
らと不安定に揺れている。
「・・・これは・・ホラー映画じゃない?・・・だめだな・・人間とは程遠い・・・」
「・・・お前たちがやっていることは多分うまくいかないだろうな・・・」ミカエルが言う
「・・何でですか?・・」ヨシヒロは無邪気に聞いた。
「・・・別人にカモフラージュすることは、思ったよりも強力な力なのだぞ?物質に働きかけるとはまた違う意味で。もし湯沢首相にカモフラージュしたとしたら何ができる?・・・」
「・・・あ、ほんとだ・・・よほどおかしな命令でない限り思いどうりに指示できるよ・・最初だけは」
「・・・だろう?・・そこまでの力を与えることはたぶん許されたはいないだろう・・多分だが。・・・今ある力だけでも異例なのだ。本来モテないはずの力だ。・・ヨシヒロ、お前はなんなのだろう?特別に愛されているのだよ・・・」
「・・・へえ・・意外だ・・僕あまり優しくないのに・・・」
「お前はある意味優しいよ。ただ怖がりなだけだ。過剰に自分に害が及ぶことを恐れている。それも徐々に変わって行くだろう・・・まあ・・我々にも創造主の考えはわからない、ということか・・・しかし、何かの意味があってお前達が融合することを許したのだろう・・・」とミカエルは言った
「しかし、また怪物が現れたら、お前たちは戦ってくれるのか?・・・」
「・・・・・それは・・まあ、一応は・・・でももう痛い目に会うのは嫌だなあ・・・」これはヨシヒロの意識が強い答えだ。
「・・・ヨシヒロと融合したのは厄介ですね・・自己犠牲を嫌がるタイプですよ・・カイトは少しお馬鹿だから良かった・・・」ガブリエルは言った。
そのころ悪魔は、なんの手立てもないことに絶望していた。しばらくは気力など出ては来ないだろう。
「・・・呆けていますね・・・」
「・・・当たり前だろう・・手だてはなくなってしまった・・後はまた人間を誘惑してカイトを攻撃させるしか手はない。しかし核兵器でさえきかないのにどうしろと?・・・」リリスは答えられなかった。確かにそうなのだ。もはや手立ては思い浮かばない・・・
「・・・今はあきらめてひっそりと彷徨えばいいのでは?そう言ってたでしょう?私もご一緒しますよ・・」
「・・それしかないのか・・・後は何も助けない奴しかいない・・・」悪魔はやはり諦めきれないようだ。
「・・・お前はどうするのだ?」悪魔はもう一人残った悪霊に聞いた。「・・・私は一人でいますよ・・・あいつらに勝てると思ったので馳せ参じましたが・・ダメ
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