天使の翼 悪魔の影87

犯人と兵器を破壊するだけならいいだろう・・・」

カイトは大統領のいるシェルターを破壊したあと、アメリカ全土の大陸間弾道弾のミサイルサイトを破壊して回った。核ミサイルは爆発しなかったが、中のウランやプルトニュウムは流出した。

「・・・・地球が汚染されています。・・・」ガブリエルは言った

「・・・人類絶滅、というほどではないだろう?・・・」冷たく言い放つミカエル。

「・・・それはそうですが・・・多分被害は出るでしょう。・・・」

「・・・それも仕方がない。とにかく人類という種は存続される・・・」

天使は徹底して個人より人類という種を優先した。とにかくこの種の今の絶滅を避けることしか考えていないようだ。

カイトはリストにあるミサイルサイトを破壊した。天使たちから地図のような物を送信されたのだ。

破壊を終わり、今は地球から一万キロ程離れたところに浮かんでいる。

「・・・今のところお前を攻撃しようとするものは滅ぼされた・・・具体的にやろうとするものはという意味だが・・・」

「・・・それはどう言う意味っすか?・・・・」カイトはぐったりとしていった。

「・・・悪魔に影響されているものはまだいる。実際の攻撃命令はまだ出していないが、それに近い状態だ・・・」

「・・・俺を攻撃しても無駄ってわかんないんすか?!・・・」

「・・・そこなのだ。アメリカの指導者は合理的な判断を失っていた。・・」

「・・・それって病気みたいなもん?俺病気の人を殺したの?・・・」カイトは今になって怖くなったようだ。

「・・・いや・・・なんと言ったらいいのか・・お前がいま思っているような精神の病とは違う、ちゃんと責任能力はある・・悪い考えを持つものとは、おかしな判断をするだろう?・・犯罪者などはな・・・」

「・・そおっすね、ニュースで、何でこんなこともわかんねえの?捕まるに決まってるじゃんっと思うことはある・・」

「・・・だからと言って責任能力がないとはならないだろう?それと同じだ・・・・すまない、判断という言葉を使ったから混乱させたな・・」ミカエルは謝った。

「・・・それで・・どうする?・・・ほかの国の指導者も滅ぼすか?・・・」

「・・いいんすかね?・・」とカイト。

「・・それはお前が決めればいい・・・」

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