天使の翼 悪魔の影93

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力を補給するといい。そうすれば今までのように核攻撃でも耐えられるだろう。」

「・・・そおっすか・・・やっぱり死ぬまで宇宙で暮らすってわけにはいかないんすね・・じゃあ戦うしなねえな・・」カイトは自分を納得させるように言った。戦うことに自分にとっても意味があると思いたいのだ。しかしそれは本当だった。いずれにせよ地球の環境は必要だ。今は必要なくともいずれは酸素や気圧、水、食料。結局はそれを必要とする生物であることに変わりはない。天使ではないのだ。

輪切りになったゴーヤーのような怪物は地上をチリと化しながら移動していた。楽しんでいるのだろうか?端からは分からない。

「・・・素晴らしい力がついているではないか・・」彷徨うものはご満悦だ。

その時、空から光線が怪物に当たった。。カイトがかなり上空から攻撃したのだ。しかし見えない壁に跳ね返された。全く効いていない。

・・・やべえな・・あの出力でダメか・・・カイトはうかつに近づくのを警戒している。

距離を置いて様子を見る。もう一度指を刺した。しかし、光線は壁に跳ね返されることに変わりはなかった。カイトは嫌な感じを感じた。今までと何か違う。単純に形の違いだろうか・・・そうではないような気もする。カイトはできるだけ強い壁を自分の周りにも作った。怪物は何事もなかったように地上の建物や人をチリにしながら移動している。

「・・・なんか変なんすよ・・嫌な感じがして・・・」

「・・・そうなのか?・・それはどんな?根拠があるのか?・・・」ミカエルは言った。

「・・根拠はないすけど・・やばい感じってとこかな・・」

その時だった。上を向いている輪切りの部分から、例の物質をチリにしてしまう柔らかな光はカイトに向かって発射された。

・・・うわ!・・カイトのシールドを簡単に中和し、表面が少しチリになった。幸い服に当たる部分がチリになった程度だが、カイトは怖くなった。シールドが全く役に立たない。カイトはすぐその場を離れた。

「・・・やっぱりあいつやべえ・・勝てねえかも・・」

「・・・まだ始まったばかりだぞ?そんなになのか?・・そうは見えないが・・」

「・・・あんたらは痛くねえからそういえんだよ・・なんか助けはねえのかよ?・・」

カイトは苛立っていた。またあの激痛を味わうは嫌だった。

「・・・助けか・・・今のところ思いつかない・・済まないカイト・・・あ・・そうだエルサレムへ行け。もしかしたら新しい啓示があるかもしれない。・・」・「・・あ、そっか・・もしかしたらいいことあるかも知んねえすね・・」カイトは早速エルサ

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