超人カイト5

小説

ータ。

「飛龍から報告します。上昇するサンダルフォンに合わせて発射高度まで上昇中。くりかえす、上昇するサンダルフォンに合わせて発射高度まで上昇中。」とパイロット。

「自分で判断しているのか?」湯沢首相は呟いた。パイロットは上昇したサンダルフォンに合わせて、自分の判断で攻撃可能高度を保つ行動を起こしていた。

「発射可能高度で待機しろ」湯沢首相が通信士に指示した。

「飛龍、発射可能高度を維持せよ」

「了解。飛龍、発射可能高度で待機します」パイロットは答えた。

爆撃機はその高度で大きく弧を描き、サンダルフォンに向かってミサイルを発射できるよう方向転換している。怪物との距離は14、5km。

「ミサイル発射」湯沢首相は躊躇しない。

「ミサイル発射します」パイロットは答え、爆撃機からミサイルが発射された。

数秒後、サンダルフォンの上で核ミサイルが爆発した。この核は小型だ。広島型原爆くらいの破壊力しかない。しかし怪物の近くのビルに取り残された人々も吹き飛ばされてしまった。

さすがの湯沢首相でも水爆は躊躇したらしい。

偵察機と衛星からの画像を食い入るように見つめる閣僚たち。しかし、キノコ雲の中からサンダルフォンが現れた。

「目標・・・健在・・・」とオペレーター。言わなくても皆分かっているが、言わないわけにはいかないのだろうか。

「やはりだめか・・・・」と湯沢首相。

「予想してたんですか?」と柳原秘書官。

「あんな怪物に我々の兵器が効くとは思えなかった。後は水爆しかない・・・水爆なら殺せるかもしれんな・・」と湯沢首相。内心水爆しか選択肢が無い事を示せて、しめしめと思っていた。

・・・効かないってわかってるのに、核を使ってる・・・柳原は湯沢首相が核兵器を使いたがっているのではないか?との疑いをさらに強くした。


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