「・・・やってないなら・・攻撃はしませんよ・・それに・・俺を殺すことはできないですよね・・・」とカイト
「・・・そうだな・・お前を殺すことは核兵器でもできない。・・・しばらく休んだらどうだ?・・」
「・・・そおっすね。・・休みますよ・・月にでも行って・・・」
「・・・それもいいだろう・・・・」カイトはぽつんと浮かんでいる。しばらくして月に向かって飛び去った。
何もする気が起きない。月の表面に仰向けに寝転んでいるカイト。
「・・・・俺がやってきたことってなんすかね?・・・」
「・・・反対者がいることは避けられない・・それが人の集団なのだ・・」ミカエルは言った
今カイトはミカエルたちと話をしている。あまりにも暇でカイトから呼びかけたのだ。
「・・・天使っていうから・・殺人を止められると思ってましたよ・・」
「・・・人間のイメージではそうだろうな・・・しかし我々は個々の個体のことは関知しない・・」
「・・・でも俺を変身できるようにしたんすよね?・・・」カイトは言った
「・・・それは人類に絶滅されては困るからだ・・・それに干渉出来たのはお前だけだ」
「・・・困る??なんで?・・・」
「・・・説明は難しい・・ただ絶滅は我々が仕えている方の望みではない、といったところだろうか?・・」
「・・・へえ・・それって神様ですよね?・・」
「・・・そうだ・・・創造主とも呼ばれている・・・」
「・・ほんとにいるんすね・・・でも都合よく助けてはくれないんすね・・・」
「・・ヨシヒロのことは気の毒に思う・・我々が教えてあげられれば・・・」ミカエルが言った。
「・・・それはもういいすよ・・・天国?みたいなところにいるんですよね?・・」
「・・・まあ・・そうだな・・人の思うところとは違うだろうが・・・」
「・・・違うんすか?・・・」
「・・・かなりな・・・」
「・・・どんな風に?・・・」
「・・またかと思うかもしれないが・・言葉では説明できないし、人間の状態?今の意識では理解も認識もできないのだよ・・・・ではお前はもう一つ上の次元を本当に想像できるかね?」
「・・・想像もつかねえ・・・」
・・・そうだろう?ヨシヒロとはいずれ会える。すべての生物は死ぬのだ。そしてこの宇宙そのものも期間限定なのだから・・・・」
「・・・そおっすね・・・期間限定か・・・・」
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