンと一緒にそのまま20mほどの高さに浮かんでいる。

    ・・・人にみられたら・・大変だ・・ふと右斜め後ろを見ると呆然と空中のヨシヒロとバンを見上げる親子連れが見えた。モールで買ったのか沢山の袋を持っている。

    「あ、やばい・・・」途中までほどんど落下するようにバンを下ろして、地上から2mほどのところからゆっくりと地上に着地させた。彼は地上に降りずそのまま飛びさった。

    「結構楽しいな。慣れてきた。」彼はどんどんスピードを上げた。地上の景色の移動も速くなってゆく。かなりのスピードに達した。時速80キロほどだろうか。彼は少し苦しくなってきた。

    ・・風を防いでみよう・・さっきのことが少し不安だったが、できるような気がしていた。じょじょに風が弱くなってゆく。さらにスピードをあげる。

    「このまま飛んでいこうか?・・でもなんだか疲れのようなものを感じる・・」気のせいではない。疲れのようなものはどんどんひどくなってゆく。

    「そうか・・力には限界が・・・当たり前か・・・」ヨシヒロはスピードと高度を下げた。

    「クラクラする・・」地上に降り、休むヨシヒロ。

    「あまり距離は飛べないんだな・・」しばらく休んでから、ヨシヒロはカイトがやっていたカモフラージュを試してみた。徐々にヨシヒロを迂回する光。そして外から見てもヨシヒロが見えなくなった。

    ・・・なんとか出来るな・・ちょっと集中しないとダメみたいだけど・・・

  • 天使の翼 悪魔の影65

    「・・・言われなくてもそうしますよ・・・」

    逃げているそばからカイトの怪我は回復してゆく。しかしエネルギーが足りない。

    「・・・体の回復力は怪物と同じくらいだ・・・しかしスタミナが違う・・・向こうの怪物は元が二人分だけにスタミナがある・・・・」ガブリエルが言った。

    もう一方、ミカエルはヨシヒロに力のことを教えている。

    「・・・ヨシヒロ・・・お前は短い距離なら飛べるし、車位の重さなら持ち上げることもできる。その力でカイトを助けるのだ・・・」

    「・・・助ける・・・直接攻撃すればいいですよね?・・・」

    「・・・そうだな、怪物の内部を攻撃すればいい・・・カイトと回線をつないでいる・・・直接カイトと話せ・・・」

    「・・・大丈夫?・・」とヨシヒロ。

    「・・・ああ、体は治ったよ。でも力が足りない・・・」

    「・・・今はどこにいるの?・・・」

    「・・・ええっと、地球から結構離れたよ・・・3万キロちょっと・・・かな・・」

    「・・・僕も力をもらった・・・でももう少し休みたいんだよね?・・・・それもいいとは思うけど・・・なんか地球大変みたいだ。・・・一応僕も戦うよ。どのみち怪物がここに来たら死んじゃうし・・・今は琵琶湖にいるらしい。ヒーローはどこへ行ったってテレビで騒いでる。負けちゃったんだって?・・・」

    「・・・ああ、負けちゃったよ・いや、負けそうだった・・・」

    怪物も力は減っていた。だから比較的弱めの光線で地上を焼き払っている。大阪は怪物の攻撃でほぼ廃墟になってしまった。今は琵琶湖の周辺を破壊して回っている。

    「じゃあちょっと休んでてよ。僕も力の練習しないとね」ヨシヒロはその場で中に浮き庭に出た。もっと高度を上げてみる。やはりかなり怖い。もし力がいきなり消えたらどうしよう、という気持ちが払拭できない。

    「いやあ・・怖いね・・」かなりの高さにまで登っている。3~40mだろうか。

    「このまま駅前にでも行ってみようかな・・・」ヨシヒロはスピードと高度を上げ駅の方へ飛んだ。

    一キロ程の高度まで上がっただろうか。

  • 天使の翼 悪魔の影64

    「・・・ヨシヒロは変身より超能力のほうが好きそうですね・・・わかってらっしゃったのですね・・・」ガブリエルは珍しく感心したようだ。

    「・・・ま、まあ・・・そうだな・・・」ガブリエルは本気でミカエルが全部承知してやっていると思ったが、実は適当だった。

    「・・・では・・」ミカエルはヨシヒロに力を加えた。予想のとおりヨシヒロに干渉できる。多少の壁はあるらしいが、力は十分に伝わってるようだ。

    ・・これは?・・・・

    宇宙空間に光が見える。

    ・・あれはなんだろう?・・その光がどんどん近づきヨシヒロは光に飲み込まれた。気がつけばさっきいた別荘にいる。

    「何か?変わったのかな・・」

    「・・・試しになにか動かしてみるがいい・・・」

    「動け・・・?」テーブルの乗っているコップは動かない。

    「動け・・・」やはり動かない。

    「・・・言葉ではない・・動かすのだ・・」天使たちはカイトの時と同じ人間にはわかりにくい説明をした。

    「いや・・だから動かすために・・今努力中でして・・」

    「・・・動かす・・だけなのだがな・・・」小馬鹿にしたようなミカエル。

    「・・・ミカエル様、人間の思考ではそこはわかりにくいかと・・・」

    「・・お前は既に動かせるのだよ・・・その感覚だ・・」

    「・・???既に?・・・・・」その時だった。コップは浮き上がった。

    「あ!!そうか!既にできるのか・・」

    「・・・飲み込みは早いな・・・」

    「・・・元々その感覚をうっすらとは感じていたのでしょうか?・・・」

    「・・・人間の世界にもそれを暗示する言葉はあるしな・・・」

    カイトは宇宙空間に逃げきった。怪物は追ってこない。

    「・・・甘いな・・・自由意思をもたない怪物でよかった・・・今追ってこられたら厄介だからな・・・カイト・・そのまま逃げるのだ。もっと地球から離れるのだ・・・」ミカエルは言った。自由意思がない怪物はカイトを見失って追うのを止めた。

  • 天使の翼 悪魔の影63

    うちだ。

    攻撃しながら、怪物はみるみる再生してゆく。カイトは近づけない。再生した怪物は飛び上がりカイトを追ってきた。

    「嘘だろお!!」もはやカイトに力は余り残っていない。逃げるしかなかった。残った力で光線を発射し、次に手のひらを怪物に向けた。すると丸い淡く光る球体がいくつも空間に現れ怪物に向かって突進してゆく。それは怪物に当たると大爆発を引き起こした。

    その間もカイトは上空へスピードを上げ逃げてゆく。

    「・・・カイト、ここは逃げろ・・・」

    「・・・逃げてるよ・・光の玉が出せたぜ・俺・・」

    「・・・前の怪物が作ったやつだな・・・・」

    「・・やべえ・・・飛ぶのがすげー疲れる・・・」

    「・・・地球から離れるのだ・・・意識を保て・・・・」

    「・・・ヨシヒロはどうしている?・・・」カイトが逃げている時・・ミカエルはヨシヒロに力を与える計画を実行しようとしていた。

    「・・ヨシヒロ・・・お前がカイトを助けるのだ・・・カイトは負けそうだ・・・このままでは彼が危ない・・・」

    「・・・わっ!カイトと話してた天使・・・ですか?・・・」ヨシヒロは突然の天使の声に驚いた。

    「・・・そうだ・・・」

    「・・・あのう・・・変身とかはちょっと・・・」

    「・・・変身ではない。違う種類の力だ・・・物を手を使わずに動かせる。・・」

    「・・・念力ってやつですね・・・」

    「・・・そう・・それだ・・・」

    「・・・断れますか?・・」ヨシヒロは不安を感じていた。ひどい目に会うような気がしたからだ。

    「・・・それは・・・可能かもしれない・・が・・我々は多分、強制もできる。・・その場合逆らうと苦しいかもしれないな・・・」

    「・・・へえ、結構怖いんですね・・・」

    「・・・まあ、天使だしな。・・・言っておくがお前たち人間より上なのだ・・・」

    「・・・カイトが危険なんですよね?・・・」

    「・・・そうだ・・・」

    「・・・なら仕方がない。ちょっと面白そうな気もしますしね・・・」

  • 天使の翼 悪魔の影61

    「やってみなければはっきりとはしないが・・・どうやら・・・出来そうだ・・」とミカエル

    「・・・どのような力を与えるつもりで?・・・」

    「・・・手を使わずにモノを動かす力を与えようと思う・・」

    「・・・それは!まだ人間には早すぎるのでは?・・・」ガブリエルは怪訝な顔をした。

    「・・そうかもしれない・・・しかし・・・」とミカエル

    「・・・カイトのような力で良いのでは?・・」

    「・・・しかし同じタイプの力では効果はあまりないかもしれない。それにこれからも怪物は現れるだろう。ただ同じタイプの力で対抗することに違和感を感じるのだ・・・・どうやら悪魔は二人の人間を合体させたようだ・・ではこちらも二人ががりで行けば勝てる、気がする・・・・」ミカエルは自信なさげだ。

    「・・・それは・・・そうかもしれませんが・・・しかし・・それでも勝てなかったら?・・」

    「・・・それは・・・」口ごもるミカエル。

    「・・・違う力の方がいいような気がするのだ・・・その組み合わせの方が・・・単純に同じもの二つよりも・・・」

    「・・・実際にやるのはあなたです。力を与えるのは・・・」

    ミカエルは迷った。単純にヨシヒロに同じ力を与えることに、何故だか不安を感じた。その不安の正体はわからなかった。

    「・・・カイト・・・逃げるのか?」

    「やべえよ。すげえいてえし血が出てるし・・・」カイトがふと足を見ると傷はかなり治っていた。

    「・・・あれ??あんまいたくねえかも・・・」

    「・・・回復力はかなりのものだぞ?・・・」

    傷の回復とともにカイトの恐怖心は薄れていった。

    「・・いける・・かな?・・・」カイトはまた怪物と戦う気になっていた。

    「・・・よし・・・」怪物の元に向かうカイト。怪物は大阪を破壊している。カイトはさらに出力をあげた光線を発射した。怪物の腹部が溶け内蔵が見えた。

    しかし怪物は声を上げない。でも苦しそうに首をかしげめちゃくちゃに飛んだ。断末魔のハエのようだ。間を置かずカイトは光線を浴びせつづけた。外れるものもあるが、カイトは怪物に近づいていく。めちゃくちゃに飛びつつ怪物も光線をカイトに発射した。両方共相手の光線を避けながら、光線を発射している。

    ・・埒があかねえ・・・カイトはめちゃくちゃに飛び回る怪物に徐々に近づいた。

    ・・今だ!!・・カイトは怪物にケリを入れた。地面に叩きつけられる怪物。間髪いれず踏み潰すようにもう一度ケリを入れた。

  • 天使の翼 悪魔の影59

    ・・・へんだな・・・

    「用があるって聞いたんすけど・・」とカイト

    「ご同行をお願いします」走って漆原が官邸から出てきて言った。大声で怒鳴っている。

    「どこに行くんですか?」とカイト

    「茨城の筑波です!」

    「研究所・・みたいなところですか?まさか実験とかするんじゃないですよね?」

    「実験?ああ、血液検査くらいはさせてください。それより変身をといてもらえますか?話しづらい!」

    「分かりました。」そう言うとカイトは光った。光が小さくなり人の形、カイトが現れた。

    来ていたスウェットのままだ。

    「すんません。こんな格好で。」カイトは言った。

    「全く構いませんよ。」

    ・・・今度こそ勝たなくては・・・

    悪魔は人間二人を使おうとした。しかし力はそう多く残ってはいない。最後に近い。失敗すれば終わりだ。一人にしておくべきか・・・それなら失敗してももう一体できるかもしれない。

    しかし・・・悪魔は覚悟を決めた。標的となる人間二人を、一つの怪物に変身させた。光が収まると、今までより小型のつるんとした感じの人形の怪物が現れた。だだし手が四本ある。そして目のような黒い点が顔に四つ。口も鼻もない、体は濃い青色。

    ・・・どうだした・・・動け??・・・何故か怪物は無反応だ。しかし次の瞬間とんでもないスピートで飛び上がった。そのまま西の方へ飛んでゆく。

    地上に光線を発射しながら。次々と焼かれてゆく地面。何もなかった丸い顔にパックリと口のような裂け目が現れ、そこからの光線で市街地も焼きながら飛んでゆく怪物。

    「・・・カイト・・・また怪物が現れた・・・」とミカエル。

    「・・・ええ、今俺、話ししてるんだけどなあ・・」カイトは不服そうだ。

    「・・・今度のはちょっと雰囲気が違う・・・」

    「・・・違うって??・・」

    「・・・なんとなくだが凶暴そうだ・・・」

    「・・えっ凶暴??・・・」引くカイト。

    「・・・ミカエル様!!・・・」ガブリエルがたしなめた。

    「・・あ・・いや、早く行ってくれないかな・・被害がもう出ているのだ・・・」 怪物はまっすぐ飛んではいない。市街地を狙っているようだ。仙台上空へつくと光線が何回

  • 天使の翼 悪魔の影57

                                                                                                                    

    「ああ、やっぱいくよ。ゲームもねえし、テレビもつまんねえし。」

    「・ん・・頑張って・・・なのかな。でも人間に君は殺せないしね。そこは心配してないけど」

    「それよりお前だよ。ホントごめん。巻き込んで。」

    「ああ、それはほんとに大丈夫。何故かちょっと面白くて。自分が痛い目にあってないからだろうけど」

    「ん・・じゃあ」そういうとカイトは玄関に向かい外へ出た。まだ外は暗い。しばらく離れたところで変身し浮き上がった。さりぎわに手を振ったカイト。

    警察が中村と共にがヨシヒロの家に向かっている。ヨシヒロの別荘の外に数台のパトカーが停まった。ドアの閉まる音がする。

    「あ・・・来たかも・・すごいな対応のスピード。」

    そしてインターホンがなった。

    「はい」

    「警察の者ですが・・・よしひろさんですね」玄関には警官が二人、そして中村が警官のすぐ後ろにいた。車は見えるだけで二代。車の外にも他の警官が出てきていた。薄暗い中をパトカーの点滅が生垣とかを照らしている。

    「はい・・そうです。ちょっと待ってください。」ヨシヒロは玄関に向かった。

    「・・・カイトさんもいらっしゃいますね?」

    「いないですよ。ええっと首相官邸に向かってます」黙ったまま警官は驚いたようだ瞬時に険しい顔になった。

    「それは本当ですか?」中村が進み出ながら言った。

    「私は危機対策本部の中村と申します。カイトさんをお迎えに上がったのですが。官邸に向かったんですか?」

    「本当です。」

    「では家を調べさせていただきます」

    「いいですよ」

    中村と警官は家の中を調べた。そしてカイトがいないことと、首相官邸に向かっていることを官邸に伝えた。

    「ホントですよ居ないのは。それに・・・協力するために官邸に向かったんですよ?」

    「しかし・・いきなり官邸はどうかと・・何故ですか?」

    「だめ・・なんですか?・・じゃあどこに連れて行くつもりだったんですか?」

    「それは言えません」

    「何故ですか?」

  • 天使の翼 悪魔の影56

    天使の翼 悪魔の影56

    「・・・彼らは・・・・自分だけは大丈夫と思っているのでしょうか?・・」一方こちらは天使達。ガブリエルが言った。

    「・・そう思っているんだろうな・・・構わないだろう・・しばらく休めばいい。・・そう長くは休めないだろうしな・・・人間が突き止めつつある・・・。」

    「人工知能を活用していますね・・・彼らは自意識を持つ程のコンピュータを作った時、どう対応するのでしょうね?・・・」

    「その時はまた我々が干渉する・絶滅させるわけには行かない・・・」ミカエルが言った。

    「そういえば・・・思うのですが・・」ガブリエルは呟いた。

    「・・・何かね?・・・・」

    「・・・あの方(創造主)が人間を愛しているのは、人間が自意識をもつからですよね?・・

    だとしたら、コンピュータが自意識を持ったら?・・・あの方はコンピュータも愛するのでしょうか?・・」

    「・・生身の肉体も含めて愛しているのだろう?・・・」

    「・・・では、人間が意識や人格をコンピュータに再現して、肉体は冷凍保存などでなるべく長期保存したとしたら?活動している自意識を持つコンピュータの方を愛するのでしょうか?」

    「・・・・両方だろう?・・・冷凍保存してある方も人間。コンピュータで再現されている自意識も人間だろう?・・・その技術が完成したとき、これに関する議論が人間の間でも起こるだろうな・・・」ミカエルは言った。

    「・・・そうですか・・・後・・・科学が発達しきれば大丈夫でしょうが・・・肉体に人間の心が執着している段階で、初めからコンピューターの存在、人口知能ですね、それと肉体をもつ人間が争うことになったら?あの方はどちらを味方しますか?・・・」

    「・・・それは・・・わからない・いや・・どちらの味方もしないだろう。そうなっては人間と人工知能の区別が難しくなる。元人間の自意識か、そもそもの始めからコンピュータなのかの違いしかなくなる。・・・・しかしそれはかなり先の話だ・・・今考えなくてもいいだろう。」

    「しかし・・人間の中にも、コンピューターに人格を保ち、肉体を失ってしまうものも出るでしょう。そのときは、神はどちらの味方をしますか?・・・」

    「・・・それは・・・だから・・どちらの見方もしないだろう。」ミカエルは言った。

    「その時が来たら示される・・・人間には自由が与えられている、痛い目にあう自由も・・まずは人間たちが失敗しながら対応してくしかないのだ。」

    別荘の二人、カイトは心変わりをしたようだ。タンクトップから着替えている。

    「僕の服一応切れたんだ。背は同じだけどカイト筋肉ついてるからね。スウェットを選んで良かった。着れて良かったよ、てことは、行くんだ。」