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  • 天使の翼 悪魔の影58

    天使の翼 悪魔の影58

    「・・・」ヨシヒロは沈黙を察した。多方、カイトを攻撃もできるような広い場所なんだろう。無駄なミサイルとか用意して。

    「こちらに向かっているそうです」中村からの連絡を漆原は湯沢に伝えた。

    「ここに直接なのか?」湯沢首相は仮眠を取ったあと食事をしている最中だった。

    「中村達が到着した時にはもういなかったそうです・」と漆原。

    ・・・まただ、多分激怒してるな・・・

    「漆原くん!カイトは発見できないのか!」

    「それは・・・」漆原は何も言わず監視衛星などの情報が集まる指令センターに連絡を入れた。

    スクリーンに司令室が写った。

    「・・カイトはこの官邸に向かっているとの情報があったが、彼を補足できていますか?」

    「いえ、軽井沢上空から官邸まで監視を始めていますが・・雲が多く・・まだ補足できていません。それに・・以前の様に姿を消していると思われます。」

    カイトは空を飛んでいた。カモフラージュで衛星からも偵察機からもわからない。音速は出していないが着くまでにそう時間はかからないだろう・。

    「奴が直接来る。ここにミサイルを用意しろ!」

    「待ってください!勝目なんてないんですよ。それに協力するためって言うじゃないですか」

    「信用できるのか?お前保証できるのか?!」漆原は、ほんと嫌な人だなあと思った。

    ・・・いるんだ・・こういう言い方する人。カイトは信用できそうじゃん。そんな全面的にじゃなくても。・・・

    漆原はカイトが自分たちを攻撃するとは思えなかった。それならとっくにしてるんじゃないか?とも思っていた。

    「とにかくミサイルだ!」

    「承知しました・・・」

    ・・・仕方がない。ミサイルランチャーぐらいは用意しよう・・・

    官邸にミサイルランチャーが向かっている途中だった。突然カイトは官邸上空に現れた。カモフラージュを解いたのだ。官邸の人々は大騒ぎだ。無意味に走っている者もいた。いや・・首相に出現を知らせようとしているのか。冷静なものは無線で伝えていた。

    ゆっくりと官邸の正面に着地する。

    「あのう・・・俺に用があるんですよね?」誰も答えない。皆黙りこくっている。