・・・へんだな・・・
「用があるって聞いたんすけど・・」とカイト
「ご同行をお願いします」走って漆原が官邸から出てきて言った。大声で怒鳴っている。
「どこに行くんですか?」とカイト
「茨城の筑波です!」
「研究所・・みたいなところですか?まさか実験とかするんじゃないですよね?」
「実験?ああ、血液検査くらいはさせてください。それより変身をといてもらえますか?話しづらい!」
「分かりました。」そう言うとカイトは光った。光が小さくなり人の形、カイトが現れた。
来ていたスウェットのままだ。
「すんません。こんな格好で。」カイトは言った。
「全く構いませんよ。」
・・・今度こそ勝たなくては・・・
悪魔は人間二人を使おうとした。しかし力はそう多く残ってはいない。最後に近い。失敗すれば終わりだ。一人にしておくべきか・・・それなら失敗してももう一体できるかもしれない。
しかし・・・悪魔は覚悟を決めた。標的となる人間二人を、一つの怪物に変身させた。光が収まると、今までより小型のつるんとした感じの人形の怪物が現れた。だだし手が四本ある。そして目のような黒い点が顔に四つ。口も鼻もない、体は濃い青色。
・・・どうだした・・・動け??・・・何故か怪物は無反応だ。しかし次の瞬間とんでもないスピートで飛び上がった。そのまま西の方へ飛んでゆく。
地上に光線を発射しながら。次々と焼かれてゆく地面。何もなかった丸い顔にパックリと口のような裂け目が現れ、そこからの光線で市街地も焼きながら飛んでゆく怪物。
「・・・カイト・・・また怪物が現れた・・・」とミカエル。
「・・・ええ、今俺、話ししてるんだけどなあ・・」カイトは不服そうだ。
「・・・今度のはちょっと雰囲気が違う・・・」
「・・・違うって??・・」
「・・・なんとなくだが凶暴そうだ・・・」
「・・えっ凶暴??・・・」引くカイト。
「・・・ミカエル様!!・・・」ガブリエルがたしなめた。
「・・あ・・いや、早く行ってくれないかな・・被害がもう出ているのだ・・・」 怪物はまっすぐ飛んではいない。市街地を狙っているようだ。仙台上空へつくと光線が何回
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