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  • 天使の翼 悪魔の影55

    天使の翼 悪魔の影55

    に向かいます。」それとは裏腹に冷静に見える態度でまくし立てた漆原。

    「そうか、頼むよ。私はこれからイスラエル首脳との会議だ。この件は中村君に任せてから君も来てくれ」拍子抜けするほどあっさりと湯沢首相は去っていった。

    「驚いた・・・良かったよ。あれですんで・・」

    「そんなにビクビクしなくても・・普通だったじゃないですか」

    「え、まあさっきはね。いいことでもあったんじゃないですか?アメリカの副大統領と話してたしね。」

    「どうして副大統領と話すと機嫌がよくなるのかしら?別に女性じゃなかったわよね?」

    「いや・・別に・・・きっと話が盛り上がったんでしょ?雑談だってしてるみたいだしね。それよりヨシヒロとカイトの確保を頼むよ。カイトはちょっとわからないけど・・」

    「分かったわ。ヨシヒロ名義の別荘があるはずだからそれを調べるわ」

    「警官には無茶をさせないでね。カイトには勝てないだろうから。あくまでも協力を求めるていでお願いします。」

    「わかってる。そんな無茶はさせないわ」

    眠りからさめたヨシヒロ。カイトはまだいびきをかいて寝ていた。水を飲んでから、しばらくカイトの方を見ている。起こそうか迷っているのだ。あれから1時間ちょっと経っていた。思ったほど眠れない。疲れているのに・・・やはり不安なのだろう。

    ・・・政府に協力。その選択しかないのかな・・・

    ヨシヒロはカイトが起きるまで待つことにした。テレビをつける。ソファーに座りテレビを眺めた。相変わらず世界の大惨事のニュースばかりだ。そしてカイトとヨシヒロのこと。

    音がした。カイトが起きたようだ。苦々しい顔をしている。そのままトイレに向かい、出てから何も言わずにペットボトルの水を飲んでいる。

    「で・・・どうするのもう少しこのまま?それとも早速政府のところに行くの?あ、買い出しかな?」

    「いやあーーもう少しこうしていよーかなー・・・と」

    「あーーあはは、そう来たんだーーー」

    「あはは」

    「あははは」二人は笑った。

    軽井沢警察にヨシヒロの別荘に向かわせるために連絡が入っていた。。

    官邸では軽井沢へ向かうため到着したヘリに中村が乗り込んだ。


  • 天使の翼 悪魔の影54

    ロを捉えた画像が映っている。それと同時にカメラの場所が表示されている。

    「ここが軽井沢駅前です。多分コンビニで買い物をしたのでしょう。そしてこの道をすすんで・・・」舗装されている大きな道路にはカメラが多いが、ヨシヒロの別荘はすこし寂れたところにある。カメラは設置されてはいなかった。

    「けっこうな距離を移動してますね。時間にして30分ほど、この地点では駅前から15分です。そして、最後に写っているのがここです。」最後のカメラに写ってからヨシヒロはカメラのない舗装されていない道に入っていった。

    「ここから先にはカメラがありません。なので、これ以降は写っていません。カメラがない範囲は、ここから、およそですが4キロほどの範囲です。」

    となりの画面には広域の地図が表示され、ヨシヒロが最後に写った地点、そして、そのあたりから始まるカメラのない地域と、そこから最も近くのカメラの設置されている地点とが表示されている。

    カメラのない地域は厳密に四角形ではない。なんとなく楕円のような感じだ。この地域はあまり舗装もされていず、カメラはない。

    「じゃあ、この範囲のどこかにいるということになりますね」漆原は嬉しそうだ。

    「そうです。どこに向かっても、・・」中村はそれぞれに指さしながら、

    「この通りに出ればこのカメラに映りますし、ここに出ればここ・・・」

    「この一体はどうしてカメラがないのかな?」篠原が聞いた。

    「別荘地としてあまり人気のある区域ではないんです。なんとなく寂れていますし、駅や商店街とも遠いですし・・でもそれがいいという人もいるんですよ。でも昼間はかえって林が綺麗なんですよ。夜は真っ暗に近くなりますが」

    「詳しいんだね。」

    「私も持っているので、別荘。私のはもっと駅の近くですけどね」

    「そうなんだ・・いいね別荘・・」

    「漆原さんもいかがです?」

    「僕の給料じゃ・・・」

    「そんなことないんじゃないですか?」

    「え・・・そうかな・・・」そんな話をしていると後ろから湯沢首相が近づいて来た。漆原は気づかない。

    「漆原くん・・何をしているんだ!」内心死ぬほど吃驚している漆原。とっさに 「今報告を確認していたところです。ヨシヒロが見つかりました。すぐに居場所を特定し確保

  • 天使の翼 悪魔の影52

    「そうかなあ・・・」カイトは浮かない顔で言った。

    「後は普通にctとかmri?とかかなあ・・・どれだけ血をとったら死ぬか?とかそういうことはしないよ。死なれたら困るもの」とヨシヒロ。

    「・・・・でも逃げるってったって周りのやつら死ぬぜ?俺の変身の側にいたら。いいのそれで?」カイトは言った。

    「まあ、しょーがないんじゃ?」とヨシヒロ。

    「お前怖いな・・・」

    「約9千万人くらい死んでるんじゃないかって、TVで言ってた」ヨシヒロは、今は沢山人が死んでるのでその位気にしなくても良いのでは?と思っていた。

    「それカンケーねえだろ?」とカイト。

    「そう?」ヨシヒロはこういうところがある。冷たいのだ。関係ないとなるとホント人でなしだ。

    「しょーがねえ天使に相談してみるか・・・」カイトは言った。

    「それいいなー天使に相談かあ」とヨシヒロ。

    カイトは天使に呼びかけた。

    「・・・はいはい?・どうしたのだ?・」ミカエルが答えた。眠ることも食事も必要のない存在。

    「・・あのさー助けてほしんですよね・・・この状況・・・やっぱり政府の人に協力したほうがいいんすかね?」カイトは言った。

    「・・・問題はヨシヒロを巻き込んでしまったことかもしれんな・・・お前だけなら南の島の無人島ででも生きて行けたかも知れん・・・魚でも採ってな・・・変身すれば家は必要ない訳だし・・・」とミカエルは言った。

    「・・それは・・・嫌だな・・・・」とカイト

    「・・・ヨシヒロはそうないかない、衣食住が必要だ・・・」とミカエル。

    「・・・ですよね・・しょうがないか・・・」とカイト。

    カイトはヨシヒロに向かって言った。「もうちょっと様子を見てさ、政府の人んとこ行くよ。確かに殺されはしないだろうし、その前に一応は約束を取り付けないとな」

    「その場合、僕は行かないほうがいいよね?人質とか・・ないとは思うけど・・」ヨシヒロは言った。

    「そうだろうな・・・お前は行かない方がいい。いざとなったら危ないし、俺だけならどうと

  • 天使の翼 悪魔の影50

    天使の翼 悪魔の影50

    「わかりました・・早速・・」篠原秘書官は部屋を出た。

    別荘上空についた二人。暗闇の中ゆっくりと降りてゆく。

    「疲れたー」ソファーにどすっと腰掛けるカイト。「変身をといた途端にスゲー疲れがどっと来たー」思い切り伸びをする。

    「僕も疲れたよ・・・おまけに僕も家には帰れなくなったのかな?もしかして・・」何食わぬ顔でヨシヒロは言った。カイトを責めるようには聞こえないように言ったつもりだ。しかし、

    「悪い・・ほかに行くところがなくてさ・・・」カイトは座ったままうなだれた。

    「あーまあいいけどさーちょっと面白いしね、でもその格好・・・」ヨシヒロは言った。

    「そうなんだよ。寝てたからさ。だから変身解いて、歩いてお前んちに行くわけにも、いかなかった訳だよ」カイトは無意味に胸を貼り鼻を膨らませた。

    ヨシヒロはそれを無視して「早速買い物をしてくるよ。車もないし・・・コンビニが駅の近くにあるけど空いてたっけ・・・」

    「俺も行くよ・・」カイトは言った。

    「それはーどうだろう?あんなに顔がデカデカと・・・」ヨシヒロは言った。何かを思い出したようだ。

    「それはお前も同じかもよ?」とカイト。

    「テレビ!」ヨシヒロがテレビをつけると、何とヨシヒロの顔も放送されている。

    「うああ・・対応早いなあ。どうしよう・・・でも食べるものはないしな・・行っちゃおう!大丈夫だよ。堂々としてれば。他人のことなんて、そんな気にしちゃいない・・・そうだ!また変身してよ。で離れたところで買物しよう。それで飛んで戻ればいい。さっと買えば通報されて警察が来る頃にはそこにいないじゃん!」とヨシヒロ。

    「そうだ!お前頭良いな!でもさーちょっと待ってくれよーホント疲れたんだよーー」カイトは甘えた声を出した。声が低いのに無理をしているから少し気持ち悪い感じになった。

    「ええ?・・じゃあ30分くらい?」思いっきり不服な顔をしつつも妥協するそぶりを見せるヨシヒロ。

    「ああ・・そのくらい・・」とカイト。 「そう、でもなんかすごい眠そうだよ」ヨシヒロは30分では利かないのでは?との意思を込

  • 天使の翼 悪魔の影49

    「軽井沢に、別荘があるから、そこに行ってよ。監視衛星とかなんとかまけないかな。」とヨシヒロ。

    「わかんねえなー。どうだろう?丸見えじゃん、俺。でかいし。」カイトは言った。

    「・・・カイト・・・思ってみろ・・・カモフラージュを試してみるがいい・・・」その時ミカエルが話しかけた。

    「カモフラージュ?」ヨシヒロは独り言を言うカイトを見ている。

    「・・そうだ・・リストに加わっているようだ・・カモフラージュが・・」とミカエル。

    「リスト?分かった・・カモフラージュ・・・」するとカイトの周りの光は歪みカイトを迂回し始めた。みるみる暗闇に包まれるカイトとヨシヒロ。

    「暗くなってるよ!何で?大丈夫なの?」少し不安がるヨシヒロ。

    光は球体状にカイトの周りを迂回し、その球体の中は真っ暗になった。と同時に外からはカイトたちは見えなくなった。

    「すっげー周りから見えてねえよ。下から見ても星が見える」とカイト。

    「何でカイトにわかるの?」ヨシヒロは言った。透視能力の事などヨシヒロは知らない。

    「ちょっとなら透視みたいなことができるんだよ。今は視点が外にある画像が見える。」とカイト。

    「結構すごい能力があるんだね・・ちょっと羨ましい」ヨシヒロは言った。

    「じゃあ変わる?」カイトは、ヨシヒロがホントは嫌がるであろうことを知っていたが敢えて聞いてみた。

    「ん・・やめておく。すごい大変そう・・」ヨシヒロは想像して辞めた。どう考えても自分にできるとは思えなかった。

    「だよな」

    カイト達はそのまま軽井沢にあるヨシヒロの別荘に向かった。

    「消えた、だと?」湯沢首相はイラついているようだ。

    「はい・・消えてしまいました・・」怯える篠原は答えた。

    「何故だ!」と湯沢首相。

    「わかりません!!」漆原はやけくそのように答えた。周りのものはバツが悪そうだ。

    「とにかく・・調べるんだ。地上に降りるはずだ。ヨシヒロのクレジットカードも銀行口座も監視しろ」ふううっと息を吐いた後、湯沢首相は怒りを押し殺しながら言った。

  • 天使の翼 悪魔の影46

    「見るのは人がいるかどうかだけですよね。ええっと。でも、お断りしたいんですが・・」駄目もとでヨシヒロは言った。

    「:::(ヨシヒロの苗字)さん。断ることはできないんですよ・・・すみません。外にいる警官に来てもらうことになってしまうんです。」捜査員はうっすらと脅しているようだ。

    「だって任意なんですよね?」とヨシヒロ。

    「形だけは」と捜査員。

    「怖いですね」とヨシヒロ。

    捜査員は真顔になって言った。「カイトさんは怪物の一つ・・一人だったんですよ。ご存知でしたか?」

    「でも人類を助けてる・・」ヨシヒロは知っていたかどうかの質問には答えなかった。

    「そうです。しかし怪物のことは、ほとんど何もわかっていません。でもカイトさんとなら話すことができます。我々はカイトさんを傷つけたりはいたしません。少しでも情報が欲しいんです。まだはっきりとはしていませんが世界で数千万人亡くなった可能性があります。今は非常時なんです。そして、そんなにひどくないけれど、核の冬のような状態になっています。巨大な爆発があったためです。とにかく今は情報が欲しい」捜査員は率直に言った。

    「まあ・・いいですよ見て回っても・・」ヨシヒロは渋々受け入れた。そんなことを言われてはヨシヒロは断れない。こういう言い方は苦手だった。

    「ありがとうございます・・」そういうと二人の男は家の中を見て回り始めた。特に話はしなかった。ただ黙々と、例えエロ雑誌が置いてあっても気にもとめないふうで。

    ・・・でも小さなことも見逃さないんだろう。・・・・ヨシヒロはそう思いながら彼らについて回っていた。

    「ありがとうございます。どうやらいらっしゃらないようですね。」と捜査員。

    「ええ、そうですよ。嘘ついてないです」とヨシヒロは言ったが、彼らはそこには答えず、

    「もし連絡があったら我々にも教えてください」そう言って名刺を差し出した。

    「決してカイトさんを傷つけたりしません。ただ我々の生存がかかっているかもしれないんです。」と捜査員。

    「そう・・・ですね・・連絡します・・」ヨシヒロは、連絡するつもりは、今はなかった。カイトに会わせて話を聞いたところで、何か解決するとは思えなかったからだ。

  • 天使の翼 悪魔の影45

    「お友達の・・・カイトさんのことについてお聞きしたいことがございまして・・お邪魔してもよろしいですか?」と捜査員。

    「え?家にあがるってことですか?」ヨシヒロは露骨に嫌な顔をした。

    「できれば・・」捜査員は笑顔のままだ。

    「警察の方も?」ヨシヒロは、後ろになんとなく控えている制服を着た警官も見ながら言った。

    「いえ。私たちだけです。」捜査員は言った。彼のほかにもう一人スーツの男が居た。

    「そうですか・・・まあ・・いいです。どうぞ」とヨシヒロ。

    応接間のソファーに座る二人。適当にヨシヒロも腰をかけた。

    「今カイトさんがどこにいらっしゃるかご存知ですか?」

    「それって、そちらこそ、知ってるんじゃないんですか?あ、違いますね、爆発で、亡くなったんじゃないですか?」とヨシヒロ。

    「何故、そう思われるんですか?」と捜査員は少し優しそうに言った。

    「何故って・・・あんな爆発・・・テレビで見ましたよ。爆発後の光景ですが、もうメチャメチャですよね?あれで、生きてるとは思えません。」ヨシヒロは言った。

    「そうですが、母親の遺体しか、発見されていないんですよ。カイトさんの遺体は、ないんです」と捜査員。

    「そうなんですか。それはまあ・・良かったと言っていいのか分からないですが。その・・・カイトがやったと思ってるんですか?」とヨシヒロ。

    「それは未だわかりません。調べているところです。なので、カイトさんからもお話を伺いたくて・・」捜査員はとても丁寧だ。もっと高圧的かと思っていたヨシヒロは拍子抜けした。

    「もしかしたら・・こちらにいらっしゃるとか?カイトさんが。」と捜査員。

    「ここに?いえ・・それはないです。僕も心配してるんです。携帯には出ないし・・もちろん連絡があったらお知らせしますよ」とヨシヒロ。

    「家の中を見ていいでしょうか?」捜査員は笑顔だが、決意のようなものをヨシヒロは感じた。

    「えっ!家を・・それは・・断れるんでしょうか?」

    「見られてはいけないものでも?」と捜査員。

    「・・・だってエロ雑誌とか放置してたらどうするんです。恥ずかしいじゃないですか?」ヨシヒロは言った。

    「それは気にしません。」と捜査員。

    「でしょうね。でも気にするのは僕なんですが・・・」ヨシヒロは言ったが、捜査員の笑顔は消えず、何も答えない。しかし目は真剣に見える。

  • Artemis2-1

    ‘I missed you too. Glad to see you. Welcome to the Tsiolkovsky Lunar Base,’ Orion said as Artemis hugged him.

    Yo, Orion, you look good!’ Rikto said this. He is grinning. What’s so funny?

    ‘Good day, Rikto. You look good too.’ Orion said, not moving slightly while being hugged by Artemis, and only turning his face towards Rikto.

    ‘Hello Takashi. I’m glad to see you’re doing well too.’ Orion said. ‘Thanks, Orion. I missed you too.’ Takashi said quietly.

    They seemed to have a special bond. At least that’s what Takashi thought.

    Translated with DeepL.com (free version)

    「私も寂しかった。会えて嬉しい。ようこそ。ツィオルコフスキー月面基地へ」オリオンはアルテミスに抱きつかれながら言った。

    「よっ、オリオン元気そうじゃん。」こう言ったのはリクト。ニヤニヤしている。何がおかしいのだろう?

    「ごきげんよう、リクト。あなたも元気そうですね。」アルテミスに抱きつかれながらも微動だにせず、顔だけリクトの方に向けてオリオンは言った。

    「こんにちはタカシ。あなたもお元気そうで良かった。」とオリオン。「ありがとオリオン。僕も会いたかった。」タカシは静かに言った。

    彼らは特別な絆で結ばれているようだ。少なくともタカシはそう思っていた。

  • Artemis1-2

    ‘Today is the day Artemis and her friends arrive on the moon, isn’t it?’ Orion’s voice is heartily happy.

    ‘You two get on very well. I wonder if people with powers like that like computers more than the same people?’ The young scientist said.

    ‘No offence intended to him. However,
    ‘I sense a little bit of contempt for children with powers,’
    Orion sensed a little bit of that.

    ‘Long time no see. Orion. Artemis rushed to Orion.
    The main computer is too big to fit into a person’s size. That’s why,
    So, what you see here is a robot from Orion’s terminal.

    Translated with DeepL.com (free version)

    「今日はアルテミス達が月に到着する日ですね。」オリオンの声は心なしか嬉しそうだ。

    「君たちは仲がいいね。ああいう力を持っている人間は、同じ人間よりもコンピュータが好きなのかな?」若い科学者は言った。

    彼に悪気などはない。しかし、力を持つ子供達に対する侮りのようなものをオリオンは少しだけ感じ取った。

    「久しぶりー。オリオン。寂しかったわー」オリオンに駆け寄るアルテミス。

    本体のコンピュータは大きすぎて人のサイズには収まらない。だからここにいるのはオリオンの端末のロボット。

  • 天使の翼 悪魔の影42

    「・・・いや・・・だから・・・何といっていいのか・・・例えば・・もったいない、や改善、という言葉が外国で広がっているだろう?彼らは強制されているのか?」とミカエルは言った。

    「・・・あ、そうじゃないね・・強制されてない。」とカイト。

    「・・・その流れのことだ。それを言っている。・・・」とミカエルは言った。

    「・・・へええ・・・そんな流れが来るのかな?・・」カイトはこういう話には疎い。宗教、と聞いただけで、俺そういうの分かんねえから、と返すのがかっこいいと思っている。

    「・・もう始まっているんだよ・・・我々の干渉もその一環なのだ・・・こんなことは今まで許されていなかったのだから。」とミカエル。

    エルサレムの上空でカイトは新しい啓示?を受けた。

    「・・・でも最初は、何であんなにもったいぶってたんすか?」カイトはしつこい。

    「・・まさに天使の役割の通りのことをしたからだ・・・全能者の言葉をお前に伝えたのだよ・・・」ミカエルは言った。

    「・・!何それ?・・・」

    「・・直接伝えてもお前たち人間には理解できない。だから我々が仲介する。全能者の意識などお前たち人間には想像さえできないだろう?」とミカエルは言った。

    「・・・そりゃ・・そうだけど・・・」とカイト。

    「・・・・で、もったいぶって何かが変わったのかな?・・・」カイトには今のところ何の実感もない。

    「・・・新たな力が与えられたはずだ・・・」ミカエルは言った。

    「・・・はずだ?・・・前みたいなことあるわけ?・・・」カイトは初めの怪獣のとき、聞いていなかったことがあって、痛い目にあったことを言っているのだ。

    「・・・我々にも全能者の考えは分からない、所詮有限のものだからだ・・・」ミカエルは少し誤魔化していった。

    悪魔は歯ぎしりしていた。歯があればだが、そんな感じの意識ということだ。彼のすることは今のところ全て失敗している。悔しくてたまらない。

    ・・・私は神に嫌われているのだろうか?・・・

    不思議に思えるだろうが、悪魔は自分が悪いことをしているとは思っていない。

    ヨシヒロはテレビを見ていた。爆発したカイトの家の前でレポーターが中継している。