タグ: 怖い

  • 天使の翼 悪魔の影53

    でもなる」カイトは真剣な顔をしていった。

    「やべえ・・・ラーメンのこと忘れてた・・・」伸びたカップラーメンのところにいくカイト。椅子に座りそのまま食べ始めた。

    「美味しいの?それ?」ヨシヒロは不思議そうに言った。

    「結構いけるよ」カイトはもそもそと食べている。それらを食べ終わると「眠いから寝るよ、起きたら遠いところにまた買い出しな」

    「うん。分かった」ヨシヒロも疲れていた。カイトより少し起きていたが彼も眠りに落ちた。

    警察ではカイトたちの行方を追っている。漆原も昨日から家に帰っていない。

    「クレジットカードもキャッシュカードも使われません。今のところ」官邸にいる漆原は警察からの報告を聞いていた。

    「テレビ放送の情報提供はどうですか?」と篠原。

    「情報は大量に来ています。しかし今のところガセネタばかりです。」刑事らしき男が言った。

    「まいったな・・・首相になんて言えば・・」TV電話を切ったあとため息をつきながら漆原は言った。

    「そのまま言うしかないなんじゃないですか?」中村は篠原を補佐している女性だ。モノをはっきり言うタイプ。

    「そのままって・・・怒るんだよな・・理不尽に」と篠原。

    「おどおどしてるからですよ」中村は言った。

    「おどおどって・・・そんなことはないですよ」

    「そうですか?そう見えますけどね」彼女はそう言うと自分の仕事に戻った。ここは戦争やテロに対応するために作られている場所。日本の核武装に伴い設置されたのだ。

    ・・・いますぐ報告に行くべきか・・・どうだろう??もう少し待つべきか・・

    漆原はこの期に及んでもそんなことを考えてしまう。昔からそうなのだ。変わっていない。

    人工知能からの警報がなった。画面に警報表示がされる。

    「有力な情報です。顔認証にヨシヒロが引っかかりました。軽井沢です。街頭に設置されている監視カメラで発見されました。」中村が言う。

    照合率90%という文字とともに、自転車に乗っているヨシヒロがそこには映っていた。秘密にはされているが日本全国に配置された監視カメラのうち、かなりの数が人工知能につながっている。自動的に顔認証して危険人物が映れば警報が出るようになっているのだ。

    「軽井沢・・のどこかは?」漆原が中村に聞いた。 「今調べています。」そう言うそばから、次々とカメラをリレーして、自転車で移動するヨシヒ

  • 天使の翼 悪魔の影(19)

    天使の翼 悪魔の影(19)

    「だから怖いよ。手のひらに乗って飛ばれてもさあ」ヨシヒロが言った。

    「大丈夫だよ。落ちやしない」しばらくヨシヒロは迷ったが、カイトの手のひらに乗った。

    「いいかあ?しゃがんでろよ。今飛ぶから」そう言うとカイトはゆっくりと浮上した。

    「うあああ・・怖い・・・」暗い地面が遠ざかってゆく。街道の光もどんどん下に、小さくなってゆく。

    「めっちゃめちゃ怖い!」今日は比較的、風はない日だ。しかし命綱もなしに手のひらに乗って飛ぶのはかなり怖いことだった。

    「なんて言った?」カイトはよく聞こえなかったので聞き返した。

    「めちゃくちゃ怖い!」とヨシヒロ。

    「乗り出すなよ。前だけ見てろ。」カイトは言った。

    「でも全然風がない。」結構なスピードで飛んでいるのに予想より風がないことにヨシヒロは気づいた。

    「だろ?どうやらバリア見たいのがあるんだぜ。そんなに強くねーけど、風くらいは防げるらしい。」カイトは言った。

    「へえ・・・」カイトは徐々にスピードを上げ、二人はかなりのスピードで空を飛んでいる。

    「それで悪魔ってのはどうなったの?」ヨシヒロは悪魔という言葉が気になっていた。

    「あれは・・・それがさー勘違いでさ、天使だってさ。」とカイトは言った。

    「あははは」ヨシヒロは笑った。

    「何だよ!」むっとするカイト。

    「だって今度は天使?じゃあカイトが正義の味方なわけ?」とヨシヒロ。

    「てことになるよな」カイトは言った。

    「でもさーホントかどうかわからないよ。悪魔も天使の名を騙るらしいしね」ヨシヒロは言った。

    「ほんとに?そんなことあんの?」カイトはそういうことには疎い。

    「て言うよ。映画とかにもあるじゃん。てか伝説でもそうみたいだよ。タルムード?とかさ」ヨシヒロは心の中では得意になって言った。

    「たる?たるむ・?たる?」横文字に弱いカイト。「タルムード。ユダヤ教の・・何て言うか・・口伝えで伝わってきた話を文章にしたものだよ。それだけじゃないよ、何ていうの?一般的な伝説でも、悪魔は狡猾、なものなんだってさ。まあ、そうだよね。大抵東洋でも魔族はずる賢い。要は人間の反映だよね。悪い人はずる賢い。」