天使の翼 悪魔の影34

・・でもまあいいか・・・多分コイツがあの怪物なんだろうし・・相葉は早速撮った画像をsnsにアップした。

「・・・この男に見られましたね。おまけに録画されたようで・・・」別の次元のガブリエルたち。

「・・しかしあの画像には何の証拠も入っていない。snsに上げたところで大したことにはならないだろう?変身の瞬間は写っていない。」ミカエルは言った。

「・・・それはそうです・・信じたとしても少数かと思われます。しかし問題は不用意に変身することです。もしその瞬間まで撮られていたらどうなったでしょう?カイトはその騒ぎに耐えられないでしょうね・・・」ガブリエルは言った。

「・・・騒ぎ?とは?・・・」とミカエル。

「・・・?人間たちは大騒ぎしますよ。カイトの家にはマスコミが押しかけるでしょう。・・精神的にまいってしまうのでは?・・・」ガブリエルは言った。そして彼は驚いた。ミカエルはそんな事も考えていなかったのかと。

「・・・ああ・・そうか・・・そうかもしれない・・・カイトに警告しなくては・・・それに・・悪魔がマスコミにリークしたらどうする。」とミカエル。今度はガブリエルがギョッとした。考えていなかったのだ。

「・・・そうですよ!もしかしたら奴は考えているかもしれませんよ?・・」ガブリエルは言った。

悪魔は今、人で言えば歯ぎしりしている状態だ。

・・・何故だ!・・・私も人間を使ったのに!・・・

彼は何としてでもカイトを破壊したかった。天使などに負けるわけにはいかない。

・・・あの男が変身した状態に勝てないのなら、変身していない状態のカイトを破壊すればいい・・・彷徨う者は悪魔らしい発想をした。

・・・そうだ、人間の時に殺してしまおう・・・

しかし決定的なことがある。悪魔も、ほぼ人間に干渉できない。ごく一部を除いて。

・・・人間を怪物にするのはひとまずおいておこう。力も後わずかしか残っていない。今はこの方法を試すべきだろう・・・悪魔は早速使える人間を探し始めた。邪悪とは単に法律に違反することだけではないらしい。以前キャスリーンにされてしまった吉賀も一児の母だ。普通に子供を守り育て、警察に捕まる


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