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  • 天使の翼 悪魔の影36

    天使の翼 悪魔の影36

    日本にばかり怪物が出現するのにはわけがあった。創造主からこの世界に干渉することが許されているのは、この島国の土地の上に限られているからだ。その理由は天使たちも知らない。ただ創造主のみが知っている。

    「カイト・・やばいよ・・・」ジョナサンでスマホをカイトに見せるヨシヒロ。

    「ほんとに俺が写ってんの?って、俺じゃん!」そこには相葉が撮った動画が映っていた。

    「変身の瞬間じゃないけどさーでも、なんての・・・着陸したカイト、で、出てくるカイト。とぼければ、とぼけられるから考えておいたら?」とヨシヒロ。

    「とぼけるって?」カイトは言った。

    「だからさー自分も怪物が降りてきてびっくりした。とかさ」ヨシヒロは言った。

    「でも俺全然びっくりしてるように見えねえよ?」とカイト。

    「いいんだよ。ドラマじゃないんだから。こけながら出てくる実際の人なんかいないよ?」ヨシヒロは言った。

    「まあ・・そうだけど・・走ってさえいない」カイトは言った。

    「・・・んー・・いや・・大丈夫・・きっと。多分。吃驚したからって皆走るわけじゃない」とヨシヒロ。

    「でもまだ俺んとこ誰も来てねえし、顔だけじゃ分かんねんじゃねえの?それにちょっと遠いよ。距離が」カイトは言った。

    確かにその場所は、かなりな距離があり、ヨシヒロとか親しくしてる人間しか、わからないかもしれなかった。何よりカイトはひきこもり気味なので、あまり外へ出ない。

    数日後・・・悪魔の囁きはついに効き始めた。熱に浮かされたようになった岡田は、家にあった包丁をバックに入れ家を出た。あるのは苛立ちだ。

    ・・ちくしょう・・・そればかりが彼の頭の中を回転していた。永遠のループ状態だ。

    ・・・やっと誘惑が効いてきたな・・この状態になったか・・・と悪魔。

    岡田は車に乗り、カイトの家へ行くはずだった。悪魔は一生懸命場所を送っていた。しかし岡田はそちらに向かっていなかった。

    ・・・どうした?・・・カイトの家は・・・悪魔が言いかけた時、岡田はそのまま人に突っ込んだのだ。

    ・・・あ、違う・・・違うぞ!・・・悪魔はまた失敗したようだ。いつもこうだ。狙ったところにはいかない。


  • 天使の翼 悪魔の影33

    やんのかステップ↑

    「・・・スゴイ能力じゃないか・・・格闘技なんてやってなかったのではないか?彼は・・」ミカエルは言った。

    「・・・はい、大抵家にこもっていますが・・・」とガブリエル。

    「・・ん・・しかし初期設定から進歩している・・・掘り出し物だったな・・・」ミカエルはうまくいったことにご満悦だった。カイトの能力は着実に進化していた。これは異例のことだった。天使が与えたのは基本の変身能力と僅かな力だ。後の進化は当人の才能と努力によるのだ。

    「もう一つの怪物もどこから来たのでしょうか?」ニュースは数十の核爆発クラスの破壊をもたらしたキャスリーンのことで持ち切りだった。今回は日本だけではなく、アメリカやロシアなど多くの国に被害が出たからだ。被害はまだはっきりとはしていないが大都市がいくつか消えたことから数千万人の犠牲だろうと予測されていた。

        カイトの正体と相葉

    天使たちの危惧が現実になりそうだった。カイトが雑木林に着陸したのを見られていたのだ。そして出てくるところも。

    「あいつじゃねえのか・・・」相葉はスマホでカイトを撮影しながら呟いた。

    彼は今話題のヒーローを突き止めたかもしれないのだ。距離をおいてあとを付ける。

    ・・・自転車・・・?

    相葉は笑いそうになった。ヒーローは自転車で家に帰るらしい。カイトは国道へでて自宅の方へ向かった。

    彼は車に急いで戻った。しかし止めてある所はここから遠い。車に戻り国道へ出た。

    「いるかな・・・」しばらく国道を進むと自転車に乗ったカイトがいた。あの男だ。

    「ラッキー。曲がってなかったか・・」ひとり相葉はつぶやいた。彼は音楽をかけた。しかしこれからが意外と難しい。カイトはゆっくり走っていた。スピードを出してくれれば車で跡をつけるのは少しは楽なのだが、カイトの自転車の速度に合わせてはいられない。もう少しすれば後ろの車からクラクションを鳴らされさそうだ。

    ・・・ダメだ・・ちょっと止まるか・・・相葉はハザードを付け左に車を止めた。しかし止まってしまうと車が混み始め、なかなか車線に戻れない。そうしている内に相葉はカイトを見失った。

    「あーなんだアイツ。タラタラ走りやがって・・」相葉は悪態をついた。その後、道を進んでもカイトを見つけられなかった。どこかで曲がったのだろう。

  • 天使の翼 悪魔の影(18)

    天使の翼 悪魔の影(18)

    れるのだ。二人は辺りが暗くなったのでジョナサンを出た。

    「なるべく広くて暗くて人がいないところがいいな」カイトは言った。

    「・・・山の上の方はどう?あそこなら夜は誰もいない」とヨシヒロ。

    「あーそこでもいいけど・・遠くねえ?」とカイト。

    「じゃあ、畑は?国道からちょっとはいって今は何にも育ててない、だだっ広い所があるじゃない?」ヨシヒロは言った。

    「そこいいね。そこにしよう」ヨシヒロは国道にでて直進した。畑に入る道は何となくわかる。入ったことはないけれど。

    舗装されていない道に入り進む。ライトは自動的にハイビームになっていた。

    「すごいね。暗い。街灯もないなんて。ちょっと怖いな。ゆっくり進むよ」とヨシヒロ。

    少し離れて国道が見える。そこからのわずかな光でかろうじて真っ暗闇というわけではない。

    「いいか?ちょっと離れてろよ」カイトは言った。

    「わかった」ヨシヒロは数メートル離れた。

    「んーもっとだな。いいや俺が離れる」そう言うとカイトは20mほど離れてから変身した。まばゆく光るカイトそして、巨人が現れた。

    「やばいよ。光っちゃってバレちゃうじゃん」ヨシヒロは落ち着いている。

    「そうだな忘れてた。国道から見えたか?」カイトは国道からやってくる車がないかしばらくそちらのほうを見ていた。道沿い位に止まった車もやってくる車もない。一瞬のことだ。気づいた者はいないらしい。

    「かなり大きいんだね!」とヨシヒロ。

    「だろう?」カイトは言った。

    「はっきり見えないけど、あんまりかっこよくない感じがする」ヨシヒロは言った。

    「あ・・まあそうだなあ。それは俺も思うよ。飛んでみるか?」カイトはそう言ったが、もう気にも留めていないようだ。

    「飛ぶ?ううん、ちょっと怖いな」いきなり言われてもヨシヒロは少し怖がった。

    しかしカイトはヨシヒロを手のひらに載せようとした。

    「ちょっと待ってよ」とヨシヒロ。

    「どうした?乗れよ」カイトはヨシヒロの気持ちなどどこ吹く風だ。