小説

小説

天使の翼、悪魔の影15(超人カイト)

「いやまあちょっとそんな気分でさ。で、メシでも食わねえ?おごるよ」とカイト。 「ほんとに?いいよー。」ヨシヒロは言った。 「んで迎えに来てよ。」 「は?」瞬間イラッとするヨシヒロ。 「いや俺歩きだからさ。国道沿いのパチンコ屋あるじゃん。その...
小説

天使の翼、悪魔の影14(超人カイト14)

えの?と言わんばかり。   雑木林を出たあたりで、やじうまに出会った。カイトは自分も、やじうまの様に辺りをキョロキョロしながら、なんとなく戻ってみたりした。 「飛んできた怪物見ましたか?」カイトの方から話しかけた。 「見たよお、んで追ってき...
小説

天使の翼、悪魔の影13(超人カイト13)

天使たちは個々人のことなど考えてはいない。ただ人類という種を存続させることしか関心はないようだ。 カイトは呆然と空中に漂っていた。 「俺・・勝ったのか・・・はああ・・こえええ・・・まじで二度と嫌だ・・」カイトはとりあえず自分の家の近くまで飛...
小説

超人カイト12

何度も繰り返すうちに、雑音に混じってわずかに声が届いた。 「・・・かいと・・・ゆ・・・・さすの・・・・かいと・・・」 「なんだよ!なんか言ってんのかよ!」途切れ途切れに天使の声は聞こえるが、訳はわからなかった。その間にもサンダルフォンは光線...
小説

超人カイト11

スピ‐ドで衝突するとは思っていなかったのだ。 「・・・生身の状態でああいうことをするでしょうかね?・・・」ガブリエルは人間で言えばしかめ顔とも言える意識で言った。 「・・・図に乗ってるのだろう・・しかしそれだけ気力が充実しているということだ...
小説

超人カイト10

「!天使?悪魔かと思ってたよ・・」カイトは言った。 「・・・まあ・・いい・・・では光線はどうだ?その力なら助けてやれる・・」ミカエルは言った。 「ん・・光線・・ビームみたいなやつ?・・」とカイト。 「・・・そうだ・・・」ミカエルは答えた。 ...
小説

超人カイト9

「説明が難しいな・・・感覚だろう?それは。」当たり前のことがどうやら天使には分からないらしい。 「・・・やはり失敗なのでは?ミカエル様・・・」様子を見ていたガブリエルが言う。 「・・・まだ判断を下すのは早い・・・見るがいい・・浮いている・・...
小説

超人カイト8

河川敷にいるカイト。悪魔(ホントは天使だがカイトは悪魔と思っている)に導かれてここにいる。 「変身て、どうなるんすか?」とカイト。今では悪魔に慣れてしまっている。 「・・・受け入れればいい。それを感じるだろう?・・・」ミカエル言った。   ...
小説

超人カイト7

「?悪魔って・・どうしたの急に」ヨシヒロは少し笑った。 「ん・・・なんてか・・・俺悪魔に会っちゃったらしい・・頭に直接話しかけられた」とカイト。 ヨシヒロは本気で少し怖かった。 ・・・狂っちゃったのかな・・・ここはあまり騒がず・・・ 「どん...
小説

超人カイト6

高みの見物 カイトの部屋のテレビはキノコ雲と、そこに現れたサンダルフォンを映し出している。 「すげえ・・・」カイトは食い入るようにテレビを見ていた。 すると・・・突然・・大変な不安感が襲ってきた。いてもたってもいられない。体をじっとしている...