ミカエルは答えない。しかしガブリエルは勝手にカイトに話しかけた。
「・・・カイト、お前が言うとおり我々は力を貸せない・・済まない・・嘘をついたのだ。もしできればだが・・戻って戦ってくれないだろうか?」
「・・・やっぱりそうなんすね・・嘘とかやめてくれないすか?・・・」
「・・そうだな・・すまない・・」
「・・まあいいっすよ・・一応やってみます。で、もしだめなら逃げますよ?それでいいすよね?・・・」
「・・・ああ、そうだな逃げていい・・・私たちは何も言えない・・」カイトの服?にあたるものは回復していた。何故か恐怖心も薄れてきたようだ。カイトはロシアへ向かって飛び始めた。
「・・・怪物は移動してますか?・・」カイトは天使に聞いた。
「・・一つはゆっくりとだが移動している。しかしさっきいた場所からさほど離れてはいない・・」
「・・・へえ・・・何でですかね??・・・」
「・・・それだけ丹念に破壊しているということだ。スタミナも凄いらしい。長時間、例の光線を発射し続けている。休みをあまり取らない・・・怪物が通った後は生存者はゼロだ。・・あとの怪物は世界の各都市を破壊して回ってる・・」。
モスクワ上空。カイトはもう一度攻撃した。今度は光線を極端に細くしたのだ。針のように。怪物を切り裂くイメージで。怪物のシールドが光り輝いた。シールドは光線に押されるかのようにわずかに歪むが、カイトの光線は跳ね返されてしまう。
・・・やばいなーこっちに跳ね返って来たらこっちが切られる。・・・
怪物からは例の柔らかい光がカイトに向かって発射された。カイトは直前に逃げた。あの光は大きな範囲に広がるため迂闊に近づけない。
「・・・近づくこともできねえよ・・どーしたらいいと思う?・・・」期待はできないが天使たちにカイトは聞いてみた。
「・・・それは・・・とりあえずモノでも投げてみたらどうだろう??・・」
「・・・やっぱりなーあてになんねえ・・・」
モスクワの怪物が招集をかけたのか、他の輪切りも世界各地から戻ってきた。icbm並みの速度だ。そしてカイトに向かって光線を発射する。
逃げるカイト。しかし輪切りはおってくる。
・・スピードは俺の方が上みたいだ・・輪切りの怪物は追いつけない。カイトは光る粒を周りに発生させた。粒は怪物に突進してゆく。シールドに阻まれ止まる粒。それでも突き破ろうとしてシールドを押し続ける。シャボン玉が
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