
「・・そんなすごいことなんですか??・・優しかったけどな・・・融合しちゃうと記憶をかなり共有するのが怖かったけど、背に腹は代えられないし・・・あ・・カイト、融合は解くことができるから安心して。僕もずっとはいられないしね。・・・」とヨシヒロ
「・・・やっぱそうなのか?ずっと融合しててもいいんだけどなあ・・」何故かカイトは残念そうだ。
「・・・・みたいだね・・・でも嬉しいよ。期間限定でも。そもそも、本来は助けられないはずなんだよ・・・」ヨシヒロは言った。二人の意識が融合しているため、それぞれがかなりの部分の記憶を共有した。
「・・・お前があんなことにムカついてたのは知らなかったよ。悪かったな無神経だった・・」カイトの無神経は大抵ヨシヒロは平気だった。しかしタイミングと、丁度ヨシヒロのツボに入る無神経さは、友達をやめようと瞬間思うほどの時もあったのだ。
「・・・まあ別に・・それにカイトはあのことを怒ってたのかーごめんね・・・」ヨシヒロはヨシヒロでカイトにムカつくことをしていた。カイトたちはお互いが隠していた事をかなり知った。人間が普通に隠していることを。
「・・・はっきりと期間を言われてないんだな・・」カイトは言った。融合しているから部分的にではあるがヨシヒロの記憶はカイトの記憶なのだ。
「・・・そうなんだよね・・・どのくらいなのか教えてくれなかった・・・」
「・・・いいんじゃねえ??しばらくこのままでいれば・・」
「・・・そうだね・・悪いもんじゃないし・・・」
ミカエルは訝しんだ。人間同士にこんなことがあるのだろうかと。お互いに記憶を、全てではないにしても共有して、それでも好意をもち続けることなどできるのだろうか?
「・・・また・・・負けた・・・」悪魔は落ち込んでいた。最後の手段もダメだったのだ。
「・・・どうします??・・これから・・」リリスが言った。
「・・・どうするって・・彷徨うだけだ・・また力をつけて今度は人類を・・・」と悪魔
「・・そんなことはやめたらどうです??・・・」リリスが言った。
「・・!!何を言う??・・・」
「・・・だって、残ったのは私とあなた。そして力を貸すことを拒んだあいつだけですよ?・・」
「・・・力を貸さないで良かったよ・・消えたやつらは、とんでもないところへ行ったんじゃないですか??・・・創造主の支援を得られなかったということでしょう。この結果は・・」
「・・・お前は他人事のように・・・」悪魔が睨みつけた。
「・・・他人事ですよ。私は人類などどうでもいい。あらゆる意味で。何故そんなにこだわる
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