「いや。別に」とカイト。
「今の、へえって・・ちょっと気になる。」
「あ?ああ眠いなあって思っただけだよ。」
「そう・・・半分は冗談だよ。そんな簡単に殺さないよ」ヨシヒロは言った。
「ん?わかってるよ」
ヨシヒロは不安を感じていた。カイトはヨシヒロほど残酷ではない。と言うより心は優しい方だろう。カイトが失望する顔は見たくはない。しかしその為に自分を犠牲にすることはヨシヒロにはできなかった。もし本当に自分が危険に晒されたら彼は躊躇なく人を殺せるだろう。特に人を憎んでいるというわけではない。しかし比較的簡単にそうできるのだ。そんな予感があった。
「ねえカイト・・あのさ・・」ヨシヒロはカイトの隣に座った。
「カイトは好きな娘っているの?」
「なんだいきなり。」きょとんとカイト
「いいじゃん別に。」
「まあいた事はいたけどな。でもフラれた。」
「いたんだ!」ヨシヒロは驚いた。
「別にいたっておかしくないだろ?」
「そりゃあ・そうだけどさ。」
「ん?何が言いたい?」
「ええっと、実は僕は好きな人がいてさ」
「へえ!お前そう言う話ししねえから興味ないと思ってたよ」
ヨシヒロはカイトのことを言っていた。何故だか今が告白の時のような気がしたのだ。
「それでえ、好きな人っていうのは・・・カイトなんだよね」
「・・・・」しばらくカイト黙った。
「やばかった?ひいちゃった?」心配するヨシヒロ。既に目が潤んでいる。失敗したと思い始めているのだ。
「いや、別に・・でも俺、女が好きなんだよなあ・・」
「そっか・・そうだよね・・・」もうヨシヒロは泣きそうだ。しかし・・・
何故かカイトはヨシヒロの肩を抱いた。そしてそのままキスをした。
「言い直す。女も・・かも知んねえ・・・」
「核攻撃しかありません。」元副大統領、現在のアメリカ合衆国大統領は言った。
「日本に水爆を落とすというのですか??」国防長官は不思議に思った。どう考えても勝てるはずはないのに、何故?と思っている。悪魔の干渉を受けないものには、彼らの考えは理解でき
コメント