天使の翼 悪魔の影88

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「・・・やってないなら・・攻撃はしませんよ・・それに・・俺を殺すことはできないですよね・・・」とカイト

「・・・そうだな・・お前を殺すことは核兵器でもできない。・・・しばらく休んだらどうだ?・・」

「・・・そおっすね。・・休みますよ・・月にでも行って・・・」

「・・・それもいいだろう・・・・」カイトはぽつんと浮かんでいる。しばらくして月に向かって飛び去った。

何もする気が起きない。月の表面に仰向けに寝転んでいるカイト。

「・・・・俺がやってきたことってなんすかね?・・・」

「・・・反対者がいることは避けられない・・それが人の集団なのだ・・」ミカエルは言った

今カイトはミカエルたちと話をしている。あまりにも暇でカイトから呼びかけたのだ。

「・・・天使っていうから・・殺人を止められると思ってましたよ・・」

「・・・人間のイメージではそうだろうな・・・しかし我々は個々の個体のことは関知しない・・」

「・・・でも俺を変身できるようにしたんすよね?・・・」カイトは言った

「・・・それは人類に絶滅されては困るからだ・・・それに干渉出来たのはお前だけだ」

「・・・困る??なんで?・・・」

「・・・説明は難しい・・ただ絶滅は我々が仕えている方の望みではない、といったところだろうか?・・」

「・・・へえ・・それって神様ですよね?・・」

「・・・そうだ・・・創造主とも呼ばれている・・・」

「・・ほんとにいるんすね・・・でも都合よく助けてはくれないんすね・・・」

「・・ヨシヒロのことは気の毒に思う・・我々が教えてあげられれば・・・」ミカエルが言った。

「・・・それはもういいすよ・・・天国?みたいなところにいるんですよね?・・」

「・・・まあ・・そうだな・・人の思うところとは違うだろうが・・・」

「・・・違うんすか?・・・」

「・・・かなりな・・・」

「・・・どんな風に?・・・」

「・・またかと思うかもしれないが・・言葉では説明できないし、人間の状態?今の意識では理解も認識もできないのだよ・・・・ではお前はもう一つ上の次元を本当に想像できるかね?」

「・・・想像もつかねえ・・・」

・・・そうだろう?ヨシヒロとはいずれ会える。すべての生物は死ぬのだ。そしてこの宇宙そのものも期間限定なのだから・・・・」

「・・・そおっすね・・・期間限定か・・・・」

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