天使の翼 悪魔の影56

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「・・・彼らは・・・・自分だけは大丈夫と思っているのでしょうか?・・」一方こちらは天使達。ガブリエルが言った。

「・・そう思っているんだろうな・・・構わないだろう・・しばらく休めばいい。・・そう長くは休めないだろうしな・・・人間が突き止めつつある・・・。」

「人工知能を活用していますね・・・彼らは自意識を持つ程のコンピュータを作った時、どう対応するのでしょうね?・・・」

「その時はまた我々が干渉する・絶滅させるわけには行かない・・・」ミカエルが言った。

「そういえば・・・思うのですが・・」ガブリエルは呟いた。

「・・・何かね?・・・・」

「・・・あの方(創造主)が人間を愛しているのは、人間が自意識をもつからですよね?・・

だとしたら、コンピュータが自意識を持ったら?・・・あの方はコンピュータも愛するのでしょうか?・・」

「・・生身の肉体も含めて愛しているのだろう?・・・」

「・・・では、人間が意識や人格をコンピュータに再現して、肉体は冷凍保存などでなるべく長期保存したとしたら?活動している自意識を持つコンピュータの方を愛するのでしょうか?」

「・・・・両方だろう?・・・冷凍保存してある方も人間。コンピュータで再現されている自意識も人間だろう?・・・その技術が完成したとき、これに関する議論が人間の間でも起こるだろうな・・・」ミカエルは言った。

「・・・そうですか・・・後・・・科学が発達しきれば大丈夫でしょうが・・・肉体に人間の心が執着している段階で、初めからコンピューターの存在、人口知能ですね、それと肉体をもつ人間が争うことになったら?あの方はどちらを味方しますか?・・・」

「・・・それは・・・わからない・いや・・どちらの味方もしないだろう。そうなっては人間と人工知能の区別が難しくなる。元人間の自意識か、そもそもの始めからコンピュータなのかの違いしかなくなる。・・・・しかしそれはかなり先の話だ・・・今考えなくてもいいだろう。」

「しかし・・人間の中にも、コンピューターに人格を保ち、肉体を失ってしまうものも出るでしょう。そのときは、神はどちらの味方をしますか?・・・」

「・・・それは・・・だから・・どちらの見方もしないだろう。」ミカエルは言った。

「その時が来たら示される・・・人間には自由が与えられている、痛い目にあう自由も・・まずは人間たちが失敗しながら対応してくしかないのだ。」

別荘の二人、カイトは心変わりをしたようだ。タンクトップから着替えている。

「僕の服一応切れたんだ。背は同じだけどカイト筋肉ついてるからね。スウェットを選んで良かった。着れて良かったよ、てことは、行くんだ。」

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