「?悪魔って・・どうしたの急に」ヨシヒロは少し笑った。
「ん・・・なんてか・・・俺悪魔に会っちゃったらしい・・頭に直接話しかけられた」とカイト。
ヨシヒロは本気で少し怖かった。
・・・狂っちゃったのかな・・・ここはあまり騒がず・・・
「どんなふうに話しかけられたの?」彼はさりげなく問いかけた。
「んー今怪物・・サンダルフォン?が現れてるじゃん。で、それと戦えって。変身して」そう言いながらもカイトはニヤついていた。
「あ!なんだ嘘じゃん!」ヨシヒロは言った。
「違う!違う!ごめん。笑ったからいけないな。ほんとなんだよ。てか俺狂っちゃったのかなあ?頭の中に言葉じゃないんだけど、すげえはっきり伝わってきたんだよ」今カイトは真顔だ。
「・・・ホントにホント?まあ・・・いまサンダルフォンが現れてるくらいだからね。おまけに豊洲に核ミサイルが落ちたし・・・」とヨシヒロ。
「全然効いてねえみたいだけどな」カイトは言った。
「変身て・・どんな風に変身するの?」ヨシヒロは一応聞いてみるか、てな感じである。
「まだわからないんだ。すげえ不安でさあ・・あ、その時ね、部屋からダッシュで飛び出すのを必死でこらえたんだ。足ばたばたさせてさあ。必死で我慢したんだよ」カイトは言った。

「ほんとに?そんな状態に?」ヨシヒロは言った。カイトは真面目だ、ある意味で。言葉も厳密を旨とする。当人はそのつもりだ。そしてそのことをヨシヒロは知っている。
「で、声じゃないんだけど・・変身して戦えって。」とカイト。
カイトもヨシヒロも仙台在住だ。まだサンダルフォンの脅威にはさらされていない。
「それで・・・その悪魔は、続きはなんて言ったの?」とヨシヒロ。
「河川敷に行けって・・」とカイトは言った。
「で?行くの河川敷」とヨシヒロ。
「一応な・・まあとりあえず行ってみようと思う。面白そうだし」カイトは言った。
「うううん・・まあじゃあ・・行ったら結果教えてよ」ヨシヒロは特に止める気はなかった。もう少し様子を見よう、位にしか思っていない。
 
  
  
  
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