ロを捉えた画像が映っている。それと同時にカメラの場所が表示されている。
「ここが軽井沢駅前です。多分コンビニで買い物をしたのでしょう。そしてこの道をすすんで・・・」舗装されている大きな道路にはカメラが多いが、ヨシヒロの別荘はすこし寂れたところにある。カメラは設置されてはいなかった。
「けっこうな距離を移動してますね。時間にして30分ほど、この地点では駅前から15分です。そして、最後に写っているのがここです。」最後のカメラに写ってからヨシヒロはカメラのない舗装されていない道に入っていった。
「ここから先にはカメラがありません。なので、これ以降は写っていません。カメラがない範囲は、ここから、およそですが4キロほどの範囲です。」
となりの画面には広域の地図が表示され、ヨシヒロが最後に写った地点、そして、そのあたりから始まるカメラのない地域と、そこから最も近くのカメラの設置されている地点とが表示されている。
カメラのない地域は厳密に四角形ではない。なんとなく楕円のような感じだ。この地域はあまり舗装もされていず、カメラはない。
「じゃあ、この範囲のどこかにいるということになりますね」漆原は嬉しそうだ。
「そうです。どこに向かっても、・・」中村はそれぞれに指さしながら、
「この通りに出ればこのカメラに映りますし、ここに出ればここ・・・」
「この一体はどうしてカメラがないのかな?」篠原が聞いた。
「別荘地としてあまり人気のある区域ではないんです。なんとなく寂れていますし、駅や商店街とも遠いですし・・でもそれがいいという人もいるんですよ。でも昼間はかえって林が綺麗なんですよ。夜は真っ暗に近くなりますが」
「詳しいんだね。」
「私も持っているので、別荘。私のはもっと駅の近くですけどね」
「そうなんだ・・いいね別荘・・」
「漆原さんもいかがです?」
「僕の給料じゃ・・・」
「そんなことないんじゃないですか?」
「え・・・そうかな・・・」そんな話をしていると後ろから湯沢首相が近づいて来た。漆原は気づかない。
「漆原くん・・何をしているんだ!」内心死ぬほど吃驚している漆原。とっさに 「今報告を確認していたところです。ヨシヒロが見つかりました。すぐに居場所を特定し確保
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