「わかりました・・早速・・」篠原秘書官は部屋を出た。
別荘上空についた二人。暗闇の中ゆっくりと降りてゆく。
「疲れたー」ソファーにどすっと腰掛けるカイト。「変身をといた途端にスゲー疲れがどっと来たー」思い切り伸びをする。
「僕も疲れたよ・・・おまけに僕も家には帰れなくなったのかな?もしかして・・」何食わぬ顔でヨシヒロは言った。カイトを責めるようには聞こえないように言ったつもりだ。しかし、
「悪い・・ほかに行くところがなくてさ・・・」カイトは座ったままうなだれた。
「あーまあいいけどさーちょっと面白いしね、でもその格好・・・」ヨシヒロは言った。
「そうなんだよ。寝てたからさ。だから変身解いて、歩いてお前んちに行くわけにも、いかなかった訳だよ」カイトは無意味に胸を貼り鼻を膨らませた。
ヨシヒロはそれを無視して「早速買い物をしてくるよ。車もないし・・・コンビニが駅の近くにあるけど空いてたっけ・・・」
「俺も行くよ・・」カイトは言った。
「それはーどうだろう?あんなに顔がデカデカと・・・」ヨシヒロは言った。何かを思い出したようだ。
「それはお前も同じかもよ?」とカイト。
「テレビ!」ヨシヒロがテレビをつけると、何とヨシヒロの顔も放送されている。
「うああ・・対応早いなあ。どうしよう・・・でも食べるものはないしな・・行っちゃおう!大丈夫だよ。堂々としてれば。他人のことなんて、そんな気にしちゃいない・・・そうだ!また変身してよ。で離れたところで買物しよう。それで飛んで戻ればいい。さっと買えば通報されて警察が来る頃にはそこにいないじゃん!」とヨシヒロ。
「そうだ!お前頭良いな!でもさーちょっと待ってくれよーホント疲れたんだよーー」カイトは甘えた声を出した。声が低いのに無理をしているから少し気持ち悪い感じになった。
「ええ?・・じゃあ30分くらい?」思いっきり不服な顔をしつつも妥協するそぶりを見せるヨシヒロ。
「ああ・・そのくらい・・」とカイト。 「そう、でもなんかすごい眠そうだよ」ヨシヒロは30分では利かないのでは?との意思を込
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