歪むような模様が表面に現れた。
すると一つの粒にほかの全てが集まった。歪みが極限に達しシールドが破られ、怪物の表面で強烈な光が発生した。怪物を焼いているのだ。カイトは逃げ続けているため気づいていない。
「・・・カイト効いているぞ!!・・・」
「・・え?・・」振り向くと輪切りの一つの表面が焼け爛れたいる。
「・・・やった!あれは効くのか・・」カイトはさらに光の粒を発生させた。カイトを取り囲むように無数の光は発生し、輪切りの怪物たちに突進してゆく。しかし、怪物も光線を発射しながらカイトに向かってくる。
・・・やべえことに変わりはないじゃん・・・あいつら焼けても構わねえみたいだ・・
カイトはさらに加速した。光の粒は怪物のシールドの一番弱いところを探して、そこに集まり突き破ろうとしている。うまくいく場合もあるが、怪物を止めることはできていない。
・・・このまま逃げ続けるしかねえのかーー・・・いつまでもつかな・・疲れてきたぞ・・
追いつかれるわけには行かない。あの光線に近距離で当たればチリになってしまう。カイトはすでに宇宙空間にいる。
・・・まだ追って来る・・その時だった。怪物の光線が狭く集束した。カイトにそれが当たる。カイトのシールドが中和され、足が少しチリになった。
・・・いってええ!!・・彼の足からは、血が粒となって宇宙空間に漂った。
・・・やべえ、範囲を狭めて撃ってきた!!・・・怪物の光線は、今までは広い範囲に広がっていたため、あまり遠くには届かなかった。が、今それを細く狭めて、破壊できる距離を伸ばしたのだ。
カイトはジグザグに飛んだ。光線は外れることが多くはなったが、次に怪物は、光線の範囲を広げたり絞ったりを繰り返した。絞れば破壊できる距離が伸び、広げればその分、破壊できる距離が縮まった。
・・あいつ結構頭いいじゃん!!なんだよ・・。怪物もダメージは受けていた。それぞれの輪切りは、光の粒に、シールドを何回かは破られ、表面を焼かれている。しかしお構いなしにカイトを追っ来ていた。
「・・・痛いとかねえのか!!あいつ・・・しつけー!!・・・」カイトは逃げるために力を使わなければ、ならなくなりつつあった。光の粒の数が減ってゆく。
「・・・これは、まずいのでは?しつこい。あまりにも・・・カイトの力もそう長くは持たない。・・・」とガブリエル。
・・・逃げるつもりだったけど・・・逃げれねえ・・カイトは死を予感した。必ず勝てる保証
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