「やりすぎ・・そうかもしれません。しかし、掴みかかろうとしたんですよ?パイロットは。正当防衛かもしれない・・・とは思いませんか?」ミンチン博士は賭けに出た。かくいう自分も、やり過ぎ・・と言ってしまったのだから。
しかし、議員はそこで黙った。呆れた、といった顔だ。「そうですか・・しかしアルテミスは驚異を与えている、いや驚異になる存在です。」議員は言った。そんな事は分かっている、ミンチン博士は思った。
「だから・・そのことに対処は始まっているのよ。」ミンチン博士はふと呟いた。
「対処、とはなんです?」議員は言ったが、ミンチン博士は答えなかった。
アルテミスはその後、4隻の戦艦を一人で沈め大勝利を収めた。が、その事は、彼女を恐れる人々を更に恐れさせただけだった。この結果を見てアルテミス暗殺を考える者も、その思いを強くしていた。
プライベートコロニー
ハッデンは月から戻り、自宅のある私的植民島の豪邸の中にいた。アルテミスの成果を見て彼は言った。「素晴らしい結果だ。」
「アルテミスの力は予想以上のスピードで増大していますね。」オリオンが言った。
ハッデンはアルテミス計画の裏の立役者。彼女が、ハッデンの望み通りの人間なのかは、まだ分からないが、彼にはアルテミスを使った計画があるのだ。そして太陽系一の大富豪。ハッデン産業のceoである彼にはその計画を実現する財力がある。

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