アルテミス39

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「係留装置外します。アルテミス、私も、とても良い名前だと思います」この言葉を聞いてアルテミスは不思議そうな顔をした。

「待って・・オリオンの本体は・・多分光速で5分くらいの所にあるのよね?何故リアルタイムみたいに答えられるのかしら?」アルテミスは言った。

「お気づきになりましたね。実は、私はオリオンならこう言うであろうと再現するコンピュータです。オリオンの思考をエミュレーションしています。それを5分遅れでオリオン本体が検証、フィードバックして端末を常に改善しています。」とオリオンの端末。

「そうだったの。違和感はなかったわ。」とアルテミスは言った。

「だからテティスにオリオンを運ぶんだよ。君たちと一緒でこそ、彼は力を発揮するからね。」そう言っている内にも、テティス号は発進していた。結構なスピード。秒速2キロ・・・5キロ・・。加速度は感じない。

「オリオン、ホントにその加速度なの?」アルテミスは言った。

「そうです。言ったとおりの加速度です。」オリオンは答えた。

「艦長!とんでもない加速度で離れてゆきます。例の円盤状の構造物が。」オペレーターは言った。

「とんでもない、とは?」とチョプラ艦長。さて、貧乏くじの始まりか?

「加速度およそ秒速6キロです。」オペレーター。

「ミサイルなら、もっと凄いんじゃないか?」少し嫌味な感じでチョプラは言った。

「いえ・・でも全長2キロぐらいある構造物ですよ?それがいきなり秒速6キロっておかしいでしょ。あ、失礼しました。それに、更に加速して今は秒速8キロになってます。」


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