「・・ほんとか?・・・じゃあ熱のテストもするか・・・」
「・・熱って・・・」
「・・光線を当てるよ・・・」
ヨシヒロは少し怖くなった
「・・・あのさ・・加減できる??・・」とヨシヒロ
「・・・できるよぉ・・」カイトは楽しくなってきたようだ。
カイトは指先からほんのちょっとだけ光線を出した。光線は光速でカイトに跳ね返った。
「・・・アツ!・・・・」
「・・・あ、跳ね返った・・・そっか、鏡になってるんだ・・・」
「・・・やべえ・・ちょっとでよかった。・・・」
ヨシヒロはシールドを解いた。
「これなら大丈夫そうだね。それにもし内部への攻撃が通じないようなら、悪いけど一旦逃げてよ。てか逃げよう、。だって勝てないかもしれないでしょう?」
「ああ分かった。すぐ逃げるよ。俺も、あんなの嫌だ。」
「・・・どうする?・・行く?」ヨシヒロが言った。この期に及んでだが行かなくてもいい道、なんてものが現れてくれないものか、なんて気持ちも浮かんでしまったのだ。
「ん・・・行くか・・・」二人は上空へ速度を上げ飛び去った。
「・・勝てますかね?・・・」とガブリエル。
「・・・賭けだな・・違う種類の力を与えたのが吉と出るか、凶と出るか・・」
「・・・同じ力の方がよかったかも・・とか考えてませんか?・・」
「・・それは・・考えてない・・・何故か・・これで良かったのだ。とまだ思っているよ・・」ミカエルは言った。
「・・そうですか・・・」
カイトの手のひらに乗ってヨシヒロたちは飛んでいる。音速を少し超えたくらいのスピードだ。
・・・すごい速度な気がするけど・・
非言語の通信で二人は話している。
・・そうか?慣れてきたのかな?簡単にスピード出せるようになった。疲れにくくなってるし・・
カイトははっきり気づいていないが、彼の力は天使の予想を超えて増大していた。
とんでもない速度をだせるのだ。カイトは少し馬鹿なので、かなり短い時間で静止軌道までを行ったり来たりしていることに気づいていない。静止軌道??多分その言葉をカイトは知らない。
コメント