天使の翼 悪魔の影56

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「ああ、やっぱいくよ。ゲームもねえし、テレビもつまんねえし。」

「・ん・・頑張って・・・なのかな。でも人間に君は殺せないしね。そこは心配してないけど」

「それよりお前だよ。ホントごめん。巻き込んで。」

「ああ、それはほんとに大丈夫。何故かちょっと面白くて。自分が痛い目にあってないからだろうけど」

「ん・・じゃあ」そういうとカイトは玄関に向かい外へ出た。まだ外は暗い。しばらく離れたところで変身し浮き上がった。さりぎわに手を振ったカイト。

警察が中村と共にがヨシヒロの家に向かっている。ヨシヒロの別荘の外に数台のパトカーが停まった。ドアの閉まる音がする。

「あ・・・来たかも・・すごいな対応のスピード。」

そしてインターホンがなった。

「はい」

「警察の者ですが・・・よしひろさんですね」玄関には警官が二人、そして中村が警官のすぐ後ろにいた。車は見えるだけで二代。車の外にも他の警官が出てきていた。薄暗い中をパトカーの点滅が生垣とかを照らしている。

「はい・・そうです。ちょっと待ってください。」ヨシヒロは玄関に向かった。

「・・・カイトさんもいらっしゃいますね?」

「いないですよ。ええっと首相官邸に向かってます」黙ったまま警官は驚いたようだ瞬時に険しい顔になった。

「それは本当ですか?」中村が進み出ながら言った。

「私は危機対策本部の中村と申します。カイトさんをお迎えに上がったのですが。官邸に向かったんですか?」

「本当です。」

「では家を調べさせていただきます」

「いいですよ」

中村と警官は家の中を調べた。そしてカイトがいないことと、首相官邸に向かっていることを官邸に伝えた。

「ホントですよ居ないのは。それに・・・協力するために官邸に向かったんですよ?」

「しかし・・いきなり官邸はどうかと・・何故ですか?」

「だめ・・なんですか?・・じゃあどこに連れて行くつもりだったんですか?」

「それは言えません」

「何故ですか?」

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