「ああ分かったよ、でもまだいてーなー・・」カイトは海の上を移動し、砂浜に着地し、そのまま大の字で寝転んだ。
「・・・人がいたらできねーよ。すげー気持ちいい・・・まあ何故だか僕も気持ちいいが・・何故そう感じるんだろうね?普段脱いじゃダメなところところで脱ぐと・・・・・俺らが変態だからだろ?」カイトは笑った。
「・・・やっぱり・・・そうなのかな・・それはそうと・・・怪物は現れないね・・どうしたんだろう?」
「・・・まだそんな経ってねえよな?最後の奴が現れてから、また来んじゃねーの?・・」
「・・・やっぱり戦う?。・・・そりゃあ一応戦うけどさ。・・戦わねーの?・・あんまり戦う気になれないな。・・・だってこんな暮らしだよ?結局・・・評価されてない。・・・そりゃあそうとも言えるけどさ・・・どっかの国が用心棒として雇ってくんねえかな?・・
・・・あ!それいいかもね・・でもどこだろう?変な国はやだな・・・。
国連は?そこならいいんじゃねえの?で、ならず者がいたら俺が退治すればいいじゃん・・・・国連か・・そうだね・・どっか特定の国だけを守るのはまずいから・・国連決議に従うって伝えるのはどう?・・・・・国連決議?あ、ああ、まあそうだな、そう言おう・・・で?いつ行く?・・今はやめとこーぜ、焦ることねえし。・・・それは僕もそう思ってたよ。今は行きたくない。こんな綺麗な所だし、もっといようよ・・・それにこれって前話したよね?」
カイトはすぐには動かなかった。今は面倒な交渉などする気にはなれないのだ。
「・・・国連か・・・どうだろな・・彼らは受け入れないだろう・・」ミカエルは言った。
「・・・何故です?戦争がなくなるかもしれませんよ?」ガブリエルが言った。
「・・・逆らうものを滅ぼしてか?・・」
「・・逆らうでしょうか?・・・」
「・・もちろん逆らうだろう・・・素直に従う国などは少ない・・・結局戦争になる・・多分な・・・」
天使たちは危惧していた。カイトが皇帝のような状態になるのは本意ではない。そこまで行ってしまっては天使も罰を受けるかもしれない。やりすぎなのだ。ミカエルはそれを恐れていた。
例の、はぐれものの悪霊は彷徨っていた。彼は一切力を貸していないため、実は悪魔よりたくさんの力を今は持っていた。
・・・これをどう使おう?・・彷徨う者(悪魔)、に協力するのは今ひとつ気が進まない。彷徨うっているうち、カイトがふと視界に入った。
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