アルテミス2

小説

うちのテオドラちゃんです。^_^

「私も寂しかった。会えて嬉しい。ようこそ。ツィオルコフスキー月面基地へ」オリオンはアルテミスに抱きつかれながら言った。

「よっ、オリオン元気そうじゃん。」こう言ったのはリクト。ニヤニヤしている。何がおかしいのだろう?

「ごきげんよう、リクト。あなたも元気そうですね。」アルテミスに抱きつかれながらも微動だにせず、顔だけリクトの方に向けてオリオンは言った。

「こんにちはタカシ。あなたもお元気そうで良かった。」とオリオン。

「ありがとオリオン。僕も会いたかった。」タカシは静かに言った。

彼らは特別な絆で結ばれているようだ。特別かどうか、アルテミスがどう思っているかは分からないが、少なくともタカシはそう思っていた。

どんなに、笑顔で話せていたとしても、力を持たない人間達との関係を、タカシはどこか違うと思ってしまう。そして何より、向こうの人間もそう思っているのだ、そう感じているのだと。彼はその思いを払拭できない。それがタカシがいつもビクビクして、そして静かな原因。

アルテミスは黒い炭酸飲料を飲んでいる。未だにあるのだ。不変の飲みもの。

部屋にある大きな窓からは、ずっと続く月面と星。本当に美しい、アルテミスは思った。大きなテーブルの向かいにはリクトとタカシ。

「座らないの?いつも座らないけど?」アルテミスは言った。オリオンは人間の様に疲れたりはしない。しかしアルテミスがそう言うなら、とオリオンはゆっくりと腰掛けた。

「私は疲れませんよ?それに執事は座らないものでは?」その言葉にアルテミスは驚いたように言った「あなたは友達よ。他の人より遥かに・・」

アルテミスもタカシ達も、決して人間に心を許してはいない。少しでも関係が悪くなれば、化物扱いされてしまうのだ、心の底でそう思っていた。

近くに普通の人間はいないので、アルテミスは安心してそのセリフを口にした。

「アルテミス、今は良いですが、他の人に聞かれると感情的な軋轢が発生するかもしれませんよ?」とオリオン。

「そうね、もちろん他の人、がいないのを分かって言っているのよ」アルテミスは怒っているふうでもなく言った。

 

地球合衆国と火星連合との戦争のあと、どちらの陣営も、なりふり構わず兵器研究に巨費を投じた。その中で意外なものが大変な進歩を遂げた。遺伝子操作の分野である。

ミンチン博士は手を触れずに物を動かすことができる人間を誕生させたのだ。多くは力を使うたび脳に障害を起こし実験半ばで死亡した。アルテミス達はやっとのことで完成した完成品。

「あの子供達・・たった3人。兵器としては役に立たないだろう?」でっぷりと太った国防長官は言った。元々、生物兵器などより、派手に惑星でも吹き飛ばせる兵器を望んでいる男だ。 「しかし、あの力は使いようです。特にアルテミス。彼女は表層の意識なら読める。訓練を積んで、思考を誤魔化すことが出来るようになった人間の意識は読めませんが、そ

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