・・・はいった!!・・・地面にめり込み、怪物の腹部から内蔵が少し出た。でも、そんなことは意に介さず怪物は口から光線を発射した。
・・!!・・光線はカイトにあたったかに見えたが・・・・顔の前にかざした手からホログラムのようにうっすらと光が出ていた。それは銀色の鏡のような楕円の縦を作っている。怪物の光線はそのまま怪物に跳ね返った。
「ぐぴゃーーー」怪物はのたうちまわっていた。
「え?何?」カイトはまじまじと自分が作っている銀色の縦を見た。
「すげえ!便利!!」
「・・・何と!光線の発射の直前に手をかざしましたよ??・・・」
「・・・あいつは達人?なのか??それにあの能力。・・エルサレムにいったせいか??・・」
「・・・そうなのでしょうね・・・もし悪魔が気づいたら自分の怪物を向かわせるでしょう、エルサレムへ・・」
「・・・そうなるとやっかいだな・・・」
カイトはのたうちまわる怪物を踏みつけた。そして首をつかんだ。力いっぱい引っ張る。
「ぐ・・ぐ・・・ぎ・・・」そのままねじ切るようにカイトは首を引きちぎった。ちぎれた傷の部分を指差した。光線は首から入り内部を焼きそして怪物は爆発した。血まみれになるカイト。内蔵の破片のようなものが顔についている。
「・・・勝ったようですね・・・」
「・・・そのようだな・・・」
「なんか・・・ごめんな・・」首だけはまだ生きているようだ。口が開こうとしている。カイトは開きかけた口に光線を発射した。串刺しになる首。そして首は完全に動きが止まった。
戦いの巻き添えで大阪の被害は甚大だった。廃墟のなかに佇むカイト。
・・・ホント疲れた・・・血まみれじゃん・・・
首をねじ切る時、傷付けられた怒りがあったのは確かだが、なんとも言えない不快感があった。気味の悪い怪物だったが、なんだか、ただ暴れているだけの動物にひどいことをしてしまったような嫌な感じがした。激怒もあるが今はただ疲れていた。 しかし・・・・怪物は再生し始めた。破片が・・・みるみる再生してゆく。首からは体が、体からは首が生えている。再生しているところに攻撃しようとしたが、それぞれの怪物の体から複数の光線が発射される気配があった。とっさに盾をつくり、カイトは逃げた。光線の乱れ
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