「・・・まだ再生しているところがある・・・」ヨシヒロが言う。
「・・・分かった・・・」
カイトはかわいそうだなとも思ったが、転がっている怪物に両手の人差し指から光線を当てた。外と内から焼かれる怪物。もはや再生は間に合わない。あのピーという声も出さなくなっていた。外も黒く焼かれ灰になってゆく。そして光の中で、ほぼ全てが灰になった。
「・・・どうだ?細胞とか残ってるか?・・・」
「・・・ほとんどないよ・・・あ、肉片発見・・一応やいとこ・・・」冷酷なヨシヒロ。
カイトも光線の半径を少し広げた。肉片とともに焼かれる瓦礫や地面。ドロドロの溶岩のようになってゆく。怪物の残骸もほとんどなくなっている。
「・・・完全に焼いたな・・・」とカイト
「・・そのようだよ・・・」
二人は力を加えるのをやめた。その場所な地面が煮えたぎっている。怪物の細胞が残っていたとしても、再生は不可能だった。そこまで不死身ではないからだ。ましてその細胞さえ灰になってしまった。
「・・・やった・・・勝った・・・・」とカイト
「・・・良かったよ。内部から破壊できて・・・」
悪魔はその光景を呆然と見ていた。
・・・・あんな手を使うなんて。超能力を与えるだと??・・・悪魔は言った。
数万年早いはずの力だ、人類には。できないはずのことなのに。神はそう言っていた。
・・・ヒドイ・・・嘘をついたのか・・・・ヨシヒロには与えることができたではないか!・・。その不可解。
そしてもはや、悪魔には怪物を創る力は残っていない。
・・・私の計画は失敗か・・・・
「・・・助けあげてもいいわよ・・・」どこからか女の声。
「・・・・お前は・・・」
声をかけてきたのは下っ端の悪霊だ。タルムードではリリスと呼ばれている。いわゆる奔放な性悪女、のような悪霊だ。
「・・お前の力程度では、怪物は作れない・・・・」
「・・・そのことばっかりなのね・・・馬鹿みたい・・・」
悪魔はリリスに衝撃を与えた。
「・・・痛いじゃない!何すんのよ。!助けてやろうってのに!・・・」
「・・・・口の利き方がなってないからやった。もっとしてやろうか?・・で?助けるってど
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