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  • 天使の翼 悪魔の影 16

    天使の翼 悪魔の影 16

    「ごめん。いや・・・その・・・俺、悪魔とか言ってたじゃん。でさ、その悪魔が・・

    ・・その・・」カイトは口ごもった。ニヤニヤしながらヨシヒロの顔を見つめる。

    「何?」ヨシヒロは思いっきり眉間にしわを寄せ怪訝な顔をした。

    「あのもう一体の怪獣さ・・俺なんだよ。」カイトは言った。

    「もう一体?東京を壊したのじゃないやつ?」とヨシヒロ。

    「そお」カイトの顔はまたニヤついている。

    「ふっ、なんだそりゃはあ・・・何を言っている・・カイト」ヨシヒロは失笑した。

    「まあ信じられないだろうけどさー後で見せるよ。俺の変身後の姿を」カイトは言った。

    異次元のミカエル達が彼らの会話を聞いている。

    「・・・・早速バラしています・・よろしいのですか?ミカエル様・・・」ガブリエルは言った。

    「・・・これは・・・早すぎる・・愚かな・・・カイト・・冗談にするのだ・・・?通じない?」

    通信状態が悪くなっている。天使だから間違いは犯さない。ミカエルは言い切ったことを少し後悔した。

    「・・・また通信状態が悪い・・・カイトは死んでしまうかもしれんな・・・悪魔の邪魔が思ったより有効だ。また重要なことを伝えられないかも知れない」ミカエルは言った。

    「それは少し可哀想では?もう少し助けてやらないと・・」ガブリエルは言った。

    「もちろん助けるが・・カイトは少し浅はかだ。ヨシヒロがバラしたらどうするつもりなのだ・・マスコミが押し寄せるぞ?」ミカエルは言った。

         

        大統領

    怪獣出現と核攻撃はアメリカでも大騒ぎになった。安易な核攻撃をした首相への非難と、どちらにせよあの一帯にいた人々は助からなったのではないか、と双方の意見が存在した。

    「サンダルフォンは死んだのですね?」アメリカ大統領エリザベスは画面の向こうの湯沢首相と話している。

    「はい、大統領、正体不明のもう一つの怪物が破壊したようです。」湯沢首相は言った。

    「もう一つの怪物その正体は・・・わからないのでしょうね・・。」少し俯きながらエリザベスは言った。多分分かることなど僅かだろう。

  • 天使の翼、悪魔の影15(超人カイト)

    「いやまあちょっとそんな気分でさ。で、メシでも食わねえ?おごるよ」とカイト。

    「ほんとに?いいよー。」ヨシヒロは言った。

    「んで迎えに来てよ。」

    「は?」瞬間イラッとするヨシヒロ。

    「いや俺歩きだからさ。国道沿いのパチンコ屋あるじゃん。その前に雑木林あるのわかる?」とカイト。

    「国道沿いのパチンコ屋?あのツタヤのある建物?分かるよ。まあいいよ、車だし、じゃあ、ジョナサンでいい?側にあるよね。ジョナサン。てかそこがいいなあ」ヨシヒロはジョナサンが好きなのだ。

    「いいよお、そこで」カイトはおちゃらけて言った。

    「そうそう。でさ、ツタヤから国道渡って、ちょっと進んだところに雑木林があるだろ?そこにいるよ。」とカイト。

    「りょうかーい。じゃあそこに行けばいい?で、雑木林の当たりのどの辺?」とヨシヒロ。

    「やっぱ、ジョナサンで待ってるよ。分かり易いだろ?」とカイト。

    「ああ、分かった。これから出る。じゃあジョナサンで」とヨシヒロ。

    「わかった。サンキュー」カイトは電話を切ってから正体を言おうか言うまいか迷った。

    「でもホント珍しいね?何かいいことでもあったの?あ、てかさー悪魔がどうのって言ってたよね。ん・・そのう・・・大丈夫?まあ散歩はいいことだからいいけど」ヨシヒロは本気で心配になった。今は普通に見えても、徐々に言っている事がおかしくなってゆくのではないかと。ジョナサンのお気に入りの席に腰掛けながらヨシヒロは言った。早速タバコを取り出す。

    「サンダルフォンはどうなったってテレビで言ってた?」とカイト。

    「すごい光線で破壊されたらしい。破片のところに自衛隊が向かってるらしいよ。下にいた人達がインタビュー受けてた。ほら畑ばっかりだけど民家もあったから」ヨシヒロは何となく違和感を感じながらも答えた。

    「しかし疲れたー」カイトはジョナサンのシートに腕をかけ、ぐったりと足を投げ出した。

    「で・・・大丈夫なの?僕の質問には全然答えてくれてないけど」とヨシヒロ。