うちだ。
攻撃しながら、怪物はみるみる再生してゆく。カイトは近づけない。再生した怪物は飛び上がりカイトを追ってきた。
「嘘だろお!!」もはやカイトに力は余り残っていない。逃げるしかなかった。残った力で光線を発射し、次に手のひらを怪物に向けた。すると丸い淡く光る球体がいくつも空間に現れ怪物に向かって突進してゆく。それは怪物に当たると大爆発を引き起こした。
その間もカイトは上空へスピードを上げ逃げてゆく。
「・・・カイト、ここは逃げろ・・・」
「・・・逃げてるよ・・光の玉が出せたぜ・俺・・」
「・・・前の怪物が作ったやつだな・・・・」
「・・やべえ・・・飛ぶのがすげー疲れる・・・」
「・・・地球から離れるのだ・・・意識を保て・・・・」
・
「・・・ヨシヒロはどうしている?・・・」カイトが逃げている時・・ミカエルはヨシヒロに力を与える計画を実行しようとしていた。
「・・ヨシヒロ・・・お前がカイトを助けるのだ・・・カイトは負けそうだ・・・このままでは彼が危ない・・・」
「・・・わっ!カイトと話してた天使・・・ですか?・・・」ヨシヒロは突然の天使の声に驚いた。
「・・・そうだ・・・」
「・・・あのう・・・変身とかはちょっと・・・」
「・・・変身ではない。違う種類の力だ・・・物を手を使わずに動かせる。・・」
「・・・念力ってやつですね・・・」
「・・・そう・・それだ・・・」
「・・・断れますか?・・」ヨシヒロは不安を感じていた。ひどい目に会うような気がしたからだ。
「・・・それは・・・可能かもしれない・・が・・我々は多分、強制もできる。・・その場合逆らうと苦しいかもしれないな・・・」
「・・・へえ、結構怖いんですね・・・」
「・・・まあ、天使だしな。・・・言っておくがお前たち人間より上なのだ・・・」
「・・・カイトが危険なんですよね?・・・」
「・・・そうだ・・・」
「・・・なら仕方がない。ちょっと面白そうな気もしますしね・・・」
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