アルテミス22

そして、その議員の自宅が爆発した。

警察は通り一遍の操作をしているが、発表される結果は決まっている。火星のテロリストが合衆国への報復として議員の家を爆破した、そんなところ。

前々から、自分に反抗的な、その議員を見張っていた現大統領は、いい機会とばかりに、その議員を抹殺したのだ。

「このまま太陽で重力ターンして小惑星帯へ向かおう。これなら行ける・・・。」ヨシュアの前には太陽系の地図と幾つかの飛行コースが映し出されている。「そお・・だな。推進剤も、このコースなら足りるか・・・」ヤマダは言った。

「でも、小惑星帯は、やばいんじゃねえの?ストルムグレンが牛耳ってるじゃん。」とヤマダ。

「アップワードおじさんのところに行こうと思う。」とヨシュア。アップワードおじさんとはホントのおじさん。ヨシュアの父と違って表向きは廃品業者。でも裏では偽造ID作り、違法な部品の売買などををしている。

「ああ、あの、おっさんかあ。そうだな、あの、おっさんなら、匿ってくれそうだ。」ヤマダは言った。

「ロシナンテ。太陽を重力ターンして小惑星帯へ向かうコースをとれ。」ヨシュアは言った。

「了解しました。太陽を重力ターンし小惑星帯へ向かいます。到着はおよそ2週間後です。」ロシナンテは静かに言った。「2週間かー食料はあるのかな?」思いついたようにヤマダが言った。

ハッデン登場

「お越し頂いて、ありがとうございます。」ミンチン博士は満面の笑みを浮かべてハッデンを出迎えた。「ミンチン博士、お元気そうで何よりです。アルテミス達は元気ですか?」ハッデンは言った。

彼はミンチン博士のパトロンのようなもの。厳密には地球合衆国政府の最大のパトロン。太陽系でも最も巨大な企業のceoだ。

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