「いやまあちょっとそんな気分でさ。で、メシでも食わねえ?おごるよ」とカイト。
「ほんとに?いいよー。」ヨシヒロは言った。
「んで迎えに来てよ。」
「は?」瞬間イラッとするヨシヒロ。
「いや俺歩きだからさ。国道沿いのパチンコ屋あるじゃん。その前に雑木林あるのわかる?」とカイト。
「国道沿いのパチンコ屋?あのツタヤのある建物?分かるよ。まあいいよ、車だし、じゃあ、ジョナサンでいい?側にあるよね。ジョナサン。てかそこがいいなあ」ヨシヒロはジョナサンが好きなのだ。
「いいよお、そこで」カイトはおちゃらけて言った。
「そうそう。でさ、ツタヤから国道渡って、ちょっと進んだところに雑木林があるだろ?そこにいるよ。」とカイト。
「りょうかーい。じゃあそこに行けばいい?で、雑木林の当たりのどの辺?」とヨシヒロ。
「やっぱ、ジョナサンで待ってるよ。分かり易いだろ?」とカイト。
「ああ、分かった。これから出る。じゃあジョナサンで」とヨシヒロ。
「わかった。サンキュー」カイトは電話を切ってから正体を言おうか言うまいか迷った。
「でもホント珍しいね?何かいいことでもあったの?あ、てかさー悪魔がどうのって言ってたよね。ん・・そのう・・・大丈夫?まあ散歩はいいことだからいいけど」ヨシヒロは本気で心配になった。今は普通に見えても、徐々に言っている事がおかしくなってゆくのではないかと。ジョナサンのお気に入りの席に腰掛けながらヨシヒロは言った。早速タバコを取り出す。
「サンダルフォンはどうなったってテレビで言ってた?」とカイト。
「すごい光線で破壊されたらしい。破片のところに自衛隊が向かってるらしいよ。下にいた人達がインタビュー受けてた。ほら畑ばっかりだけど民家もあったから」ヨシヒロは何となく違和感を感じながらも答えた。
「しかし疲れたー」カイトはジョナサンのシートに腕をかけ、ぐったりと足を投げ出した。
「で・・・大丈夫なの?僕の質問には全然答えてくれてないけど」とヨシヒロ。
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